GoogleのMVNOサービス「Project Fi」のサービス内容が明らかに
GoogleがMVNOとしてモバイル回線を提供するという噂が次々と現れており、サービス開始への期待は日を追うごとに高まっています。そんな中、GoogleのMVNOサービスで使われるモバイルアプリのデータがリークされ、そのプログラムから、GoogleのMVNOサービスの内容を知ることができる記述が発見されています。
[Rumor] Google's Carrier Project Detailed In Leaked App - Pay-Per GB, Unused Data Refunds, In-App Service Activation, And More
http://www.androidpolice.com/2015/04/13/rumor-googles-carrier-project-detailed-in-leaked-app-pay-per-gb-unused-data-refunds-in-app-service-activation-and-more/
Googleがアメリカで開始するMVNOサービスは、Nexus 6のみを対象機種としてスタートすると見られています。Android Policeが、そのNexus 6向けに開発中であるMVNO用ファームウェアとしてリークされたソフトウェアを解析したところ、「Tycho.apk」というファイル内にGoogleのMVNOサービス内容に関する数々の記述が発見されたとのこと。
下記画像はリークされたファームウェア内のCNコードに関する記述。「CN=nova」と記述されており、これはかねてから噂されていたGoogleのMVNO参入計画のプロジェクトネーム「Nova」と一致しています。
コードネームNovaのサービス名称は「Project Fi」。しかしプロジェクト「Fi」というのはあくまで仮名であり、正式なサービス開始時には変更される可能性があり、Android Policeは正式なサービス名が「Google Wireless(Googleワイヤレス)」になるのではないかと予想しています。
Project Fiでは専用アプリ「Fi app」を使う模様。さらに、現在使用中の電話番号を引き継ぐナンバーポータビリティにも対応しているようです。
Project Fiの利用中止に関する記述。「利用停止措置をとった後も、Wi-Fiサービスは利用できるので、いつでも利用再開できますよ」とのこと。
月額使用料に関する記述から、Project Fiでは月額制のプランがあるのは確実。さらに注目すべき点として、「使わなかったデータ量について払い戻しを行う」という記述があり、データ利用料に応じた課金制になると見られます。
データプランは1GB単位になりそうです。
もちろんデータだけでなく音声通話にも対応。
噂どおり、海外での使用で格安のローミングサービスの開始を期待させる記述もあり。
さらに、Project Fiでは端末間でのデータシェアにも対応している模様。
使い方として、SMSや電話着信を受けるプライマリー端末(メイン端)とそれ以外の端末を指定するスタイルが採られるようです。
利用する回線は、SprintとT-Mobile。Project FiではSIMカードを交換することなく適当な回線にアクセスできるよう通信回線を切り替えられると予想されています。
Project FiはGoogle Voiceに対応。Project Fi端末への着信は、指定した6台までの端末に転送でき、通話相手や時間ごとにどの端末を鳴らすかを設定できると期待されます。
これまでの噂どおりサービス開始当初はNexus 6で利用できるようになる模様。
Project Fiでの通信情報はGoogleにデータとして提供されるのも予想通りといえば予想通り。
Project FiもGoogleアカウントとひも付けることが前提とされているようです。
なお、以下のようなアイコンもすでにリークされたデータの中にも入っているとのこと。
記事作成時点ではGoogleからMVNOサービスに関する正式な発表はなく、今回、Android Policeが解析したAPKファイル自体が「本物」であるという確証はありません。しかし、プログラムの記述内容がこれまでの噂を踏襲していることやすでにアイコンデザインまで用意されているという事実から、情報の信憑性は高そうです。
・つづき
Googleがついに独自のモバイル通信サービス「Project Fi」を開始、格安SIM新時代を切り開くサービス内容とは? - GIGAZINE
・関連記事
ついにGoogleがMVNO市場へ参入し音声・データ通信サービスを2015年に開始する見込み - GIGAZINE
Googleが数ヶ月以内に通信キャリアになることが明らかに、気球とドローンでいつでもどこでもネットOKの驚愕の未来像とは? - GIGAZINE
Googleが自社でモバイル回線サービスを提供する可能性が報じられる - GIGAZINE
Googleが過去最高の売上高を記録、純利益は前年同期と比べて40%増 - GIGAZINE
Googleの気球ネットプロジェクト「Loon」が飛行開始から約1年経過、近況をブログで報告 - GIGAZINE
Googleが180個の人工衛星を使って全世界のどこでもネットを可能に - GIGAZINE
・関連コンテンツ