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飲むだけで生きていける食品「ソイレント」がアップデート、味や成分に大きな変化


肉や野菜をとらなくても生きていけるようになる「ソイレント」は新しい形の食品として話題になっていますが、実際に摂取した人から飲みにくさが指摘されたり、胃腸の不調が報告されることもありました。一般販売されてからも改良が続けられていたのですが、新しく「バージョン1.4」が公開され、味や飲みやすさが劇的に変化したという声が上がっています。

Soylent : Soylent 1.4 begins shipping today.
http://blog.soylent.me/post/112067551237/soylent-1-4-begins-shipping-today

Soylent 1.4 formula changes taste, ditches oils, swizzles nutrients | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/04/soylent-1-4-formula-changes-taste-shifts-macronutrients-ditches-oils/

ソイレントは正式に出荷が行われてからもユーザーのフィードバックとラボでの研究結果を受けて現在もレシピの更新を続けています。2015年2月25日に「バージョン 1.4」が公開されたのですが、公式ページによると「パウダーに脂肪分があらかじめ入れられた状態になり、後で粉と混ぜる必要がなくなりました。多量要素の比率が調整され、新たに消化率を上げる成分が加えられました。またお客様のフィードバックを受けて一袋当たりの量も増加しました」とのこと。また、植物繊維の量も一袋あたり30gから16gに減らされています。「食物繊維を減らす」という行為は現在の主流の真逆を行くようにも見えますが、これは食物繊維をうまく消化できない人がいるため。


バージョン 1.4の大きく変わった点としては、まず、その舌触りが挙げられます。プレリリースさたソイレントや、ソイレント1.0は「川底の泥」という例えがピッタリな舌触りを持っていました。飲んだ瞬間はなめらかなのですが、米粉が喉にはりつき、人によってはグラスに入れた水を隣に用意しなくては飲めない状態になっていたそうです。しかしソイレント1.4にそのような舌触りはないとのこと。飲み込んだ後に「川底の泥」の名残のようなものは感じるものの、以前とは比べものにならないほど改良されているようです。


味にも変化が生じています。これまではパン生地のようにほのかな甘さがあったのですが、ソイレント1.4は「液体豆腐」であるかのように甘さが控えめになっている様子。

また、これまでボトルの中でキャノーラ油やフィッシュオイルと混ぜなければなかったソイレントですが、あらかじめパウダーの中に脂肪が混ぜられることによって、この作業が不要になったのは非常に便利な点。オイルを別途付属させる必要がなくなったことで、貯蔵期間が長くなり、開封から2年も持つようになったのもいいところです。

これが以前のソイレントのパッケージ。1パックにつき3食入りで、オイルが1つついていました。


新しいソイレントは1パック4食入りで、付属のオイルはありません。


さらに、最初のソイレントは1日に必要な栄養分を一袋にまとめていたため、飲むのに苦労した人もいたのですが、改良によって1日に必要な栄養の2分の1を一袋とし、1日に必要な栄養分をしっかり取りたい場合は袋数を増やす、という風に飲みきれないユーザーのための配慮が行われていました。そしてソイレント1.4ではさらに1袋のサイズを小さくし、4袋のソイレントを摂取することで1日に必要な栄養分が取れるようになっています。

栄養素の比率も変更されており、5:3:2の比率をキープしてきた炭水化物・脂肪・タンパク質の割合は43:40:17になっています。グリセミック負荷を低くして炭水化物が体に与える影響を少なくしており、飽和脂肪酸を抑えることで体内で生成されるコレステロールの量を減らして長期に渡って健康でいられるようにしている、とのこと。

一袋当たりのナトリウムは1080mgから1640mgに増加。もともとソイレントに含まれるナトリウムが少なかったのは「現代人は他の食べ物からナトリウムを取る」という発想に基づいていたのですが、ソイレントしか摂取しなかったユーザーがナトリウム不足による頭痛などを訴えだしたため、増加されたというわけです。

ナトリウムに加えて、塩化物の量も一袋あたり1260mgから2300mgに増加しました。これはナトリウムと塩化物が体のpHバランスを取るのに使われるため、ナトリウムの増加に合わせて塩化物の量も調整された、という経緯があります。

Ars Technicaの編集者が実際にソイレント1.4を飲んでみたところ、前回プレリリース版やバージョン1.0を飲んだ時は胃腸の調子が悪くなりオナラが出まくっていたそうなのですが、「今回はそのようなことが起こらなかった」と語っています。


また、The Vergeの編集者はソイレント1.4について「濃厚で滑らか、味はよりマイルドになっている」「普通のバナナヨーグルトスムージーみたい」とコメントしており、これまでより飲みやすくなった点と作りやすくなった点について高く評価しました。

なお、2015年1月にソイレントは24億円の出資を獲得しており、今回の更新は大量生産に備えてのものだと見られています。

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in , Posted by logq_fa