肉や野菜を食べずに生きられるようにする新たな食品「ソイレント」とは?


食糧不足の世界で人間を原料に合成食品が作られるという設定の映画ソイレント・グリーンが1973年に公開されましたが、それとは別の「ソイレント」が現在商品化のための出資を募っています。粉末を水に溶かして飲むこのソイレントは肉や野菜を使った従来の食事を取らずに生きていくことを可能にする食品で、これまで生活の中で料理していた時間や費用を削減できるだけでなく、世界的な食糧問題を解決できる可能性も含んでいます。

Soylent Corporation
https://campaign.soylent.me/soylent-free-your-body

This Man Thinks He Never Has to Eat Again | VICE United Kingdom
http://www.vice.com/en_uk/read/rob-rhinehart-no-longer-requires-food

ソイレントの詳細は以下のムービーから見ることができます。

Soylent - Free Your Body - YouTube


これがソイレント。色は乳白色、味は甘くておいしいそうです。


生きるのに必要な栄養素が粉状になっており、水に溶かして飲むようになっています。


こちらがCEOのロブさんとヴァイスプレジデントのデイビットさん。


人は食事なしに生きていけず、人生の楽しみの一つでもありますが、その食事に時間的にも金銭的にも縛られている人が多いのも事実。


また、世界的に生産された食品の50%は無駄となっており、便利で安い食事を取ることでアメリカの70%は太りすぎや肥満であると言われています。一方で世界人口の7人に1人は栄養失調であり、発展途上国では3人に1人の食べ物が不足しているなど、世界的に見ても現在の食糧事情は大きな問題を抱えています。そこで、個人のレベルやより大きなレベルにおいて問題を解決すべく作られたのがソイレントというわけです。


ソイレントは食糧コストを劇的に削減し、輸送と保管を簡単にすることで飢餓に苦しむ人々にも届けられる可能性があります。


また、アレルギーなど、肉体的な問題があっても食事に気を遣う必要はありません。


中に含まれているのはビタミン、ミネラル、必須アミノ酸や炭水化物、脂肪などの多量栄養素など。脂肪はオリーブオイルやフレッシュオイルだけを使用しているとのこと。炭水化物にはオリゴ糖を使っているため、長期間エネルギーを体に保つことができます。


本当に大丈夫なのか……?と心配になってしまいますが、実際に数カ月間ソイレントで生活しているロブさんら社員の体を精密検査してみても、問題は見つかりませんでした。


現在でもロブさんがソイレント以外の従来の食事をするのは1週間のうち1~2回で、自身の体で実験している時に多くの研究者や栄養士、医学博士、生物学者と接触して意見をもらっているとのことです。


ソイレントは商品化のために出資を募っている最中。目標額は10万ドル(約1000万円)だったのですが、締め切りまで1カ月を残している現時点において既に15万6882ドル(約1600万円)を集めており、商品化は確実です。1週間分の食事にあたるソイレントは65ドル(約6700円)、1カ月分の食事にあたるソイレントは230ドル(約2万4000円)でゲット可能となっています。なお、出荷は2013年の8月に始まる予定。


映画ソイレント・グリーンについて、ロブさんは「原作ではソイレントは大豆やレンズ豆から作られており、映画は作品を変えているのですが、それでもあの映画が私のお気に入りです」と語っており、「このソイレントはヒューマン・フリーですよ」とコメントしました。

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