レゴとMSXで「大きな古時計」を作成、おじいさんの誕生から死ぬまでを再現するとこうなる

2996個のレゴブロックで作られたアベンジャーズの「ヘリキャリア」など、レゴブロックを使って想像を絶するものを作成することが可能ですが、レゴブロックとMSXで「大きな古時計」を再現した、色んな意味ですごすぎるムービーが公開されています。

MSXとレゴで「大きな古時計」を作った。made a "big antique clock" made with MSX and Legos. - YouTube

ムービーに登場するのは、まず「うまれた頃のおじいさん」

続いて「花嫁がやってきた頃のおじいさん」

3番目は「天国へ昇る頃のおじいさん」……と1番から3番の歌詞に合わせて3つの場面が再現されるようです。

今回は時計を調速機として使っていきます。

ゼンマイを歯車で増速。

ガンギ車とアンクルをかみ合わせて……

振り子を動かします。

時計の長針と短針はこんな感じ。

この機構を使い、「(1)おじいさんが産まれる」

「(2)きれいな花嫁がやって来る」

「(3)天国へ昇る」を制御します。

スイッチはこんな感じ。

3つのスイッチで3つ場面における動きをオン・オフします。

3つのスイッチをつなげた様子がコレ。

各スイッチに動力を入力すると、スイッチが入っている場面が動く仕組み。1番のスイッチが入り動きが一巡すると次に2番のスイッチが入り、1番のスイッチはオフになる……という感じで、1→2→3と、順番に場面が切り替わっていきます。

機構の上下にダミースイッチを追加します。

上のスイッチは下のダミースイッチと連動しており、下のスイッチは上のダミースイッチと連動しているため、3番が終わると再び1番のスイッチが入れられるわけです。

次に、時計の動力を左右に分岐。

長針・短針を右側へ移動させ……

スイッチを左側に接続させます。どんどん装置が複雑になってきました。

スイッチの出力を横に伸ばします。

赤ちゃんの頃のおじいさんを接続。

そしてきれいな花嫁も接続します。

最後に天国へ登るおじいさんを接続すれば……

完成。

演奏はMSX公式エミュレータで行います。

「cdefgab」で「ドレミファソラシ」を演奏し……

文字の後ろに「c2(2分音符)」「c64(64音符)」などを書き込むことで、音の長さを指定します。

「04」「05」でオクターブを指定すると、ドから次に高いドまでが演奏できるようになります。

そのほか、「r」が休符、「t」でテンポ指定などを行い曲を打ちこんでいき……

「大きな古時計」を演奏します。

なお、歌詞の日本語訳は著作権の保護期間中であるため、ムービー中では伏せ字で表示されます。頭の中で歌詞を思い出しながら見てみましょう。

まず1番、「おじいさんの×××に×××とけいさ」ということで、装置の一番下からニョキッと産まれたばかりのおじいさんが伸びてきます。

産まれたばかりのおじいさんが退場すると、その上のステージの「花嫁がやってきた頃のおじいさん」が登場します。

ゼンマイの固定には微妙な角度に曲がった3つのパーツを使用。

横から見ると3：4：5の直角三角形を作成しています。

そして最後は「×××へのぼる×××」

横から見ると40：9：41という三角形を描いています。

これは「A」を40に固定し、BとCは0～99の範囲でピタゴラスの定理の整数解を探した結果とのこと。

かくして大きな古時計の音楽とともにおじいさんは天国に登っていったわけです。

ムービーを作成したmunimuniさんは、この他、トゥールビヨンやうまい棒を切るマシンなど、さまざまなものをレゴで作成しています。

レゴで振り子時計からトゥールビヨンまで作った。Made a pendulum clock and tourbillon with LEGO bricks. - YouTube

うまい棒を切るマシンを作った。 Made an apple-cutting machine. - YouTube

レゴで連射するマシンを作った。 Made a mechanism to fire in LEGO. - YouTube