MS-DOS 6.22からWindows 8 Proまで順にアップグレードしていくとどうなるのか?

MS-DOSを入れたマシンにWindows 1.01をインストールし、そこから順次、最新のWindows 8 Professionalまでアップグレードしていくとどうなるのか、ということを淡々と進めたムービーがYouTubeで公開されています。Windowsがどこで劇的に変化したのかが感じられるほか、変わらずに来ている部分もあることがわかります。
Upgrade Windowsa 1.0 do Windowsa 8 Pro - blogi użytkowników portalu dobreprogramy
http://www.dobreprogramy.pl/Obin/Upgrade-Windowsa-do-Windowsa-Pro,41295.html
Upgrading Windows from 1.0 to Windows 8 Pro - YouTube

これを行ったのはObinさん。作業マシンにはVMware Workstation 9(64ビット版)をインストール。仮想マシンの環境はCPUがCore i7-3770プロセッサ、メモリ32MB、HDDは60GB(IDE接続)。

まずは「Windows」をインストールできる環境を作るために、DOSをインストール。ここではMS-DOS 6.22を使用。

MS-DOS 6.22のインストールが完了しました。

ここで、登場したのはWindowsではなく1994年発売のFPS「DOOM II」。


起動画面はこんな感じ

ゲームで遊びたいわけではなく、動作することを確認しているだけ。

「DOS」という名前でセーブして……

「PRESS Y TO QUIT TO DOS」、ゲームを終了してDOSに戻ります。

ここからはWindowsのインストールにかかります。MS-DOSを起動し……

ディスクを挿入

「Microsoft」のロゴが表示されて……

この通り、Windows 1.01のインストールが成功。

さらに、Winodows 2.0にアップグレード。ウィンドウのタイトルバーの色などを変更してみたり……

リバーシで遊んでみたり。

ここからはWindows 3のインストール。

セットアップ画面がグラフィカルになりました

この通り、「Windows 3.00a」に。

アップグレードすると3.1になって、ここ20年ぐらいWindowsに触っている人だと見覚えのあるロゴが出現。

バージョン表記の画面にも、おなじみの4色を使ったWindowsロゴが出てきました。

マインスイーパをぽちぽち。

ファイルマネージャーを開き、Windows 95のセットアップファイルを起動。

さらにインストール画面が進化

周辺機器をPCに接続するとき、特別な設定をしなくてもカンタンに使える「プラグアンドプレイ」はWindows 95の主要機能の1つでした。

人によってはそれほど懐かしくないかもしれない、Windows 95ロゴ。

バージョン表記はこんな感じに。なお、デスクトップの色はデフォルトだと薄緑色で、タイトルバーは青色。黄緑色のデスクトップに赤いタイトルバーはObinさんの設定によるものです。

Windows 95になってかなり見栄えが変わりましたが、DOOM IIは変わらず遊ぶことができます。

Windows 95から98の変化はそれほど大きくないように見えます。


しかし、スタートメニューからシステムツールを見てみると「ドライブコンバータ」が登場。

これまでファイルシステムはFAT(FAT16)でしたが、Windowss 95 OSRでFAT32が登場したので、このタイミングでコンバートをかけます。

次にアップグレードする先はWindows Me(Millennium Edition)。本来、Windows 95や98といった「9x系」は、ビジネス向けに展開されていた「NT系」と統合される予定でしたが、当時最新のNT系OSだったWindows 2000を一般ユーザが使うのは難しいという判断から、Windows 98・98SE(セカンドエディション)に続くOSとしてリリースされました。しかし、非常に不安定なOSで、評判は芳しくありませんでした。

Media Playerのスキンが大きく変更されました。

ファイルシステムを変えたので、ここでLinuxを使ってパーティション分けを行っているようです。

Meをアップグレードする先はWindows XP。今でも現役でバリバリ使われているOSです。

ファイルシステムをFAT32からNTFSに変更。

さらに、XPに比べてあまり評判の良くないWindows Vista Ultimateへ……。

Vistaで久々にDOOM IIを起動。

それでも問題なく起動して遊べます。

さらにアップグレードは続き、とうとうWindows 7まで辿り着きました。それでもまだゴールではなく……

これまでのWindowsロゴとはちょっと違う、単色のWindowsロゴが登場。

Windows 8のインストールです。

特徴的なパネルが並ぶ起動画面。

Appsを見ると、懐かしい「リバーシ」の文字。

16ビットアプリケーションサポートについて聞かれるので「Enable」をクリックすると……

Windows 2.x時代のリバーシがそのままの姿で起動しました。

さらに、「Calendar」を選択。これはWindows 8に搭載されているカレンダーとは別物で……

ほぼテキストベースのこんなカレンダーでした。

「カードファイル」も起動するとこんな古くさい感じの画面。

バージョン情報を見てみると、OSはWindows 8ですが、ライセンスはWindows 3.1のもの。

HDDの名前は一番最初の「MS-DOS_6」のまま。

Windowsフォルダ内に「MSDOS.exe」があり……

起動してフォルダ移動してみると、DOOM IIを発見。

起動しようとすると、エラーがでて起動できません。

さすがにここまでか……

と思いきや、ObinさんはDOSBoxというMS-DOSエミュレータをインストール。


これで、Windows 8上でDOOM IIを起動することに成功。

DOS、Windows 95、Windows Vistaと、今まで起動してきたDOOM IIと同じモノです。

ゲームプレイは問題なく可能。




バージョン表記はこんな感じ。

いったい、何がObinさんを駆り立てたのかは不明。ムービーではすべての行程が1時間にまとめられていますが、実際のインストール時は10分~1時間程度かかるものもあって、相当な手間がかかっています。

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