レビュー

簡単に本格的なカプチーノなどが全23種のカプセルから作れる「ネスプレッソ ラティシマプラス」レビュー


カプセル式コーヒーマシンは、専用カプセルを入れるだけで本格的なコーヒーが飲めるというもの。メーカーによって作れるコーヒーがエスプレッソだったり、ドリップコーヒーだったりと方向性が異なるため、「カプセル式コーヒーマシンはよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。そこで23種類のカプセルから本格的なエスプレッソやふわふわミルクのカプチーノなどがボタン1つで抽出できる「ネスプレッソ ラティシマプラス」を購入して、どのようなドリンクが飲めるのか実際に使ってみました。

コーヒーメーカー|ラティシマプラスレッド F411RE - Nespresso ネスプレッソ
https://www.nespresso.com/jp/ja/product/Lattissima-plus-passion-red

◆カプセル式コーヒーマシンの種類
カプセル式コーヒーマシンには大きく分けて「エスプレッソタイプ」と「ドリップコーヒータイプ」があります。エスプレッソタイプのコーヒーマシンは今回購入したネスレの「ネスプレッソ」シリーズや「ドルチェグスト」、illy(イリー)の「FrancisFrancis! X7.1」などがあります。ドリップコーヒー式にはキューリグの「ネオトレビエ」など。どれも専用のカプセルしか使えないため、マシン選びはとても重要です。

ネスプレッソシリーズにはエスプレッソのみを抽出できる「イニッシア」「U(ユー)」「ピクシー」があり、別途ミルク泡立て器の「エアロチーノ」も販売しています。ラティシマシリーズは本体にミルクタンクがついており、空気を入れて作るきめ細かいフォームドミルクを使って「ボタン1つでカプチーノが作れる」というネスプレッソシリーズでも上位モデルとなっています。

◆開封からセッティングまで
というわけで、ネスプレッソのラティシマプラスが到着。


パカッと開封していきます。


本体は発砲スチロールでしっかり梱包されていました。


内容物はカプセルコーヒー16個セット、説明書一式、ラティシマプラス本体です。


説明書一式は使い方が書かれた説明書の他にも、各カプセルのコーヒーメニューやお手入れクイックガイドなどが含まれています。


コーヒーメニューはこんな感じで、それぞれに説明と「味わいの強さ」が基準として書かれています。


それぞれに適した抽出量も書かれているので、飲む前にどのような味わいなのか想像できて便利。


それでは、さっそくエスプレッソ三昧するためにセッティングを開始するため、まずは保護テープを全て除去します。


全てのパーツを取り外しました。これらを念のため洗浄しておきます。


ミルクタンクはさらに以下のようにバラバラにできますが、フタ部分は洗わなくてOK。


洗い終えたら全てのパーツを取り付け、水タンクに水を入れておきます。


湯通しするため電源をオン。


4つのドリンクボタンが点滅します。常時点灯するようになったら、左上のルンゴボタンを押せばお湯が出てきます。


これでカプセルコーヒーを作る準備ができました。なお、その後は1日で最初の1杯を出す前、最後の1杯を出し終わった後に湯通しを行うだけでOK。お手入れの難易度は低めです。


◆ネスプレッソのカプセル「グラン・クリュ」について
まずはカプセル選びから。ネスプレッソのカプセルはそれぞれが決まった色に色分けされています。全部で23種類あり、複数の産地の豆が使われた「インテンソ」が5種、マイルドでなめらかな「エスプレッソ」が4種、単一の豆を使用した「シングルオリジン」が4種、ロングカップで楽しめる「ルンゴ」が3種、カフェインレスの「デカフェ」が4種、香料が入った「フレーバーコーヒー」が3種となっています。1カプセルあたりの値段は75.6円~86.4円となっています。


表面にはカプセル名が書かれています。例えばこれは「カザール」という複数の産地の豆が使われたインテンソのカプセルで、「際立つ味わいの深さとシロップのような濃密さ」が特徴とのこと。味わいの強さは12なので、ガツンとした濃いエスプレッソが飲めるというわけです。


◆エスプレッソ・ルンゴの抽出方法
さっそくエスプレッソを作ってみます。まずは好きなカプセルをセットして……


フタを閉めます。


次に飲みたいドリンクのサイズに合ったカップをセットするのですが、以下のように小さなカップを使う場合は……


にょきにょきと台を引き出すことができます。


これでエスプレッソ用のカップを置くとちょうど良い高さに。


次に電源を入れて、飲みたいドリンクのボタンをプッシュします。それぞれ抽出される分量が異なり、左下のエスプレッソは40ml、左上のルンゴは110ml、右下のカプチーノは90ml、右上のラテマッキャーノは190mlです。


まずはエスプレッソボタンを押してみると……


すぐさまエスプレッソの抽出が始まりました。コーヒーの香ばしい香りが漂います。ちょっと音が大きめなので、夜に使う時は気になるかもしれません。


なお、エスプレッソを抽出している様子や、抽出時の音の大きさは以下のムービーで確認することができます。

「ネスプレッソ ラティシマプラス」でエスプレッソを抽出 - YouTube


というわけで抽出完了。最初はエスプレッソ特有の泡であるクレマが全体を覆っていたのですが、ちょっと待つと濃厚なエスプレッソの黒色に変化します。


飲んでみると、味わいの強さが12のカザールはガツンとした苦みがふんだんに感じられ、慣れていない人では敬遠してしまうかも。濃厚な苦みで眠気が一瞬で吹き飛びそうなエスプレッソですが、砂糖を入れると苦みと甘みがちょうど良いバランスとなって飲むことができました。


続いてエスプレッソをお湯で割って110mlのロングカップで楽しめるルンゴを抽出します。カプセルは味わいの強さは8、風味豊かで強い味わいの「フォルティシオ・ルンゴ」を選択。


最初にクレマが全体に立つのはエスプレッソと同じ。


出来上がりました。エスプレッソの倍以上の分量でゆっくりと楽しむことができます。フォルティシオ・ルンゴは苦みより酸味が際立つカプセルで、砂糖を入れるよりもそのまま飲んだ方が良いかも。お湯で薄まっているので濃さがちょうどよく、「濃いめのコーヒー」のような印象で飲むことができるので、エスプレッソが苦手な人でも大丈夫です。「カプセルのコーヒーは手軽過ぎて味が良くない」と思う人もいるかもしれませんが、コンビニのドリップコーヒーよりは明らかに上質な味わいでした。


ネスプレッソでルンゴを抽出している様子は以下のムービーで見ることができます。

「ネスプレッソ ラティシマプラス」でルンゴを抽出 - YouTube


なお、エスプレッソとルンゴは抽出時にボタンを長押しすることで、最低25ml~200mlまでの好きな抽出量に変更することもできます。

◆カプチーノ・ラテマッキャーノの抽出方法
ラティシマプラスにはミルクタンクがついているため、ボタン1つでふわふわのフォームドミルクが入ったカプチーノやラテが出来上がるのがポイント。


というわけでさっそく作って行くことに。まずはミルクタンクにミルクを注ぎます。ミルクは低脂肪乳・成分無調整牛乳・高脂肪乳のどれでもOKで、脂肪分が高いほどに泡立ちが良くなるとのこと。 クリーム・低温殺菌乳・豆乳には対応していないので注意して下さい。


ミルクタンクは本体の右側に差し込むだけで使用可能。タンクの着け外しは簡単で、余ったミルクはそのままタンクごと冷蔵保存で大丈夫です。


カプチーノにはシングルオリジンの「ダルサオ」をチョイス。「甘くサテンのようになめらか」という説明でカプチーノに合いそうな予感。


というわけで右下のカプチーノボタンをスイッチオン。


カプチーノを抽出している様子は、以下のムービーで見ることができます。

「ネスプレッソ ラティシマプラス」でカプチーノを抽出 - YouTube


まずはミルクタンクからフォームドミルクが出て、その後エスプレッソが抽出されるというもの。


出来上がり。ひと口飲んでみると、フォームドミルクのふわふわ加減が絶妙で、お店で出てくるレベル。その下に隠されたエスプレッソは本格的でミルクの甘みと合っています。これだけでも十分なレベルですが、砂糖を入れると格段においしくなり「本当にボタン1つで作ったっけ?」と疑ってしまうほど。


要注意なのが、ミルク系メニューを作った後は「湯通し」を忘れないこと。ミルクタンク上部の「CLEANボタン」を押すと出てくるお湯と蒸気を容器で受けるだけですが、意外と忘れがちな作業。ミルク系メニュー抽出後、5分以上放置すると故障の原因になるとのことなので忘れず行う必要があります。スターバックスなどでも店員が蒸気に包まれているアレです。


ラテマッキャーノは190mlが抽出されるため、普通サイズのコーヒーカップではあふれてしまうことがあります。


サイズの合ったカップに入れるとこうなります。ふわふわのミルクがこんもりのっており、カプチーノよりもたっぷり楽しみたい場合はこっちを抽出すればOK。


ラテマッキャーノを抽出している様子は以下のムービーから見ることができます。

「ネスプレッソ ラティシマプラス」でラテマッキャーノを抽出 - YouTube


今回は全23種類のカプセルを編集部員総出で試してみましたが、どれも「利きコーヒー」ができるほど味わいに違いがあり、どのカプセルでも香り高い上等なコーヒーになっており、一時はネスプレッソ前に行列ができるほどでした。個人的にはカプセルごとに書かれている「味わいの強さ」が濃いものはエスプレッソ・ルンゴ向けで、味わいの強さが薄いものや、フレーバー系がカプチーノ・ラテに合っていると感じました。デカフェ系もカフェインが入っていないと思えないほど深い味わいなので、「お気に入りの豆が見つからない」という事態には陥りにくいはず。


コンビニではドリップコーヒーが100円で買えることを考えると、1つ80円ほどのカプセルが必要なネスプレッソはなかなか高めに感じられますが、味わいはコンビニコーヒーでは太刀打ちできないほどのクオリティ。お店のものよりレベルの高いエスプレッソやカプチーノがボタン1つで飲めることや、自分の好みの濃さのカプセルでドリンクが作れることを考えると、1家に1台置いておきたいマシンとなっていました。

記事執筆現在、レビューで使ったレッドの「ネスプレッソ ラティシマプラス」はAmazonで税込1万9800円で販売中です。

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また、2015年3月6日(金)から、ボタンをタッチするだけでお好みのドリンクが作れるラテティシマシリーズの新しい機種「ラティシマ・タッチ ホワイト」も発売されています。定価は2万9700円で、Amazonでは3月11日(水)から税込2万4096円で発売予定。

Amazon.co.jp: ネスプレッソ Lattissima Touch(ラティシマ・タッチ)ホワイト F511WH: ホーム&キッチン

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in レビュー,   試食,   ハードウェア,   動画,   , Posted by darkhorse_log

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