スリップした巨大トレーラーが目前まで迫る九死に一生の瞬間を捉えた映像

寒い地域の道路には氷が張って滑りやすくなるため安全運転を心掛ける必要がありますが、薄氷でスリップしてしまった巨大なトレーラーが停止できず、撮影者の目前まで襲いかかる絶体絶命の一瞬を捉えた映像がYouTubeで公開されています。

1.18.15 NJ Turnpike I-95 Crash - Black Ice - Trailer flip - YouTube

ムービーは車内で前方を撮影しているところからスタート。どうやら事故のために足止めを食っている模様。

ふと後ろを見てみると、なんと荷台を連結した巨大なトレーラーがスリップした瞬間を目撃。

そのまま突っ込んでくるようにも思えましたが、運転手がハンドルを切ったのか、トレーラーは撮影者の車の手前で中央分離帯に乗り上げました。

パニックで発進できなかったのか、撮影者は車を停止させたまま。ギリギリ衝突は免れましたが、荷台が車をかすめていてもおかしくないほどの距離で映っています。

トレーラーはガードレールを乗り越えて対向車線へ。

さらに勢い余ってスリップを続け……

またもガードレールに衝突。ようやくしてトレーラーが停止しました。氷でスリップしてしまうとブレーキを踏んでも歯止めがきかないため、「もしぶつかっていたら……」と考えるとゾッとする映像です。

少し進んでトレーラーを確認すると、別の車から火の手が上がっているように見えます。

その後の様子を収めたムービーも公開されています。

Turnpike Crash Part 2 explanation - YouTube

撮影者はすぐさま救急車を呼びました。トレーラーは派手に壊れていますが、運転手は無事で1人で動けるほどの軽傷でした。撮影者はハンドルを切って車をよけてくれたことについて、お礼を言ったそうです。

なお、トレーラーは対向車線に飛び出てしまったため、後続車との玉突き事故も発生。

火の手が上がっていたように見えた場所には、やはり乗用車が巻き込まれていたようです。これほどの大事故にもかかわらず、運転手は全員無事だったとのこと。

もしトレーラーがスリップしたまま直進していたら、撮影者は命を失っていたかもしれません。急きょ対向車線にハンドルを切ったことで、さらなる事故が発生していますが、1人の死者も出さなかったことは、運転手の冷静な判断が功を奏した、ともいえます。