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軍事用化学兵器が海へ投棄された場所がGoogleマップで分かる「CWMDS」


2013年にアメリカ軍が沖縄沖に化学兵器を投棄したという告発があったことからも明らかな通り、世界中の海に戦時中に製造された化学兵器が投棄されています。このような世界中の海に眠る化学兵器の場所をGoogleマップ上にしるし、さらに詳細な情報付きで表示しているのが「Chemical Weapon Munitions Dumped at Sea(CWMDS)」です。

Chemical Weapon Munitions Dumped at Sea
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z11IVBOIyXAE.k3s-8khGniII

Chemical Weapon Munitions Dumped at Sea: An Interactive Map | CNS Feature Stories | James Martin Center for Nonproliferation Studies (CNS)
http://cns.miis.edu/stories/090806_cw_dumping.htm

これがChemical Weapon Munitions Dumped at Sea(CWMDS)。Googleマップ上に「ドクロマーク」で化学兵器が海洋投棄された場所が示されています。


ヨーロッパ周辺の海には多くの軍用化学兵器が投棄されたことが分かります。


例えば、イギリス・北海のドクロマークをクリックすると……


こんな風に、投棄された化学兵器に関する情報が表示されます。


どうやら1946年にアメリカの「James W.Nesmith」号によって投棄されたようです。説明書きの下にある情報ソースのURLリンクをクリックすると……


uboat.netの「James W. Nesmith」に関するページが開きました。James W. Nesmith号は1946年6月に北海沖で沈没。積載していた化学兵器が海洋投棄されたとのこと。


ふとユーラシア大陸に目を向けると、ロシアや中国周辺の海にドクロマークが少ないことに気づきます。20世紀にアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどとともにソ連も軍用化学兵器を大量に製造したことが分かっていますが、ソ連に関する情報不足のため、CWMDSのマップ上には現れていません。なお、ソ連による化学兵器の海洋流出の量は世界全体の40%から50%ほどあると推察されているとのこと。


日本付近はこんな感じ。想像以上に多くの化学兵器が日本周辺の海に眠っている模様。


なんと千葉県沿岸にドクロマーク。クリックしてみると……


こんな感じで旧日本軍の関与が疑われる化学兵器の情報が出てきました。論文や文献などの情報源が記載されているので、詳細な内容をより深く研究するのにCWMDSは大いに役立ちそうです。


CWMDSを提供するのは、アメリカに拠点を構える非政府組織CNSです。核兵器や大量破壊兵器の拡散を食い止めるために、適宜、兵器に関する情報と分析を提供することがCNSのポリシーで、CWMDSによって、海洋に投棄された化学兵器に関する情報が集まるのを期待しているとのことです。

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