気に入った記事を集めて読めるアプリ「Flipboard」のウェブ版が登場、その操作感は？

さまざまなジャンルの記事を集めて、まるで紙の雑誌をめくるような操作感で読むことができるアプリ「Flipboard」にブラウザ上で閲覧できるウェブ版が登場しました。モバイル版からブラウザ版へと「逆戻り」ともいえる順序でのリリースとなったわけですが、どのような仕上がり具合になっているのか試してみることにしました。

Hello, World! Flipboard Launches on the Web | Inside Flipboard
http://inside.flipboard.com/2015/02/10/hello-world-flipboard-launches-on-the-web/

ウェブ版Flipboardにアクセスすると、アカウントの作成画面が表示されます。新規にアカウントを作る場合は名前、メールアドレス、パスワードを入れて「登録」をクリック。

すでにFlipboardを使っているユーザーの場合は、右上の「ログイン」をクリックすればOKです。

Flipboardでフォローしたいトピックを7つ以上選び、最後に「完了」をクリックすると、ひとまず設定は完了です。

そうしている間に、登録したアドレスに確認用のメールが届いているので「確認」をクリック。これでアカウントが正式に登録され、Flipboardを使うことができるようになりました。

登録の完了した状態でウェブ版Flipboardを開いた時の画面はこんな感じ。「Cover Stories」画面では、最初にフォローしたトピックからのハイライト記事が表示されています。

画面の表示はもちろん環境に応じたレスポンシブデザインとなっており、各記事がカード表示されてどんな画面の幅でも見やすいように最適化された状態で記事を閲覧することができます。

なお、ウェブ版Flipboardではアプリ版のようにページをぺらぺらと「めくる」動作はなく、通常のウェブページのように画面がスクロールするようになっています。アプリ版を愛用していたユーザーは少し残念な印象を持つこともありそうですが、これは開発チームがさまざまなプロトタイプを試したうえでの決定だとのこと。画面をタッチして操作するアプリ版に対し、ブラウザ上で表示されるウェブ版では、スクロール方式を採用する方が自然な操作感を得ることができると判断したものだそうです。

それぞれの記事の右下にある「＋」にカーソルを合わせると、4つのアイコンが表示されました。

一番左は「不適切コンテンツをレポート」

紙飛行機アイコンは、メールやTwitter、Facebookで共有するためのアイコン。

ハートマークのアイコンはFlipboard上で「いいね！」をつけることができます。

「＋」アイコンからは、気に入ったコンテンツを自分だけの「雑誌」にフリップしたり、コメントして友人と共有することができます。

フリップ先には自分用に記事をストックしておく「ピックス」や、後ほどじっくり読みたい記事をためておく「後で読む」、そして「雑誌を作成」からは自分オリジナルの雑誌を作成して、記事を追加することが可能です。

雑誌を作成する場合はタイトルと説明(オプション)を記入し、「新規作成」をクリック。

雑誌を作成後、記事の「＋」をクリックすると表示されるフリップ先に、先ほど作成した雑誌が表示されました。選択して「追加」をクリックすると、記事を追加していくことができます。

このようにして作成した「雑誌」は、友人とシェアしたりSNSなどで公開することができます。

なお、ウェブ版ではアプリ版のようなページをめくる動作がなくなったとはいえ、開発チームでは引き続き独自の操作感に重点を置いているとのこと。モバイル向けのウェブ版では、コーディングに工夫を加えて画面の書き換え頻度を1秒間に60回(60fps)に高速化する技術を開発して、アプリ版と比べても遜色のない操作感を実現した経緯が解説されています。

60fps on the mobile web — Flipboard Engineering
http://engineering.flipboard.com/2015/02/mobile-web/