Appleがカメラ満載の車両をテスト中、自動運転車の開発か？

アメリカ・サンフランシスコのベイエリアで、天井部分にカメラやレーダーのような装置を載せた謎の車両が目撃されています。車両はAppleが関係しているとみられ、その外見からは自動運転車両であるという見方も存在しています。

UPDATE with PICS/VIDEO: The Mystery Van Driving Around Claycord —claycord CLAYCORD.com
http://claycord.com/2015/02/03/update-the-mystery-van-driving-around-claycord/

Mystery Van Could Be Apple’s Entry In Effort To Develop Driverless Vehicle « CBS San Francisco
http://sanfrancisco.cbslocal.com/2015/02/03/mystery-van-could-be-apples-entry-in-effort-to-develop-self-driving-vehicle/

この情報は、ベイエリアのローカル情報を掲載するニュースサイトの「CLAYCORD」に寄せられたもの。サイトには謎の装置を載せた複数の車両の目撃情報が寄せられています。

道路の路肩から合流しているような車両。天井には白い装置が載せられ、四方に向けてカメラのようなものが搭載されている様子がうかがえます。

別のアングルからのショット。装置は、天井に取り付けるルーフラックのようなものに取り付けられているようです。

後ろからだとこんな感じ。これまでの写真をみると、カメラのようなものが車体の四隅に取り付けられ、さらに前後には2体の銀色の筒のようなものが見えます。カメラは大小合わせて12個搭載されているという情報もあります。

さらに、同じタイプで別の車両を収めたムービーも投稿されていました。

Dodge caravan self driving car in brooklyn new york - YouTube


同じタイプの装置を取り付けた車両。ダッジ社製のミニバンであることがわかっています。

車両後部の銀色の筒は、グルグルと回転している様子。

タイヤには、回転数を計測するような装置が取り付けられていました。

その外観は、まるで過去にGoogleが自動運転車の開発で使用していたトヨタ･プリウスとそっくり。カメラの台数こそ違うものの、周囲の状況をとらえるカメラと、物体を認識するレーダーとして銀色の回転する筒が取り付けられているとみるのが最も有力な説です。

このミニバンに取り付けられているナンバープレートをもとにカリフォルニア州のDMV(Department of Motor Vehicles：車両関連を扱う政府の部局)の記録を照会すると、この車両はAppleにリースされているもののよう。状況から判断すると、Appleが自動運転車の開発に乗り出しているものともみられます。

しかし、ここで1つの問題が生じるとも考えられています。同州で自動運転車の開発を行うためには当局の認可が必要なのですが、Appleに対しては認可が行われていないとのこと。「無免許」状態で自動運転車を走らせている、もしくは開発しているとすれば問題になりかねないのですが、一方ではAppleがパートナー企業と共同で開発を行っており、そのパートナーが認可を得ているという可能性も考えられるとのこと。

いずれにせよ、自動運転車開発の最前線ともいえるカリフォルニア州では、見えないところで開発競争が繰り広げられているようです。