「なぜiPod classicの販売を終了したのか?」ティム・クックCEOが説明
By Peggy Huang
2014年10月27日から行われているWSJ.D LIVEに出演したAppleのティム・クックCEOが、いつの間にかApple Storeから姿を消したiPod classicについて言及しており、「なぜ販売中止となったのか」ということが明らかになっています。
Tim Cook says Apple killed the iPod classic because it couldn't get the parts | The Verge
http://www.theverge.com/2014/10/28/7082095/tim-cook-says-apple-killed-the-ipod-classic-because-it-couldnt-get
Tim Cook says that Apple Pay is already the leader in contactless payments | The Verge
http://www.theverge.com/2014/10/27/7082013/tim-cook-says-that-apple-pay-is-already-the-leader-in-contactless-payments
iPod classicは最大160GBのHDDを搭載した大容量のオーディオプレーヤーで、大量の曲をひとまとめにできることから根強い人気を持っていました。Appleは2014年9月9日に行ったイベントでiPhone 6/6 Plusや、Apple Watchといった新製品を発表しましたが、iPod classicの新モデルは発表されず、発売自体が中止となっています。
ティム・クック氏は、そんなiPod classicの販売を中止した理由について「iPod classicを構築するために必要な160GBのHDDなどの部品調達ができなくなったため」と、WSJ.D LIVEのステージ上で明言しました。iPhone 6/6 Plusはこれまでになかった128GBの大容量モデルが登場していることからも、AppleはiPod classicを調達可能な部品で再設計する意志はないようです。また、実際に2014年8月時点で「なななんと、Appleからの修理依頼。 サポート終了のiPod classicを治してみる。」というエントリーが書かれており、Appleから直々の指名でiPod classicを修理したという事例が確認できます。
By Alex Lomix
なお、他にも同イベントで2015年に発売を予定しているApple Watchは「毎日一度の充電が必要なのか?」と尋ねられたクック氏は、「引き続き開発中だけど、Apple Watchを使いすぎるとそうなるかもしれない」と話しました。
また、Apple Payの反響についても話しており、すでに非接触型決済システムではトップクラスの利用者数となっているとのこと。2014年10月20日にサービスを開始してから72時間でApple Payの利用を始めた人数は100万人を超え、その後1週間で他の競合他社の利用者の合計数を超える単一で最大のグループになっていると報告しています。なお、Apple Payのサービスを提供しているのは現状ではアメリカのみとなっており、日本での展開時期は不明です。
・関連記事
ついにAppleが4.7インチの「iPhone 6」と5.5インチの「iPhone 6 Plus」を発表 - GIGAZINE
Appleの新決済システム「Apple Pay」はどれくらい安全なのか? - GIGAZINE
Apple渾身の決済サービス「Apple Pay」でバグ多発&二重課金も発生 - GIGAZINE
「Apple Watch」の驚くべきテクノロジーと洗練されたデザインがよくわかる公式ムービー - GIGAZINE
「iPhone 6」「Apple Watch」「Apple Pay」が世界に与える多大な影響とは - GIGAZINE
・関連コンテンツ