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Appleの過酷な労働環境を元マネージャーが対談で明かす

By Nathan Makan

Appleでマネージャーとして勤務していたドン・メルトンさんとニティン・ガナトラさんが、Appleで働いていた時の「労働習慣」について、対談形式で語っています。

Work Habits at Apple – Ole Begemann
http://oleb.net/blog/2014/09/work-habits-at-apple/


ドン・メルトン(以下、メルトン):


数年前にAppleを退職した後で、「Appleにとって日曜日はどれくらい勤務日なのか」ということをブログで書きました。

ニティン・ガナトラ(以下、ガナトラ):


全くもって正しいね。

メルトン:
それは月曜日に幹部ミーティングがあるからで、コンピューターの前で電話がかかってくるのを待っていないといけないんだ。例えその時間にお気に入りのTV番組が放送されているとしてもね。iPhoneとiPadの開発チームを率いていた前iOS担当上級副社長のスコット・フォーストールは、「ザ・ソプラノズ」を見ていたから、TVが放送されている間は、シャワーを浴びたり、家族と話したり、なんでもできる執行猶予みたいなものだったんだけど、放送が終わった後は最悪だったね。

スコットは夜行に活動するタイプの人間だったから、少なくとも深夜の2時までは体を空けておかないといけない。一体何度深夜の1時30分とか2時にメールを受け取ったのかわからないほどだよ。

ガナトラ:
スコットはいつも日曜日から働いていたよね。彼とのメールのやり取りが日曜の午前11時から始まったのを覚えているよ。もしその時間にメールが来なかったら、彼は日曜日を満喫しているはずだ、っていつも想像していたんだ。

メルトン:
本当に?僕は日曜の朝からバートランド・サーレイを通じて仕事を受けていて、夜遅くまでスコットからメールが来ることはなかった。日によってばらばらなんじゃないかな。

メルトン:
ティム・クックが早朝に出社して、夜遅くまで働いているっていう噂を聞いたことはある?あれはどこかの広報担当者がPRのためにでっち上げた話ではなく、彼は本当にいつも会社にいるんだ。

ガナトラ:
秘密でもなんでもないってことだね。バートランドもティムも1日3~4時間しか寝ていないんじゃないかな?

メルトン:
その通りだ。そしてスティーブも全然寝ていなかった。

ガナトラ:
スコットを通じてスティーブからメールが転送されることもあったね。時間は深夜の2時45分だったけど、そんな時間でもヴァイスプレジデントたちや、エグゼクティブ・ヴァイスプレジデントたちが先を争って答えを待っていた。それが毎週、毎月、数年にわたって行われていた。

By tenz1225

メルトン:
僕はチーム育成にも携わっていたけど、誰かがオフィスに来て「マネージャーになりたい」と告げた時、僕はいつも「昨晩はよく眠れたか」を尋ねていました。そして彼らが「とてもよく眠れた」と答えたら、「良かった。マネージャーになるなら、それが最後の安眠だ」と教えていました。ストレスの多い仕事だけど、常にオンでいる必要があるからね。でもそれは優れた人々と働くことが楽しくなかったり、充実していないということではない。悪い副作用は全ての同僚がワーカホリックだということだ。

ガナトラ:
そうだね。彼らはとても情熱的なんだ。僕がマネージャーたちに関して最も気に入っていたことは、彼らが多くを要求すると同時に、必要とする情報を全て与えながら、進行を知らせてくれて、妨害がないようにうまく配慮してくれていたことだった。ただし、例えメールが深夜に来たとしてもすぐに答えを見つけて返答する必要がある。

メルトン:
時によってそれはサイコロを振る賭けのようだったね。解決策が見つからなくても、誰かにメールを転送すれば答えが見つかることがある。最悪なのは朝になるまでメールを受け取った人が何も返答しないことだ。他のマネージャーは知らないけど、君は休暇中でもノートPC・iPhone・iPadを使って、連絡をとっていたと思う。

By Ed Yourdon

ガナトラ:
もちろんだ。休暇中でも僕は終始オンラインで、日に4回はメールチェックをしていたよ。単に4回だけだったら君は僕のことを「怠け者」と思うかもしれないけど、上司からメールを受け取ってから解答を見つけるまでに3時間30分かかることがあった。なぜ自分は休暇中なんだろうって思っていたよ。

メルトン:
それは大変だね!以前にLoop Magazineでスティーブについて書いた記事でも言っているんだけど、もし彼が何か質問をしてきたら、ウロウロ歩き回っていてはいけないんだ。そんなことをしていたら返事ができないからね。答えを知らない場合は「知らない」と答えられるけど、「いつ答えがわかるのか、わかったらすぐに連絡する」と伝えることが重要だった。ただし、それがもし休暇中で自分の息子に「フランスのきれいな観光地を見に行こうよ!」とお願いされていようが、地獄にいようが関係なかったけど。

Appleで働いていたことに感謝しているけど、たまに若い連中がビジネスで成功するにはどうすれば良いか尋ねてきた時は、いつも「激務の中で働くことが本当にあなたの送りたい人生なのか?」ということを考えてもらうようにしている。Appleのやり方はIT業界にとって愚かな方法だ、という研究結果をたくさん知っているけど、Appleで仕事をしたいなら、今のところ僕らが体験してきた方法しかないということだ。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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