Appleがアプリ申請却下がどのような理由から下されているのかが分かるページを開設
By Miguel
App Storeの審査ガイドラインが公開されたのは2010年のことで、デベロッパーはこれに則してアプリ開発を進めてきたわけですが、それでもアプリ申請を却下されるものが後を絶ちません。そこでAppleは「アプリはどんな理由で申請を却下されているのか」をまとめたページを公開しました。
Common App Rejections - App Store - Apple Developer
https://developer.apple.com/app-store/review/rejections/
App Storeの審査でアプリの申請が却下される理由をすべてまとめたものが以下のグラフで、最も多い却下理由は「情報不足(14%)」というもの。却下理由のトップ10に入るものをまとめると全体の58%を占め、トップ10以外の却下理由はおのおの2%以下しかないとのこと。グラフを見ても分かる通り、アプリの却下理由はかなり多岐に渡るようで、デベロッパーごとにさまざまな傾向がみられるようです。
なお、App Storeの審査でアプリが却下される理由のトップ10は以下の通り。
◆01:情報不足(14%)
◆02:バグがある(8%)
◆03:デベロパー・プログラム・ライセンス契約の条件に準拠していない(6%)
◆04:ユーザーインターフェースがAppleの設定する基準に達していない、もしくは複雑すぎる(6%)
◆05:アプリの内容や機能と関係のない名前や記述、スクリーンショットが使用されている(5%)
◆06:アプリが虚偽や詐欺、不当表示などを含んでいたり、他アプリに類似した名前やアイコンをしている(5%)
◆07:iTunesにて表示されるアプリの名前と、インストール後にデバイスの画面上に表示されるアプリの名称の間に齟齬がある(4%)
◆08:プレースホルダテキストのあるもの(4%)
◆09:アプリのレーティングが不適切(3%)
◆10:ベータ版、デモ版、テスト版などのアプリ(2%)
例えば、難しい条件をユーザーに要求するようなアプリの場合はデモムービーを挿入したり、何かしら必要なハードウェアがあるアプリの場合はそれを提供する準備をしておくべき、とのこと。そして、当たり前のことですがデベロッパーに関する情報が最新のものになっているかも確認しておく必要があります。
AppleとiOSユーザーはシンプルで洗練されたアプリを好みがちなので、複雑すぎるデザインなどもNG。なお、AppleはiOS 7向けアプリのUIデザインで「すべきこと」や「してはいけないこと」などをまとめたサイトも開設しているので、デザインに関してはこのページをチェックするのが得策です。
また、アプリを審査に出す段階でアプリ内のコンテンツをしっかり仕上げておく必要もあります。「ここにこれくらいのサイズの画像が入ります」といったプレースホルダが表示されているだけだと、Appleはアプリ申請を却下します。
他にも、「アプリ内に広告を表示させる場合はこれがしっかり表示される必要がある」や、「ウェブサイトを表示するようなアプリの場合は、ページがiOS端末に適した表示になる必要がある」などの注意が表示されており、さらにアプリの機能やコンテンツが不十分だったり、あまりにもニッチな市場をターゲットとしたものの場合は申請が却下される可能性もある、とのことです。
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