取材

「ロックンたこ焼きロール」で世にも珍しい「冷やしたこ焼き」などを食べてきました


明石焼きをルーツに持ち、大阪を発祥の地とするたこ焼きは日本全国で広く親しまれており、各地でさまざまなバリエーションの食べ方が考え出されています。一般的にはたこ焼きソースやとんかつソース、内部にマヨネーズを注入した「マヨたこ」、しょう油やダシで食べるスタイルなど多種多様な食べ方で親しまれていますが、そんな中でも特に珍しい「たこ焼き+かき氷」というメニューを提供しているお店があると聞き、しかも店主が個性あふれる人物と言うことだったので、妙な責任感に駆られて取材に訪れてみることにしました。

ロックンたこ焼きロール「フトマル」
http://ameblo.jp/futo-maru/

奈良市内にある「ロックンたこ焼きロール『フトマル』」のお店に到着。もうこの時点でただならぬ雰囲気が漂いはじめています。


たこ焼きのほか、かき氷や「たこ焼きよりうまい」という串カツ「大串勝(おおくしかつ)」などが販売されています。


なお、なぜか海の家を兼ねているフトマルでは夏の間、貸しボートを用意してあり……


……ません。しかしこの看板を見て本当に「ボートありますか?」と来るお客さんもいるとのことなので、ダマされないように注意が必要です。


「ONAIR(=営業中)」の看板を確認して店内に入ると……


「ワッケンロー!!」と店長さんのお出迎えです。店長の中川さんはロックンローラー矢沢永吉の大ファンだとのこと。


店内にはステージが用意されており、ちゃんとマイクスタンドも完備。店内では月に一度のライブも行われており、その時はドラムセットを持ち込んで本格的なライブが行われるそうです。


ふと窓に目をやると、昼間でもニューヨークの摩天楼が楽しめるように。その横には「1階69(ロック)F 展望台」というふうに、店内のそこかしこに小ネタがちりばめられています。


「♪ロックンたこ焼きどう~ぞ~」と歌いながら運ばれてくるたこ焼きがフトマルの特徴の1つ。メニューごとに用意されているというオリジナルソングはさまざまなバリエーション含めて100種類以上という圧巻のレパートリーです。

「ロックンたこ焼きロール・フトマル」でたこ焼きが運ばれてくる時の歌


なお、店内で飛び交う「ワッケンロー!」は英語の「Rock n' Roll」をより本格的に発音した言い方で、これは矢沢ファンの間では半ば常識とされているものだそうです。

さっそく、夏のメニューである「冷やしたこ焼き」(450円)を注文してみました。おいしそうな大きめのたこ焼き6個とガラスの器に盛られたかき氷という、なんともアバンギャルドな組み合わせ。さりげなく、右側のたこ焼きはすでにかき氷のなかに埋没しています。これは……


食べ方を教わらなければ手の付けようもない「冷やしたこ焼き」ですが、キッチリと店長さんが食べ方を説明してくれます。そんな様子は以下のムービーから。

「ロックンたこ焼きロール・フトマル」の冷やしたこ焼きの食べ方指南


教わったとおりに、まずはレモンをギュッギュッギュッ!と絞ります。


次に、たこ焼きを真ん中からパァーン!と真っ二つに切り分けます。これは最終的にかき氷とうまく絡めて食べやすくするため。


そしてなんとその上からシャカシャカのかき氷をドン!初めて見た時は「あーあ……」と思ってしまいましたが、最後には驚きの仕上がりに。


氷の上から「チャイナタウンの風・特製チャイナソース」を回しかけます。


たこ焼きとかき氷がほどよく混ざったら、みそ汁やお茶づけをかき込む感じで一気に口に放り込みます。「おわ!アッー!!熱……くない??」と、予想に反して心地よい食べ心地。アツアツのたこ焼きとひやひやのかき氷が口の中でミックスして、不思議に快適な食感となっています。特製チャイナタウンの風ソースもサッパリとして冷たさにマッチ。「こんな食べ方、ぜんぜんアリ!」と思わされた驚きの「冷やしたこ焼き」となっていました。


なお、フトマルでは本来の(?)たこ焼きももちろん提供していました。写真のねぎがたっぷり載った「ネギマ~ヨ」6個入りは380円、8個入りで490円となっており、普通のたこ焼き(ソース味・しょうゆ味)は6個330円、8個440円となっています。


少し休憩ということで、ビーチに出てみることに。しかし、「海なし県」の奈良県にビーチがあるはずもなく……


もちろん、店長さんが「雨」を降らせて作ったビーチとなっていました。


つづいて「冷やしそうめんカキ氷」をオーダー。店長さんは常にステージ衣装を身にまとって接客していました。


待つこと数分、「冷やしそうめんかき氷」(400円)が運ばれてきました。隣のピッチャーに入っているのはもちろん、そうめんつゆ。


こんもり盛られたかき氷の下にはそうめん、そして氷の上には刻みのりと刻みネギがトッピングされています。


大方の予想どおり、めんつゆを上からどばー。少し多めにかけるのがポイントです。


すっかりめんつゆ色に染まったかき氷という、およそ見たこともない光景が。


まずは一口ズズっとすすってみます。かき氷のおかげで、普通よりもはるかにキーンと冷えたそうめんが夏にはピッタリ。氷に絡んだめんつゆもほどよく風味が感じられてグッド。なお、店長さんからは「そうめんとかき氷があったら家でもよく似たのは作れます。でも、この『シャカシャカのかき氷』がないと、本当の味は出ないんです~」と自信をうかがわせるコメント。


オススメとしては、そうめんに練りわさびを載せて食べるとおいしいとのこと。食べてみると、たしかに冷たいそうめんとわさびの組み合わせが意外なほどピッタリだと感じられました。


なお、当日はかき氷の大食い選手権も開催されていました。右端でスーパーバイザーとして参加しているのがコレまでの記録保持者である「龍神姫 玉子」さんで、なんとその記録は11杯。商品となる「ロックンたこ焼き8個入り お食事券20人前」をゲットすべく、チャレンジャーは新記録の12杯にアタックしたのですが……


結果、9.8杯でギブという結果に。そのまま「おトイレット」に駆け込んで20分帰らぬ人となっていました。


個性あふれるメニューと店主が印象に残るお店でしたが、肝心のベーシックなたこ焼きは大きめでボリュームあふれるものとなっており、普通にたこ焼きを食べに行っても満足できそうなメニューとなっていました。ロックンたこ焼きロール「フトマル」は奈良市内から自動車で約15分程度。暑い夏にやられてしまいそうな時や元気が欲しい時に訪れてみるとよさそうなお店でした。

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in 取材,   試食,   動画, Posted by darkhorse_log

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