サッカー観戦中にリアルタイム更新されるスタッツ・ヒートマップ・フリーキック成績などの情報を無料で閲覧できるアプリ「リアサカLIVE」
近年、サッカーでもデータは重要視されるようになってきており、現在開催中の2014FIFAワールドカップ(W杯)でも選手のパス・タックル・動きなどのデータを独自に分析してランキング付けした指標「カストロール・インデックス・ランキング」が公開されています。そんなサッカーの試合に関するさまざまなデータを、試合観戦中から即楽しめるようになる無料アプリが「リアサカLIVE」で、試合の基本的な情報であるボール支配率やシュート数などに加え、選手のプレーエリアを表すヒートマップや、どの選手がどの選手にパスしたか、などの情報がリアルタイムで見られるようになります。
Windows ストア の Windows 用 リアサカLIVE アプリ
http://apps.microsoft.com/windows/ja-jp/app/live/401efc40-a4e6-4b9d-abe6-f13c8449e016
「リアサカLIVE」はWindows 8用アプリで、Windows ストアからインストールすることができます。
インストールが完了すると画面右上に通知が表示されるので、これをクリックしてアプリを起動。
アプリの起動画面はこんな感じで、直近のW杯試合結果が表示されています。しかしこれらをクリックしてもデータは見られません。リアサカLIVEは今回のW杯ではグループリーグの日本戦全試合と、決勝トーナメント1回戦の4試合(1日1試合)、準々決勝以降の全試合のみ、データのライブ配信を行うとのこと。
画面上の左右には「PREV」と「NEXT」というアイコンがあり、画面上部には日付が表示されているので、これをクリックすれば過去の試合結果や今後の試合予定を見ることも可能。
6月20日までさかのぼってみると、日本対ギリシャ戦を発見。これは日本代表の試合なので詳細なデータを見ることが可能、ということでさっそくクリックしてみます。
データを表示する画面はこんな感じで、画面の左右には日本代表とギリシャ代表の出場選手とリザーブ選手の名前が記されており、画面中央には試合のスタッツ、中央下部には両チームのフォーメーションがユニフォームアイコンで表示されています。試合スタッツの下にある「詳細」アイコンをクリックすると……
より詳細なスタッツが見られます。ここで表示されるのは試合スコア・ボール支配率・シュート数・オフサイド・CK(コーナーキック)・パス・パス成功数・シュート枠内・シュート枠外・セーブ数・ファール数と、試合を通して両チームのどちらが攻撃にでていたのかを示すグラフ、さらにはカードが出た(黄色アイコン)時間や選手交代(赤と緑のアイコン)が行われた時間の分かるアイコン。これらのデータは独自で集計した値のようで……
国際サッカー連盟(FIFA)が公式に発表している値とはほんのちょっとだけ違ったりします。例えばリアサカLIVEではボール支配率は日本が70%でギリシャが30%となっていますが、FIFAのスタッツだと日本が68%でギリシャが32%。他にもパス数やシュート数などにも若干の違いが生じていますが、リアサカLIVEではリアルタイムでパスやシュートの数を表示してくれる、ということを考えると目をつぶれる範囲の誤差と感じます。
続いて画面の両端にある選手名をクリックしてみると……
クリックした選手個人のスタッツと、その選手が「試合中どの選手にパスを送ったか」が赤枠部分に表示されました。
ギリシャ戦でトップ下のポジションに入った本田圭佑選手のスタッツ。パス数は64本でパス成功数は50本なので、パス成功率は約78%。しかし、全体的には自身のポジションよりも後ろのポジションの選手に向けたパスが多い印象で、特に試合スタート時は中盤の左サイドのポジションに入り、後半途中からはワントップの位置に入った岡崎慎司選手へは2本しかパスを送っていません。
ボランチの位置に入った山口蛍選手のスタッツ。低い位置でのプレーが多い山口選手ですが、ディフェンスの今野泰幸選手やトップ下の本田選手へのパスが多め。
後半からボランチのポジションに入った遠藤保仁選手は全体にまんべんなくパスを送っていた模様。
岡崎選手のパス成功数はわずか13本で、ほとんどボールに関与できていなかったこともデータから見て取れます。そして何より日本代表の得点王である岡崎選手がシュート数0本というデータは、なかなかシュートまで持って行けなかったギリシャ戦をよく物語っています。
もちろん相手選手のデータを見ることも可能です。
画面下部には「HEAT MAP」というアイコンがあり、これをクリックすると「チームがピッチ上のどこで多くプレーしていたのか」がヒートマップで表示されます。赤色に近いエリアが最も多くプレーされたエリアで、これを見れば日本代表はピッチ中央の左側でのプレーが多かったものの、なかなかギリシャゴールの前でプレーすることができていなかったことがよく分かります。「左でつくって右で決める」という日本代表のスタイルは、香川真司選手が途中出場のギリシャ戦でも色濃く出ていた模様。
もちろん対戦相手のヒートマップを見ることも可能。
さらに、画面下部の「FREE KICK」をクリックすれば過去に直接フリーキックを蹴った選手の成績と、ボールがどこに飛んだかが表示されます。赤丸はゴールを外れた、もしくは相手ゴールキーパーに防がれたボールがどこに飛んだかを表しており、緑色の丸はゴールになったフリーキックがどこに飛んだかを表しています。
「PENALTY KICK」をクリックすれば、過去のPKデータを見ることも可能。どのコースに蹴ったかまで表示されるので、相手ゴールキーパーに見られると非常に困ります。
現在のところ、ギリシャ戦とコートジボワール戦のデータが見られるので、これらを眺めれば日本代表の勝利に必要なものが見えてくるような見えてこないような……。
グループリーグでは日本代表戦のみデータ配信が行われますが、決勝トーナメント以降は決勝トーナメント1回戦の4試合(1日1試合)と準々決勝以降の全試合でデータのライブ配信を行うとのことなので、リアサカLIVEをこっそり見ながら試合を観戦すれば、これまでとは違ったサッカー観戦になること間違いなしです。
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