世界初の宇宙でコーヒーブレイクが楽しめるエスプレッソマシン「ISSpresso」
イタリアで43%のシェアを占めるコーヒーメーカーラバッツァと技術開発企業ARGOTECがISA(イタリア宇宙機関)と提携し、無重力空間でもエスプレッソを作ることができるカプセル抽出式エスプレッソマシンを開発しました。国際宇宙ステーション(ISS)で使われることから「ISSpresso」と名付けられています。
2014: Coffee in space
http://www.lavazza.com/en/media-center/pressreleasedetail/58dae66d-f246-11e3-b615-c90c8a507add/
Astronauts to brew coffee on space station with ISSpresso machine | collectSPACE
http://www.collectspace.com/news/news-061614a-isspresso-espresso-coffee-space.html
13年にわたってISSでたびたび勤務しているイタリアの宇宙飛行士は、「私がISSに乗っている時に最も恋しくなるのはエスプレッソコーヒーです」と話しています。これまで無重力空間では高圧・高温を要するエスプレッソを作ることはできませんでしたが、ラバッツァとARGOTECがイタリア宇宙機関と官民パートナーシップを結び、宇宙飛行士の食生活改善のために宇宙で本格的なエスプレッソを抽出可能なエスプレッソマシン「ISSpresso」を開発しました。
物理学と流体力学の法則によって、ISSpressoは宇宙環境下でも液体を高圧・高温にかけることができる高度な技術を使用。マシンの内部には通常のプラスチックチューブではなく、400本の特殊鋼チューブが組み込まれています。寸法は43×42×36cm、重量は20kgとなっており、現在は試作品段階ですが、カプセル抽出方式によって、通常の2倍程度の大量の水で抽出したエスプレッソであるルンゴや、紅茶・煎茶・スープといった飲料も提供できるようになるとのこと。
2014年11月からISSpressoは国際宇宙ステーションに採用が計画されており、ESAの女性宇宙飛行士Samantha Cristoforettiさんが軌道上で初めてエスプレッソを体験する予定です。
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