ボタン1つで自動真空調理法の極上料理が作れる料理グッズ「Anova Precision Cooker」


フォアグラやテリーヌなどを作る時に使われる「真空調理法(低温調理法)」は、食材と調味料を袋に入れて密封して100度以下の温度で調理するフランスの調理法です。「煮る・焼く・蒸す」に次ぐ第4の調理法とも言われていますが、一般家庭での導入はなかなか難しいもの。そんな真空調理法によって、ローストビーフなどの優れた料理を自宅でボタン1つで実現する料理デバイス「Anova Precision Cooker」がKickstarterで出資を募集しています。

Anova Precision Cooker - Cook sous vide with your phone by Anova Culinary — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/anova/anova-precision-cooker-cook-sous-vide-with-your-ip

Anova Precision Cookerがどのような調理器具なのかは、以下のムービーを見るとよく分かります。


Anova Precision Cookerはこんなデバイス。


鍋にAnova Precision Cookerを取り付けて、ジップロックに入れたお肉を投入すると……


見事なローストビーフができてしまいました。


これはAnova Precision Cookerが鍋の中の水を適切に温度調節して真空調理法を行うことで完成したもの。


また、Anova Precision Cookeとスマートフォンを連携させればさらなる簡単調理を実現。


出来上がったローストビーフをお皿に盛りつけるとこんな感じ。パーティの1品として全く問題ない出来映えです。


自宅にある鍋に取り付けられ……


スティックの真ん中にあるホイールをマウスと同じように回せば任意の温度に変更することも可能。


上部はタッチパネルになっています。


使い方はというと、ジップロックに鶏肉や牛肉などの食材と調味料を入れて……


鍋の中に入れてクリップで固定します。


「これで完了よ」と説明する女性。


焼いたりグリルしたりする料理法に比べてジューシーかつやわらかに調理することができ、焼きすぎなどの心配もありません。食材の体積が変わらないため、うま味を全て閉じこめることが可能。


簡単に一流レストラン並みの料理を作れる夢のマシンというわけです。


肉以外に、魚料理にも対応しています。


魚の場合も同じようにジップロックにつめて鍋に入れるだけでOKで、魚と肉、2つを同時調理することも可能です。真空調理法では袋を密閉する機器が必要ですが、Anova Precision Cookerはジップロックに入れるだけなので非常に簡単。厳密には真空にしなくても良いことから、「Precision Cooker(精密温度調理器具)」と名付けたとのこと。


中身は電熱コイルとスクリューがついており丸洗いが可能。センサーが水温を検知して水をかき混ぜ、鍋の中の水温を一定に保って料理できる仕組みで、コンロを使う必要はありません。


本体とアプリはBluetoothによって通信。


開発者向けにソースコードを公開しているため、Anova Precision Cooker用のアプリ開発を歓迎しているとのこと。


以下は同じ食材をAnova Precision Cooker(左)と、通常の料理法(右)で比較したもの。肉や魚は焼き方によって一部がカリカリになってしまったり、ゆで卵はうまく固まっていないことがありますが、自動調理のAnova Precision Cookerなら、失敗なくいつもよりおいしい料理が作れるということがわかります。


アプリのUIはこんな感じ。鶏肉(食材)を選ぶと、むね肉・もも肉・手羽(部位)が表示され、次に骨の有無・調理温度・加熱時間・厚さを選択して「START」を押すだけで調理が開始。


アプリはAndroid・iOS・Windows Phoneに対応しています。


◆スペック

定価:169ドル(約1万7200円)
カラー:ブラック/ホワイト
温度調節幅:25度~99度
ポンプ速度:7~8LPM(リットル/分)
許容水量:15~19リットルまで
タイマー:最高99時間まで
安全装置:バイメタルヒューズ
電力:110~120ボルト/220~240ボルト
火力:800ワット
無線通信:Bluetooth
寸法:6.98cm×6.98cm×36.8cm
重量:1.1kg

なお、Kickstarterで出資を募集中のAnova Precision Cookerは世界中で話題となっており、すでに目標額の10万ドル(約1019万円)をはるかに上回る130万ドル(約1億3000万円)以上の資金を集めています。ブラック単体など多くの募集は定数に達しているため出資できなくなっていますが、159ドル(約1万6200円)を出資すると、1000名限定でAnova Precision Cookerのホワイトを1つゲットでき、239ドル(約2万4300円)を出資すると1000名限定でAnova Precision Cookerのブラックとホワイトを1台ずつゲット可能です。


製品の発送は2014年9月ごろを予定しており、発送料は世界中どこでも無料。出資の締め切りは日本時間で2014年6月18日(水)の午前4時45分となっています。

Anova Precision Cooker - Cook sous vide with your phone by Anova Culinary — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/anova/anova-precision-cooker-cook-sous-vide-with-your-ip


・つづき
実際に出資して手元に届いたAnova Presicion Cookerを使った様子は以下の記事にて。

ボタンを押して放置するだけで極上料理が完成するという真空調理器「Anova Precision Cooker」を使ってみた - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE

料理の時間を大きく短縮しつつおいしい朝食や夕食を作れるようになる「Mellow」 - GIGAZINE

Raspberry Piで自作したバーコードから自動で調理を行える電子レンジ - GIGAZINE

世界3大珍味のひとつ「フォアグラ」、どのような味なのかよくわからなかったのでカタマリで買ってみた - GIGAZINE

油を一切使わず熱風で揚げ物を作る「ノンフライヤー」でいろいろ作ってみました - GIGAZINE

にゅる~と穴から卵焼きが出てくる「EggMaster」を使ってみました - GIGAZINE

誰でも家庭で板前の味を再現できる「煮物調理支援システム」 - GIGAZINE

料理のレシピを考え出すスパコンを搭載した「IBMフードトラック」 - GIGAZINE

in ハードウェア,   動画,   , Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.