レビュー

ボタン1つで肉の実力を最大限に発揮させる&圧力/低温/無水/煮込み調理をたった1台で実現可能な便利家電「電気圧力なべ SR-MP300」を使ってみた


パナソニックの電気圧力鍋が約10年ぶりにリニューアルし、2019年7月1日に「電気圧力なべ SR-MP300」として登場しています。SR-MP300は圧力鍋としての機能はもちろん、水を使わず旨みを閉じ込める「無水調理」や、話題の「低温調理」、朝作って夜完成させる「予約調理」などが可能とのこと。レシピも豊富で、時間がかかる煮込み料理を短時間かつボタン1つで作れ、1台あれば料理の幅が一気に広がりそうなアイテムだったので、実際に角煮やカレーなどいろいろ作って使い勝手を確かめてみました。

電気圧力なべ SR-MP300 | 電気圧力鍋 | Panasonic
https://panasonic.jp/cook/products/sr-mp300.html

目次:
◆開封&外観レビュー
◆ボタン1つで完了する「自動調理」で豚角煮を作ってみた
◆自動料理で肉じゃがを作ったらジャガイモが真価を発揮した
◆無水料理でオシャレ&うまみ凝縮のな魚のトマト煮も作れる
◆コンビニのサラダチキンには戻れなくなる「低温調理
◆予約調理でバターチキンカレー

◆開封&外観レビュー
編集部に届いた箱を開封してみると……


本体・レシピ本・取扱説明書・注意書きが入っていました。


本体サイズは27.8×29.2×27.0cmで、重量は3.6kg。容量は1.6Lです。


本体前面パネルはこんな感じ。上部に液晶、下部に「取消/切」「予約」「調理スタート」「手動調理」「保温」「自動調理」「10分」「1分」といったボタンが並んでいます。


天面はこんな感じ。手前にハンドルがあり……


奥に密閉/排気を切り替えるためのおもりがついています。


背面からは電源コードが伸びています。このコードは取り外し不可のタイプ。


背面には調理によって異なる「おもり」の設定が一目でわかる早見表がありました。


消費電力は700W、温度ヒューズの設定温度は167度、電流ヒューズは3.15Aとなっています。


フタを開ける時は取っ手を右に回して目盛りを「ひらく」にあわせればOK。


フタを開けると本体内にはなべ、おたま、蒸し板、露受け、お米用の計量カップが入っていました。フタが完全に取り外せるのは使い勝手のいいポイントです。


取扱説明書を見てみると、コースは大きく分けて、時間設定が必要な「手動調理」とボタンを押せば後は全て自動で調理が行われる「自動調理」の2つ。手動調理は圧力調理・煮込み・無水調理・低温調理の4つがあり、自動調理は「カレー」「肉じゃが」「角煮」「ヘルシースープ」「玄米」「黒豆」「甘酒」の7種類があります。自動調理の場合は材料を切って入れるだけなので、レシピを見たり加熱時間を調べたりする必要がない便利モードとなっています。


そして、SR-MP300のポイントはレシピ本がついていること。


レシピ本は全48ページで80レシピが収録されています。ウェブ限定で公開されている20レシピと合わせて100レシピあることになり、「調理家電を買ったはいいものの、レシピを自分で開拓する必要あり、結局使わなくなる」という家電のワナに陥ることもなさそう。


目次はこんな感じ。


料理家のみないきぬこさんが協力したごちそうレシピのほか、定番料理を含めたメニューが肉・魚・野菜・スープ・卵・米&玄米など、食材ごとに章立てされています。


全てのレシピは写真付き。


写真の下には、アイコンでどのモードに対応しているかが記されています。


◆ボタン1つで完了する「自動調理」で豚角煮を作ってみた
リニューアルされた電気圧力鍋の新しくなった点の1つに、「自動調理メニュー」が増えたことが挙げられます。前モデルは自動料理可能なメニューが玄米のみでしたが、新モデルは全7メニューが自動調理可能ということで、まずは自動調理メニューの1つである豚の角煮を作ってみます。材料は砂糖・しょうゆ・酒・みりん・しょうが・豚バラ肉。


600gの豚バラの塊を12等分にカットしていき……


なべに投入。スライスしたしょうがと調味料を合わせた液体を注ぎ入れます。


落とし蓋をのせたら準備OK。


なお、鍋の内側には白米・玄米の水の量が示されており、普通に炊飯器としても使えることがわかります。白米の場合は5合炊きにまで対応。


コンセントにつなぎ……


おもりを「密閉」にあわせます。


「自動調理」のボタンを押すとパネルに番号が現れます。ボタンを繰り返し押すと数字が切り替わり目的のメニュー番号までたどり着くという仕組み。


角煮は「3」なので番号を合わせて「調理スタート」を押すと……


こんな感じで画面が「20分」という表示に切り替わって調理スタート。なお、画面に表示されるのは実際の調理時間なので、加圧・減圧時間は含まれていません。加圧にかかる時間は10~20分、減圧にかかる時間は10~40分なので、調理時間が「20分」となっていてもだいたい1時間ほどかかる感じです。


調理中の稼働音などは以下から確認できます。

「電気圧力なべ SR-MP300」調理中の様子 - YouTube


ちなみに、キッチンで10合炊きの炊飯器の横に置くとこんな感じのサイズ感。


調理が終了すると「ピー」という音でお知らせしてくれます。


画面が「完了」になっていました。


……が、調理完了すぐは以下のように圧力表示ピンが上がっています。これはまだ圧力がかかっていることを示すのでしばし待機。


角煮の場合、20分程度でピンが下がりました。


「密閉」になっているおもりを……


「排気」にあわせます。


おもりを取って……


パカッとフタを開けるとこんな感じ。


落としぶたをはずしてみると、角煮が完成していました。角煮といえばコトコト煮込んで時間がかかる料理の代表格ですが、普通鍋だと180分かかるところ、SR-MP300であれば加圧・減圧をいれてもだいたい60分ほどで完成します。


お皿に盛ってみたところがコレ。食材を長時間煮込むスロークッカーよりもやや薄めの色合いです。


角煮の仕上がりは以下のムービーから確認できます。

豚の角煮を「電気圧力なべ SR-MP300」で作ってみた - YouTube


スロークッカーで作った角煮がどこもかしこもとろとろになるのに対し、SR-MP300は脂身がとろとろですが、赤身部分はしっかりと食感が残っています。「口の中で肉がほどけていく」という感じではないものの肉身は柔らかく、かむごとに旨みがじゅわっ……とあふれ出していく感じ。短時間調理のためか「もう少し味が染みてほしい」という声もありました。


◆自動料理で肉じゃがを作ったらジャガイモが真価を発揮した
さらに「切った材料を入れればあとはボタン1つで自動調理」メニューとしてもう1品、定番の肉じゃがを作ってみます。


玉ねぎはくし切り、じゃがいもとにんじんは大きめにカットしておきます。


豚薄切り肉をドボン!と入れて野菜をイン、さらにしょうゆ・酒・みりん・砂糖・だし汁を合わせた液体を注いで……


落としぶたをして準備完了。


「自動調理」ボタンを2回押してメニューを2番に合わせたら「調理スタート」を押します。


肉じゃがの調理時間は10分なので、これも加圧・減圧とあわせて1時間ほどで完成しました。


ふたを開けてみるとこんな感じ。


完成した肉じゃがの具材がどんな状態になっているのかは、以下のムービーから確認可能です。

「電気圧力なべ SR-MP300」で作った肉じゃがの完成度 - YouTube


じゃがいもは一切煮崩れがなく角が立った状態なのですが、はしを通してみると「ホクッ……」と柔らかくほぐれていきます。食べてみるとホクホク感とネットリ感が両立した、普通鍋では実現できないであろう絶妙な完成度で、しっかりと味も染みていました。いもの甘みが最大限に引き出されていて、スーパーの特売品であっても「これ、めちゃめちゃいいじゃがいもでは?」と思ってしまうほどの仕上がりになっていました。


ただし薄切り肉はだしがら状態だったので、薄切り肉のような小さいお肉よりも、角煮のような大きいお肉の方がおいしく仕上がるようです。


玉ねぎは口の中で溶けて消えていくかのような柔らかさ。


にんじんもネットリと甘く仕上がっていました。


◆無水料理でオシャレ&うまみ凝縮のな魚のトマト煮も作れる
そして、新たにSR-MP300に加わったメニューが「無水調理」。無水調理はその何の通り、材料に水を加えず、食材の水分だけで調理するもので、栄養やうまみを逃しにくいヘルシーな料理が作れるとのこと。今回は料理家のみないきぬこさんが考案した「さんまのいちじくのトマト煮込み」を、さんまがなかったので小アジで作ってみました。材料の多さからもわかるように、おもてなしにも使えそうなごちそうメニューです。


まずは小アジの頭と内臓を取って……


骨はそのままにぶつ切りにしておきます。


にんにくをすりおろして……


塩・コショウ・小麦粉と一緒に、魚にもみ込みます。


トマトは角切り、玉ねぎを薄切り、長ねぎを斜め薄切りにしておきます。


上記の材料に加え、ドライイチジク、ケチャップ、バルサミコ酢、はちみつ、塩をなべに投入。


これは自動調理ではなく「手動調理」のボタンを押して画面の矢印を「無水調理」にあわせ、「10分」のボタンを3回押すことで時間を30分に設定、最後に「調理スタート」を押します。


このトマト煮は加圧に20分、調理30分、減圧に30分ほどかかったので、仕込みなどを考えると「時短料理」というよりは「ごちそう作り」向き。複数のおもてなし料理を作る時に加熱方法がコンロしかないと不便ですが、コンロが塞がっていても調理可能な手段になるという点は非常に便利。


大さじ1杯のバルサミコ酢以外に水分らしいものは入れてないのですが、「スープだろうか?」というくらいの水分量です。


オリーブオイル、オリーブの実、バジルの葉などをのせて完成。


ぶつ切りでそのまま鍋に入れた小アジですが、「骨ってなんだっけ?」と思ってしまうほどの骨の存在感のなさ。ふわふわした食感の魚を口の中で潰していると、ほんの少し骨らしい食感を感じますが、サバ缶のサバの骨をさらに柔らかくした程度です。


いかに小アジがふわふわ&ほろほろなのかは以下のムービーから確認可能。

魚を「電気圧力なべ SR-MP300」でほろほろにしてみた - YouTube


固いドライイチジクやトマトや……


ねぎなど、あらゆるものがもとろとろに仕上がっていました。


スープは全て食材のうまみが凝縮されており、かなり情報量の多い味です。ご飯・パン・パスタ、何にでもあいそうな感じ。


◆コンビニのサラダチキンには戻れなくなる「低温調理」
また、SR-MP300は低温調理器としても使えるとのことなので、低温調理でサラダチキンを作ってみることにしました。材料はシンプルに鶏胸肉・塩・酒・水のみ。


まずは熱の通りが均一になるように、鶏胸肉の分厚さが均一になるよう、分厚い部分を包丁で開いておきます。


酒・水・塩と鶏胸肉を鍋に入れて……


「手動調理」メニューを選びます。低温調理は70度と85度から選べるのですが、今回はレシピ本に従って「85度/20分」で設定しました。


低温調理は圧力調理ではないので加圧・減圧が不要で、加熱時間込みでだいたい40分くらいで調理が完了しました。


仕上がりは、「もうコンビニのサラダチキンには戻れない……」となってしまうほどのジューシーさ&やわらかさ。胸肉を加熱するとパサつきがちですが、全ての旨みと水分がしっかりと閉じ込められていて、噛むたびに肉汁があふれます。なお、普段から低温調理器「Anova Precision Cooker」を使っている編集部員は「Anovaは70度以下で調理するので、食感はもっとレアに近くなり、SR-MP300のサラダチキンとは別物。SR-MP300の場合はちゃんと『調理している』という感じがありつつもジューシーになっている」とコメントしていました。


◆予約調理でバターチキンカレー
そして、SR-MP300は自動調理メニューに関しては「朝準備して夜完成させる」という予約調理も可能なので、実際に試してみました。チーズバターチキンカレーを作ってみます。


まず玉ねぎ1個をみじん切り、にんにく&しょうがをすりおろしておきます。


鳥もも肉を一口大に切って……


玉ねぎ・しょうが・にんにく・バター・ガラムマサラ・パプリカパウダーを炒めたものに投入します。


炒めた材料を鍋に入れて……


水・トマトの水煮缶・塩・ケチャップなどをイン。


フタを閉めておもりを「密閉」に合わせて……


「自動調理」でカレーメニューである「1」を選択した後に、「予約」ボタンをプッシュ。予約は完成時間を3~11間後に設定できます。


今回は3時間後に設定して「調理スタート」をプッシュ。


予約調理の場合、生の食材を常温で鍋の中に入れていて大丈夫か?という点が気になるところですが、調理スタートを押してから20分ほどすると、加熱・加圧が始まっていたので、長時間常温のまま放置されるのではなく、いったん鍋の中の温度を上げられる仕様のようです。なお、予約調理が可能なのはカレー・肉じゃが・角煮・ヘルシースープ・玄米・黒豆・甘酒のみとなっています。


3時間後、減圧処理まで完了した状態で「ピー」と音が鳴りました。いったんフタを開け……


カレールーを投入して、今度は「煮込み」モードで加熱。フタを閉めて調理するスロークッカーの場合、どうしても水気が多くなり、最終的な仕上げを鍋で行う必要がある場合もありますが、SR-MP300の場合は圧力調理後にフタを開けて煮込み調理を行えるというのは非常に便利なところ。


最後にヨーグルトを加えてひと煮立ちさせて……


仕上げにとろけるチーズをトッピングしたら完成。


食べてみたところ、やはり特筆すべきはお肉の完成度。「長時間煮込むと肉がぱさつく」という問題を解決しながら、長時間煮込んだような柔らかさを実現しています。このお肉が入ったカレーを食べられるというだけでも「電気圧力鍋を家庭に導入する価値はあるのではないか……?」と思ってしまう完成度です。


圧力鍋というと角煮や肉じゃがといった和食を思い浮かべがちですが、レシピが豊富なのでトマト煮やバターチキンカレーといった変わり種やこだわりのごちそうメニューまで作れるのがSR-MP300のいいところといえます。トマトや玉ねぎのうまみが凝縮されたバターチキンカレーは「お店に出せるレベル」という声もありました。


なお、SR-MP300は普通に炊飯器としても使用可能で、玄米、白米、おかゆ、炊き込みごはんなどももちろん作れます。


ことこと長時間煮込むのが非常に骨の折れる黒豆や……


デザートメニューもあるので、「手抜きしたいけれどおいしいものが食べたい」という人にも、「こだわりの料理をいろいろ作りたい」という人にも対応しています。


なお、電気圧力なべ SR-MP300は記事作成現在、Amazonで税込2万9247円から購入可能です。

Amazon | パナソニック マイコン 電気圧力なべ ブラック SR-MP300-K | パナソニック(Panasonic) | 電気圧力鍋

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「材料を入れて放置」で驚異的な柔らかさの角煮などが完成、わずか3000円の超便利家電「スロークッカー」の威力を試してみました - GIGAZINE

ボタンを押すだけで全自動で旨みが凝縮した「無水カレー」などを作ってくれ、真空調理器としてお店レベルの料理も作れる便利家電「ホットクック」を使ってみた - GIGAZINE

ほったらかし&時短で豚の角煮やほくほくのおでんが完成、ご飯まで炊ける「電気圧力鍋 クックマイスター」レビュー - GIGAZINE

スムージーを作った後にカレーが作れる1台6役の真空ミキサー「らくっく」を使ってみた - GIGAZINE

フタがなんとフライパンや天板になり無水&無油&オーブン&余熱調理や蒸し料理などがガシガシできる「ビタクラフト ダブルグリル」を使ってみました - GIGAZINE

in レビュー,   試食,   動画, Posted by logq_fa

You can read the machine translated English article here.