レビュー

無料でライフログを自動で取れるアプリ「Moves」を1週間使ってみました


スマートフォンで起動させておくだけで、ほぼ自動で1日の行動パターンを記録し続けてくれるライフログアプリが「Moves」です。自動で行動パターンを判別してくれるという便利さと正確さが高く評価されており、以前は300円で販売されていた有料アプリだったのですが、2014年4月にFacebookによって買収され無料でゲットできるようになったので、インストールして使ってみることにしました。

Moves - Activity Diary for iPhone and Android
https://www.moves-app.com/

Movesはスマートフォンを身近に持っておくだけでユーザーの行動を自動で記録し、さらに移動手段をほぼ自動で判別してくれるというアプリです。たとえば、以下の画面は自転車と徒歩で散歩した時のログデータ。スタート位置から移動した時間と手段が時間の流れに沿って表示されるので、1日の行動をひと目見るだけでわかるようになっています。


また、1日・週・月単位での統計を取ることも可能になっています。


ライフログ系のアプリはすでに多くリリースされているものの、普通は歩きだしたり自転車に乗り出した時にボタンを押す必要のあるものがほとんどですが、Movesはポケットやバッグに入れておくだけでOKという便利さが大きなポイントとなっています。さらに、PCを使って自分の行動記録や移動した場所を地図などで確認できるようにもなっています。

◆Movesのインストールと初期設定
MovesはiOS版とAndroid版の2種類がリリースされており、それぞれ以下のリンクをタップするとインストール可能です。

Moves - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.protogeo.moves

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Moves
https://itunes.apple.com/jp/app/moves/id509204969

「無料」→「インストール」→「開く」と進むだけでインストールは完了します。


iPhone 5sの場合、M7コプロセッサを活用した「モーションアクティビティ」を利用します。「現在の位置情報」とあわせて「OK」に設定。


アプリが起動したら、右下のアイコンをタップして身長などのデータを入力します。


「カロリー」の欄に表示されている「オフ」をタップし、次の画面で性別、誕生年、身長、体重を入力して設定は完了です。


◆アカウントの作成
Movesはアカウントを作成することで自分の行動データを蓄積することが可能です。ホーム画面で「サインイン」をタップし、続いて「アカウントを作成する」をタップ。


登録したいメールアドレスとパスワードを入力し、「作成する」をタップすると、指定したアドレスにメールが送信されます。


届いたメールを開き、「メールアドレスを確認」をクリックすると……


アドレスが確認され、アカウント作成が完了しました。


◆実際に使ってみました
さっそく実際に使ってデータを取ってみました。徒歩で移動した歩数と現在地のエリアの地図が表示されています。


次に、自転車に乗って移動してみました。しばらく走ってから画面を確認すると、地図の下に線が延びて「自転車 4分」と表示されていました。


この間、端末は1度も操作していないにもかかわらず、まるで誰かが見ていたかのように自転車に乗っていたことが表示されるという驚きの実力でした。移動するスピードの違い、端末に内蔵されているモーションセンサーのデータなどがセンターに送信され、独自のアルゴリズムで内容を判別しているようです。

引き続き周囲をブラブラしてみました。自転車に乗ったり、押して歩いたり、少し休憩してみたりしたのですが、いずれも正確に記録されていました。


画面に表示されている円をタップすると、歩数や移動時間・距離、消費カロリーが順番に切り替わって表示されるようになっています。


おもに速度から移動手段を判別しているとのことなので、場合によっては種別が正確に判断されないこともあります。以下の画面は電車に乗って移動した際の表示なのですが、「交通機関」とおおまかな判別となってしまいました。


そんな場合は、種別の右にある鉛筆アイコンをタップ。すると詳細な種別の一覧が表示されるので、項目を選択して本来の種別に設定することができました。


用意されている種別は約30個あるので、ほとんどの行動をカバーできるようになっていました。


一日中データを取ってみた画面がこんな感じ。朝に家を出てから帰るまでの行動がほぼもれなく記録されており、正確にログを取ることができています。


◆ログデータの活用
Movesでは、取得したログデータをダウンロードすることも可能です。ダウンロードするためにはPCで以下のサイトにアクセス。

Moves
https://accounts.moves-app.com/

アカウント作成に使ったメールアドレスとパスワードを入力して「Sign In」をクリック。


サインインが完了すると、ファイルのダウンロード以外にもアカウント情報の修正やアカウントの削除を行うことができる画面が表示されました。


左のメニューから「Export Data」をクリックし、「Download」をクリック。なお、データのダウンロードは24時間に1回だけと制限されています。


ダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると、以下のようなファイルが現れました。


8種類のデータが一度にダウンロードされるので、必要に応じていろいろな活用の仕方がありそうです。たとえば、Google Earthなどで開くことができるKMLファイルを開いてみると……


Google Earthの画面に記録された移動データが表示されました。灰色の線で表示されているのは、電車で移動していた区間。


徒歩の区間は、黄緑色の線で表示されていました。


このように、Movesは無料アプリでありながら正確なデータをほぼ自動で取り続けてくれるアプリになっていました。ライフログ取得に関心がある人は1度試してみる価値はありそうです。

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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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