500円で誰でもギターアンプを作れる方法
用意する部品から回路の説明、実際の作成方法、試奏やオマケのカスタマイズ方法まで、誰でも500円でギターアンプを作れるように音声付きで丁寧に解説したムービーがニコニコ動画上で公開されています。
【簡単】 500円でギターアンプを作る 【LM386】 (再) - ニコニコ動画:GINZA
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21829935
まずは今回作るギターアンプの特徴から。「電池で動く」「音量はギター側で調節する」「ゲインの調節はなし」「はじめから歪んだ音が出る」となっており、バッテリーは9Vで、ゲインや音量を調節できるようにすると予算オーバーするので調節はなし、そしてなんといってもクリーンな音がでないのが特徴とのこと。
用意する材料はスピーカー(50円)、パワーアンプIC(LM386/50円)、アルミ電解コンデンサ(16V 10マイクロファラド/10円、16V 220マイクロファラド/10円)、6.3mm標準ジャック(70円)、片切スイッチ(100円)、バッテリースナップ(10円)、9Vバッテリー(50円)、基板(30円)、タッパー(筐体/50円)の全部で430円。なお、材料は「100均で2個セットとして売っているものの1個を使う」「秋葉原の千石電商で特価品として売られているものを使う」ということを前提とした価格となっています。「配線材とかは、まぁ、残りの70円でなんとかして下さい。」とのこと。
回路はこんな感じ。ムービー内では回路のどれが何を示しているのか、という説明も丁寧にされていて初心者にやさしい作りとなっています。
作成開始。なお、説明手順はあくまで一例なので、各自やりやすい手順でやりましょう。
まず、基板にICと10マイクロファラドのコンデンサを差し込みます。
裏返してはんだ付けし、余った足はニッパーでカット。数字はICの足に振っている番号のことです。
横から見た様子。
次に220マイクロファラドのコンデンサを取り付けていきます。
コンデンサのプラスをICの5番にはんだ付けして、余った足を切ります。
続いていらない抵抗やコンデンサの足を使ってICの2番と4番をつないでいきます。
ICの2番と4番の足の手前に余った足を差し込んで……
すかさずはんだ付け。
U字の足は頭をペンチでつぶしました。
次に、バッテリースナップとスイッチをあれこれしていくようです。
スナップの赤い線をいい感じのところで切断して導線をむきだしの状態にし、以下のようにはんだ付けを行います。
配線材をまきまき。
スイッチの赤い線はICの6番へ、黒い線はさっきのUの字のところではんだ付けします。
さらに配線材を4本用意し、スピーカーとジャックを取り付けていきます。赤2本、黒2本を用意するとわかりやすくなって便利。
それぞれプラスに赤い線を、マイナスに黒い線をはんだ付けします。
まずはジャックから。赤い配線をICの3番に、黒い線をU字のところにはんだ付け。
スピーカーは赤い線を切らずに残しておいた220マイクロファラドのコンデンサのマイナスの足に、黒い線をU字のところにはんだ付けします。
これで電子工作は終了。バッテリーをつけて動くかどうかを確認します。
今度は筐体作り。今回使っていくのは食べもの保存に使いそうなタッパー。
コンパスや定規を使ってタッパーのフタの裏に右の写真の矢印のような点々を書きます。
ピンバイスやテーパーリーマーを使って穴を開け、さらにスイッチやジャック用の穴もカッターなどで作成。
さっき作った回路たちをタッパーの裏に取り付けます。「スピーカーをどうやって固定しようかな?」と考えたところ、ネジで固定することにしたようです。
裏は以下のような感じ。スイッチはグルーガンで取り付け、回路は干渉を防ぐため、右の写真のように適当な袋に入れます。
タッパーのフタを閉じれば完成です。
ムービーの7分43秒あたりから試奏が始まり、実際に音はどんな感じなのか?ということを確かめることが可能。
また、「予算オーバーになるため音量の調節はギター側で」となっていたアンプですが、オマケとして回路にボリュームなどを付けてカスタマイズする方法なども公開されています。
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