ニューヨークでもいまだに発生する古典的なカード情報抜き取り事件とは
ネットの世界ではハッキングによって2億7500万円相当のビットコインが盗難されたり、ハッキングで世界24カ国のATMから計45億円が数時間で強奪されるなど手口の巧妙化が進んでいますが、現実の世界でも同じような犯罪は発生しつづけています。大都市ニューヨークでも、超小型カメラとカードスキマーを組み合わせてクレジットカード利用者の情報を不正に取得するというある意味古典的な手法が使われていたことが発覚しました。
MTA | Press Release | NYC Transit | MTA New York City Transit Reminds Customers to Watch for Scammers Who Target MetroCard Vending Machines
http://new.mta.info/press-release/nyc-transit/mta-new-york-city-transit-reminds-customers-watch-scammers-who-target
MTA Warns Of Subway Credit Card Scam - Business Insider
http://www.businessinsider.com/mta-metrocard-subway-credit-card-scam-2014-4
カード情報を読み取るスキマーとパスワード入力を撮影する隠しカメラが仕込まれていたのは、ニューヨークのマンハッタン島中部、セントラルパーク南端に位置する59ストリート-コロンバス・サークル駅(59 St-Columbus Circle Station)で、機器はそれぞれ構内に設置されたメトロカードの自動販売機に取り付けられていたのが発見されています。
矢印の先に開けられた小さな穴に隠されていたのが超小型のカメラ。
電源コンセントにカムフラージュされた小型カメラは販売機の上部に取り付けられ、利用者が入力するパスワード情報を撮影していました。古典的な方法ですが、このようなものが現実にいまでも使われているというある意味衝撃の事実。
カードスロットに取り付けられ、不正にカード情報を読み込むのに使われていたカードスキマー。ケーブルがはみ出ているというお粗末な状態だったようです。
このカメラとスキミング装置は地下鉄の利用者が発見し、すぐに取り外されたとのこと。被害の状況などは明らかになっていません。
国内でスキミング装置が設置されていた事例だと、近いところでは2013年にセブン銀行のATMにスキミング装置が取り付けられていた事例が知られているほか、他の金融機関でも同様の事例が報告されています。パッと見てもわからないような偽装がされているので、カードを使うときには常にこういった危険性を考慮する必要がありますね……。
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