牛すじ肉をじっくり煮込んだ「どて焼き」をドライブインで試食レビュー
プロのドライバーである長距離トラックドライバーの口コミで広がるお店というのは、あまり目立たなくともおいしい料理を提供している穴場の店が多いといわれます。三重県と奈良県を結ぶ名阪国道の小さなサービスエリア内にあるドライブイン「味のお福」の、牛すじ肉をみそで煮込んだ「どて焼き」もそんな料理の一つといわれており、やや訪れにくい場所に立地していながらも人気を集めています。
名阪国道沿いの「上野ドライブイン」を大阪方面へ約2kmほど走行したところにある伊賀上野サービスエリア内にあるお店に到着。上野ドライブインの敷地内ではないので、注意が必要です。
看板に大きく書かれた「どて焼」の文字が目立ちます。
入り口上部でピカピカと光る電飾にも「名物どて焼き」の文字。
向かって左側のドアをくぐってお店に入ると、どて焼きを煮込んでいる大きな鍋が目に飛び込んできます。2分割になった鍋では、お客さんへの提供分と煮込みを交互に入れ替えているようです。
名物ということなので、さっそく「どて焼き定食」を注文。手際よく盛りつけられ、1分足らずで提供されました。ご飯と豚汁、お新香がセットになった「どて焼き定食」は税込1100円、どて焼き単品だと800円とやや高めにも感じられる価格ですが、入っている肉の量を考えると納得できるボリュームです。
約20cmほどのお皿に、みそで煮込まれた「どて焼き」が盛りつけられ、上から載せられたネギの青さが鮮やかです。
すじ肉は店舗の奥にある別の鍋で下ゆでされてから、みそと一緒に鍋に放り込んで煮込まれています。さほど長時間煮込んでいる様子ではないのですが、それでも口に入れた瞬間にホロリと崩れてしまうほどの柔らかさです。
もつ肉も臭みがなく、柔らかく煮込まれているのでとても食べやすくなっています。
大きめの茶わんにこんもりと盛りつけられたご飯を一口パクリ。このお店のご飯の炊き加減はやや柔らかめで、訪れる日によってはすこしべちゃっとしている日も。ご飯がもうちょっとしっかりすればと思うこともありますが、お店の雰囲気と相まって、こんな感じも悪くはないのかもしれないという気もしてきます。
こちらも大きめのおわんに入れて出される豚汁。少し辛めの味付けになっていますが、長時間ドライブで疲れた時などには体に染みいる味付けになっています。
豚汁の具には豚肉と……
いい色に煮込まれた、いちょう切りの大根。オーソドックスでどこか懐かしい豚汁です。
ご飯の上にどて焼きを載せて食べると、至福のひとときが訪れます。
みその風味と肉の甘み、コクが一つになって濃厚な味わいを感じさせます。ご飯との相性も文句なし。
時おり、お新香で箸を休めながら食べ進めます。
テーブルの上にはいろいろな薬味が置かれています。テーブルコショーをかけると、濃厚さの中にピリッとした刺激が加えられます。
山椒の香りを付けるのもいいアクセントに。
極めつけは、ひときわ大きな容器に入れられた一味唐辛子です。肉の脂とみその迫力の味にパリッとした辛さを与え、うまみがさらにアップします。
どて焼きは持ち帰りも可能。発泡スチロールの容器に入れられたどて焼きには、ビニール袋に入れられたネギがセットになっているので、どこでもどて焼きの味を楽しむことができます。なお、このどて焼きは冷凍で保存もできるので、多めに買って帰って自宅で冷凍しておくというのも常連のテクニックとなっています。
・関連記事
深夜0時に開店する行列のできる天ぷら屋さん「大吉」で真夜中にアツアツの天ぷらを食べてきました - GIGAZINE
とても営業しているようには見えないすごい外観だがチャンポンが評判の「九州ラーメン六五六」に行ってきました - GIGAZINE
とても外食をする店には見えない外観が特徴の「ニューライト」で名物メニューを食べてきました - GIGAZINE
大阪の老舗洋食店「グリル清起」に行ってきました - GIGAZINE
煮込めばさらにうまくなる「どて煮・どて焼」を15分で作るレシピ - GIGAZINE
・関連コンテンツ