メモ

Adblockユーザーに広告をクリックさせるため無料メールサービス業者が取った手法とは?

By Kiril Strax

ドイツの無料メールサービスWEB.DEGMXは、2つ合わせるとユーザー数が数百万を超える大型サービスです。これらのサイトでは、ウェブページ中に表示される広告を消してくれるブラウザ拡張機能「Adblock」を使用しているユーザーに対して、なんとかして広告を見てもらうためにとんでもない秘策を行っていたことをMichael Bükerさんが指摘しています。

German freemail sites trick Firefox & Chrome users into removing AdBlock | Gebloggendings
http://gebloggendings.wordpress.com/2014/02/27/german-freemail-sites-trick-firefox-chrome-users-into-removing-adblock/


Michaelさんによると、これらのサイトを訪れた際、あるときから以下の画像の様に画面スクロールと共にくっついて表示される黄色の警告バーが表示されるようになったそうです。このバーはFirefoxやChromeの警告バーを模倣したようなデザインで、「あなたのコンピュータのセキュリティはFirefoxのアドオンによって危険にさらされています」と書かれており、さらに「セキュリティを回復する」というボタンもついていたとのこと。


この「セキュリティを回復する」ボタンをクリック、もしくは「さらに詳しい情報」と書かれたリンクをクリックすると、ユーザーはBrowsersicherheit.infoというウェブサイトに飛ばされるようになっていたそうです。このBrowsersicherheit.infoというサイトには、どのように操作すればブラウザのアドオンを無効化可能か、さらにAdblockを含む複数のアドオンがセキュリティ上のリスクになっている、といった旨の説明が記載されていました。

Browsersicherheit.infoには、このサイトが言うところの「悪意のあるアドオン」リストも掲載されていました。このリストのトップにはAdblockやこれの亜種に当たるようなアドオンの名前が記載されており、どのようにユーザー体験に害をなすかの説明が書かれる欄には「ページコンテンツのフィルターになっている」とありました。


しかし、現在リストの中からAdblock関連のアドオンがごっそりと消去されています。


このリストはネットサーフィンに慣れ親しんだユーザーの不安感すらもあおるような手の込んだ作りになっており、実際にAdblock以外のアドオンでこのリストに載っているものは、セキュリティ上問題のあるアドオンであったとのこと。

ブログの作者であるMichaelさんがbrowsersicherheit.infoを見つけた際、WEB.DEとGMXの名前はページのどこにも記載されていなかったとのこと。しかし、現在はページのトップに2社の名前表記がデカデカとあります。


巧みに隠されたbrowsersicherheit.infoのコンタクトページを見ると、1&1AG MEDIAがこのサイトに関連していることが分かり、この2社はWEB.DEやGMXと同じUnited Internet AGの子会社となっています。WEB.DEやGMX、さらには1&1もAdblock Plusの「控えめな広告」の対象に含まれていたはずですが、どういった経緯でこのような施策がとられることになったのかは不明です。

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in メモ, Posted by logu_ii

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