リンゴの芯に秘められた事実
By Santiago Alvarez
皮をむいて食べやすい形にカットしたり、皮をつけたまま食べるなど、リンゴには個人によってさまざまな食べ方がありますが、リンゴの芯まで食べてしまう人はあまりいません。James Hamblinさんは、あるムービーを見たことがきっかけで「世界中の誰もがリンゴを芯まで食べるべきだ」という考え方にいたり、実際にリンゴを芯まで食べてしまうムービーまで公開し、リンゴの芯に秘められた事実を公開しています。
Apple Cores Are a Myth - James Hamblin - The Atlantic
http://www.theatlantic.com/health/archive/2013/11/apple-cores-are-a-myth/281531/
欧米では、リンゴを果実を皮ごとムシャムシャかじり、芯の部分を残して食べるのが一般的ですが、James Hamblinさんは「How to Eat an Apple Like a Boss」というムービー内でリンゴを下から食べると芯を残さずに食べられることを知り、実際に試したところ、何の問題もなくリンゴの芯まで食べられることが判明、また、肝心の味も悪くないことがわかりました。
James Hamblinさんが、リンゴを底から芯も一緒にムシャムシャと食べる様子は以下のムービーから確認できます。
Apple Cores Are a Myth - YouTube
Hamblinさんが食べるのは何の変哲もないリンゴ。ただしリンゴのへたは取り除かれています。
まずはリンゴを底から一口。
ムシャムシャと食べすすめ……
半分くらい食べたリンゴの断面はこんな感じ。
Hamblinさんは種さえ吐き出すことなくリンゴを食べ進めていきます。
最終的にかなり小さくなったリンゴを……
口の中に放り込みます。
これで、芯を含めてリンゴ1個を完食。
Hamblinさんが独自に調査を進めたところ、リンゴの芯には体に悪い成分など含まれていないこともわかりました。しかしながら、リンゴの種にはアミグダリンという成分が含まれており、アミグダリンは加水分解されるとシアン化水素と呼ばれる毒性の物質を発生させる可能性があるので、種は取り除いたほうがよいとのこと。ただし、体に悪影響を及ぼす量のシアン化水素を発生させるには、リンゴをトン単位で食べる必要があるので、過剰に心配することはないそうです。
また、Hamblinさんは「リンゴの芯を捨てることは食べ物やお金を無駄にしているのと同様です」と指摘しています。世界中の人が1ポンド(約453グラム)当たり1.3ドル(約135円)のリンゴを毎日1個食べていると仮定し、リンゴの芯を毎回捨ててしまうと、年間で1人当たり42ドル(約4370円)、地球全体だと年間約132億ドル(約1兆3732億円)を無駄にしていることになります。
By JD Hancock
Hamblinさんは「世界のリンゴの消費を考えると、誰しもがリンゴの芯まで全部食べるべきなのです」と、リンゴの芯まで食べることを強くすすめていますが、リンゴをそのままかじる文化がそこまでない日本で「芯まで食べること」を浸透させるのは少し難しそうです。
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