ロックンロール100年の歴史がわかって視聴もできる「100 Years of Rock Visualized」
By Andres Rodriguez
ロックンロールを愛する人々は世界中に存在しますが、一概に「ロックンロール」と言っても「ロカビリー」「ハードロック」「ブルース」など、さまざまなジャンルがあります。そんなロックンロールの発祥から現代に至るまでの数多くのロックミュージックのルーツを、ジャンルごとの曲を視聴しながら理解できるインフォグラフィックが「100 Years of Rock Visualized」です。
100 Years of Rock Visualized
http://www.concerthotels.com/100-years-of-rock
アクセスすると、「ゴスペルからグランジまで、1分以内にわかるロック100年の歴史」と書かれており、1900年代の各音楽のジャンルからラインが下へにょきにょき延びていき、ロックの歴史が自動的に再生されます。
それぞれのラインはジャンルごとに色分けされています。
下まで見た後は、「REPLAY ANIMATION」をクリックするともう1度再生可能。しかしこれでは何が何やらわかりません。
というわけで、上から順を追ってロックの歴史をひも解いていきます。1900年代以前の音楽は、「ゴスペル」のほかに、「クラシカル」、「ウェスタンミュージック」などがあります。その中から「ワークソング」をクリックしてみると、そのジャンルの曲が再生され、次に続くジャンルへの線が伸びます。
再生されたのは「Mississippi and Louisiana State Penitentiaries Prisoners」というバンドの曲。曲名やアーティスト名は画面右下のiTunesへのリンクから確認でき、リンク先で曲の購入も可能。
「ワークソング」から派生した「ブルース」をクリックすると、Robert Johnsonの曲が再生されました。
ブルースが1910年を超えると、Pine Top Smithが歌う、「ブギウギ」のジャンルに派生。
1940年に近づくと、ブギウギは「エレクトリックブルース」へと派生し、再生されたのはT-Bone Walkerの曲。
1960年半ばにJohn Mayall & The Bluesbreakersなどの「ブルースロック」につながり、70年を過ぎるころまでの間に、「サイケデリックロック」、「ヘヴィメタル」などに枝分かれ。この年代はロックミュージックを表す赤色のジャンルが最も多く存在しており、「プログレッシブロック」や「グラムロック」もこの時代に産まれたことがわかります。
派生を追って「ハードロック」をクリックするとThe Rolling Stonesが流れ始め……
下に伸びた2股のラインは、1990年代に入る前に「ラップロック」と、1900年半ばにFoo Fightersが再生される「ポストグランジ」にたどり着きました。
また、「テクノ」はルーツなしに1850年ごろに突如出現していますが、その後「ジャーマンエレクトロニックメタル」という機械音とメタルのリズムを合わせたようなジャンルに派生しています。
また古い時代から現代を読み解くだけでなく、例えば、「ロックンロールのルーツを探りたい!」と思ったら、1950年頃の「ロックンロール」からさかのぼればOK。再生されたのはJackie Brenston & His Delta Cats。
1920年代ごろへ戻ると「カントリー」につながっています。
さらにさかのぼってみると、ロックンロールのルーツは、「ブルーグラス」と「ウェスタンミュージック」というジャンルであることがわかりました。
また、1970年半ば~1980年代にかけて世界的に流行した「ニューウェーブ」をクリックするとDevoが再生され、「ゴシックロック」や「インディーロック」に派生。
全体的に見てみると、1970年代はジャンルのほとんどをロック系が占めていますが……
1980年以降は「デスメタル」や「スラッシュメタル」などのメタルミュージックを始め、多くのジャンルが入り乱れて始めます。
1990年代以降にはガラっとジャンルの派生が少なくなり、ロックのジャンルは消滅。2000年以降に直近で産まれたのは「NUGAZE」というジャンルでThe Pains of Being Pure At Heartが再生されていました。
近年は音楽のジャンルも枝分かれを繰り返しているため、定義が微妙なものもあります。「このジャンルってどこからどこまでを指すんだろう?」と迷ったら、このインフォグラフィックを使うと解決できるかもしれません。
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