ハードウェア

PS4に初期不良「ブルーライトデス現象」が発生、Amazonレビューは混乱状態に


PlayStation 4の生産を請け負っているフォックスコンの工場で生産ラインに関わるインターン生がPlayStation 4の組み立てをまともに行わなかったことを暴露しており、実際に米AmazonのPlayStation 4のレビューには「全く動かない」などの初期不良を訴える報告が多数投稿されていて、Twitterでも「#PS4broken」「#brokenPS4」と検索すると驚くほど多くの不具合がツイートされていて、その中でも多くのユーザーが抱えているのが「ブルーライトデス現象」と呼ばれるものです。

PS4 Woes: HDMI and Blue Light of Death plaguing some launch consoles - Neowin
http://www.neowin.net/news/ps4-woes-hdmi-and-blue-light-of-death-plaguing-some-launch-consoles

Amazon.com: Customer Reviews: PlayStation 4: Launch Edition
http://www.amazon.com/PlayStation-4-Launch-Edition/product-reviews/B00BGA9WK2/ref=cm_cr_pr_hist_1?ie=UTF8&filterBy=addOneStar&showViewpoints=0&sortBy=byRankDescending

2013年11月18日記事執筆現在、AmazonのPlayStation 4のレビュー全2126件のうち593件が5段階評価で最低の「★1つ」となっています。


「アメリカでもソニーアンチが大勢いるのだな」と思い、1つ1つレビューを見てみると、そのほとんどが「Amazon Verified Purchase」、つまり「Amazonで実際にPlayStationを購入した人たち」からの投稿。


しかしこれについては米経済誌Forbesが「購入者の内、不具合が起きた人の90%が報告し、不具合が起きなかった人の9%しか報告しなかった場合、不具合報告が多く見えるだろう」と指摘しており、実際にどれぐらいの割合で不具合が本当に発生しているのかは不明。

さらにThe Vergeの調べによると、PS4のAmazonレビューでは星1つをつけている人が数百人もいる一方で、複数の店舗に問い合わせたところ返品に来た人はゼロ。アメリカでは不良品は返品して新品と交換してもらう人がほとんどなので、店舗に問い合わせがないのは明らかに矛盾しており、ネット上の反応と乖離しています。

また、Amazonのカスタマーサービスに「PlayStation 4に生産過程での欠陥が見つかり、現在ソニーがその欠陥について調査中で、ソニーから御社(Amazon)に出荷を止めるように指示があったと聞きましたが本当ですか?」と質問し、カスタマーサービスが「お客様がお聞きになられたことはすべて真実です。聞くところによると、SONYはPlayStation 4の生産をストップしているとのことです」と返答しているという画像が出回る始末。しかし、実際にはAmazonのオペレーターがチャットサポート内で「名前付き」で対応することはないため、「ねつ造画像である」とされています。


一方、Twitterでは「#PS4broken」「#brokenPS4」などと検索すると、不具合を訴える多数のツイートが見つかる状態に。


この異常事態に、SCEワールドワイド・スタジオ代表取締役会長吉田修平氏は「PS4の不具合について現在調査中。しかしながら、報告された不具合の数は出荷されたPS4の台数と比べるとごくわずかです」とツイート。


実際にこのような混乱状態を引き起こしている最大の原因は、AmazonにおけるPlayStation 4の「★1つ」レビューの多数を占めている「ブルーライトデス現象」に関する報告で、スイッチを入れても画面に何もうつらず、PlayStation 4本体のライトが青く点滅するというもの。


ブルーライトデス現象が発生したとされているPlayStation 4のムービーは多数YouTubeにアップロードされており、以下のようになります。

PS4 Blue Pulsing Light of Death - YouTube


テレビに映っているのはPlayStation 3のホーム画面。


テレビはHDMIケーブルでPlayStation 3につながれています。


一方PlayStation 4はHDMIケーブルにまだつなげていない状態。


PlayStation 3のHDMIケーブルを抜いて……


PlayStation 4につなぎます。


そしてPlayStation 4をスイッチオン。


本体のライトが青色に点滅する状態に突入しました。本来ならば白色に光って、テレビ画面に映像が映るはず。この状態が「ブルーライトデス現象」です。ムービーをアップロードした男性によると、この状態が永遠に続くそうです。電源を入れ直しても「ブルーライトデス」は続きます。


テレビゲームを扱うブログKotakuの編集部が購入したPlayStation 4も「ブルーライトデス現象」に非常に似た不具合が発生し、すぐにソニーに送り返して調べてもらったところ本体のHDMIポートに異常が発見されました。Kotakuによれば、「ブルーライトデス現象」もHDMIポートに何らかの異常があるため発生しているように見えるとのことです。

ソニーはPlayStation 4発売前に故障確率が0.4%以下に落ち着くと発表しており、発売後に報告された初期不良の総台数が実際にはどれくらいの割合なのか、報告が待たれるところです。

・2013/11/18 23:05追記
PlayStation 4で初期不良として発生した「ブルーライトデス現象」の考えられる原因として「テレビの互換性」「PS4の電源の問題」「HDDの問題」「その他のPS4の本体に関する問題」があり、それぞれについてソニーが公式フォーラムで確認方法を公開しています。

[INFO] Blinking Blue Light PS4 Issues - PlayStation® Community Forums
http://community.us.playstation.com/t5/PlayStation-4-Support/INFO-Blinking-Blue-Light-PS4-Issues/td-p/42154071

「テレビの互換性」については、「テレビ側のファームウェアをアップデートすることで解決できた」という報告をユーザーから受けているということです。

「PS4の電源の問題」に対しては、PS4のスイッチを切りACアダプターコードを差し込み口から取り外します。次に、下記画像の「A」「E」「F」部分が破損していないか確認してください。


「HDDの問題」は、PS4のスイッチを切り、HDDが収納されている部分の上部カバーをスライドして外します。


HDDが適切に固定されているか、破損していないか確認してください。


「PS4の電源」と「HDD」に故障が見つからなかった場合、PS4をセーフモードで起動することが推奨されています。

なお、IGNがSONYから受けた報告によれば、発送されたPlayStation 4のうち初期不良が報告されたのは全体の0.4%であったことがわかっています。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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