生き物

アライグマは楽しみのためにパズルを解くと研究で判明


アライグマは留め具があるようなゴミ箱でも開ける能力があることで知られています。学術誌「Animal Behaviour」に掲載された研究で、アライグマは餌を探すとき意外にも、知的好奇心を満たすためだけにゴミ箱を開けるような動作を行うことが示されました。

Raccoons optimally forage for information: exploration–exploitation trade-offs in innovation - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S000334722600028X

Raccoons solve puzzles for the fun of it, new study finds
https://phys.org/news/2026-03-raccoons-puzzles-fun.html

ブリティッシュコロンビア大学の研究者であるハンナ・グリーブリング氏らは、留め具やノブなど多様な開け方を備えた箱を用意し、その中に餌を入れました。1つの箱には開け方が異なる3つの扉があり、アライグマは好きな開け方をいくらでも試すことができました。用意された箱は3つで、合計9種類の開け方が備わっていました。


実験では、アライグマが1つの扉を開けて餌を食べた後、残り2つの扉の開け方を探求する様子が見られました。箱の中には餌がもう無いことは明らかでしたが、それでもまだ開けていない扉を開けようと試し続けたとのことです。

開け方が簡単な扉の場合、アライグマは広く探索し、複数の開け方を試し、その順序も変えていました。一方で難易度が上がると既に簡単だと分かっている扉を優先するようになりましたが、最も難しいレベルにおいても複数の解決策を模索していました。


グリーブリング氏は「1回の試行で3つすべての扉を開けるとは予想していませんでした」と話しました。

アライグマは神経細胞密度の高い脳を持っていて、問題解決と試行錯誤の能力に優れています。また、水辺での採餌に適した感覚神経が豊富な前足は留め具やハンドルの操作に非常に適しており、人間が使うようなゴミ箱もうまく開くことができます。


グリーブリング氏らは、アライグマが扉を開けようと試すことで、将来遭遇する可能性のある新しい問題に対処しやすくなる可能性があると指摘しています。例えば都市部に生息するアライグマがフタ付きのゴミ箱を開けるという問題に挑んだ場合、新しい餌に出会える上、フタのないゴミ箱で発生するアライグマ同士の競争を回避できるかもしれません。このように、新しい問題に取り組んで情報の収集を行うことが将来的に報酬をもたらす場合があるという事実を、アライグマは本能的に理解している可能性があります。

新しい問題を柔軟に解決することで都市の異質性に対処できる能力は、アライグマが本来の生息域を外れた都市部でうまく生活できている理由の1つかもしれないと、グリーブリング氏らは推測しました。

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in サイエンス,   生き物, Posted by log1p_kr

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