断崖絶壁をムササビのように飛び回る命知らずな男はなぜ空を飛ぶのか

ムササビのようなフライングスーツを着用して、高層ビルの屋上や断崖絶壁の山腹、さらには成層圏ほどの高所から一気に飛び降りるエクストリームスポーツの1種であるベースジャンピングは、時速100kmを超えるスピードで空を滑空しながら地上へ降りていく危険なスポーツです。そんなベースジャンピングの世界チャンピオンであるEspen Fadnesさんの飛行中の映像をGoProで撮影したドキュメンタリームービーが「OUTLINES」です。
ベースジャンピングのチャンピオンの心境と、ジャンプする快感がわかるムービーは以下から。
OUTLINES on Vimeo
http://vimeo.com/75721711
コーヒーメーカーがコポコポと動く中、男性が何か話しているのが聞こえます。

「しばしばYouTubeで『私のビデオを見た』という人に出会い驚くことがあるんです。これは私たちベースジャンピングの選手にも多くの観客がいることを体感させてくれます」

景色は一転して山中深くを飛び回る野鳥のような視点。

「ベースジャンピングは最もスリリングで、"視界"という他にはないジャンルを極めたスポーツです」ベースジャンピングのワールドチャンピオンであるFadnesさんの言葉。

より高く、さらなる高度からのジャンプを目指すのは期待している観客を魅了するため。

1980年に初めてベースジャンピングが行われたノルウェーのRomsdalenは、世界的なベースジャンピングの大会であるWorld Base Raceの開催地でもあります。

ヘリコプターに乗り込むFadnesさん。

山頂にはたくさんのジャンパーや関係者が集まっています。

大きなスクリーンも設置。

TV局もかけつけ、選手にインタビューを行っています。

次々と飛んでいくベースジャンパーたち。

そして翼を広げるチャンピオン。

「ベースジャンピングはまだマイナーなスポーツですが、私はこのスポーツのアウトライン(輪郭)を感じられるほど理解しています。ベースジャンピングは他の人気のあるエクストリームスポーツと比べても遜色ないくらいに観衆を熱狂させられるスポーツなのです」と話すFadnesさん。

そしてジャンプ台に立ち……

まったく臆することなく飛び立ちます。

そして降りる際は背中のパラシュートを使って着地。

ベースジャンピングは事故による死者も多い危険なスポーツ。無事に飛び終わえた興奮と喜びを仲間と分かち合います。

ジャンプのために山を登ることもあります。

Fadnesさんは定職に就くのをあきらめてまでベースジャンピングに全てを捧げ、世界各地の空を飛び回っています。

「私はお金持ちにはなれていません」と語るFadnesさん。

「しかし、豊富な経験を得ることができるのです。この人生こそ、私が長い間望んでいた生き方です」

ムービーの最後は、スリル満点なFadnesさんのフライトをGoProで撮影した映像がハイライトでまとめられています。




さらに、岸壁ギリギリを飛行するFadnesさんのベースジャンピングを撮影した別のムービーもYouTubeにアップされており、リアルな視点でベースジャンピングを体感することができます。
SPLIT OF A SECOND - A film about wingsuit flying - YouTube
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in 動画, Posted by darkhorse_log
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