Windows 8.1プレビュー版以降、1日3TBがSkyDriveへアップロードされている
Microsoftが提供しているクラウドストレージサービス「SkyDrive」には、2013年6月末の「Windows 8.1 プレビュー版」リリース以降、1日あたり3TBのファイルがアップロードされていることがわかりました。
Have all your SkyDrive files with you – without using all your storage or bandwidth
http://blogs.windows.com/skydrive/b/skydrive/archive/2013/07/22/have-all-your-skydrive-files-with-you-without-using-all-your-storage-or-bandwidth.aspx
ノートPCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスの内蔵ストレージ容量は年間25%という割合で増加しているそうですが、それを上回る速度で扱うデータ量やファイル容量も増加してきています。世界で10億人に利用されているというWindowsとSkyDriveを抱えるMicrosoftは、この状況下で「クラウドストレージが内蔵ストレージ(ローカル)と同じ感覚で扱えるようになること」を目標に設定しています。
その大きな一歩となったのがSkyDriveとより深く統合されたWindows 8.1の登場でした。ファイルを開いてSkyDriveに保存するのがローカルに保存するのと同じくらい簡単にできるようになり、保存したファイルは他のデバイスでも簡単に利用可能です。
SkyDriveは、上述の「クラウドストレージを内蔵ストレージと同じように扱える」ようにするために、プレースホルダフォルダを使うことで、使わないときにはファイルをダウンロードしないようにしています。このプレースホルダフォルダは外見上は一般的なフォルダと同じで、タップ(クリック)すると中身の一覧がみられて、ファイルを開いたり編集したり、削除・コピー・名前変更もできますが、ファイルのダウンロードを行うのはアクセスするときだけで、通常時はサムネイルを含むファイル情報だけを持っている状態です。こうすることで、ローカルに置いておくファイルの容量を大幅にカット、例えば下記画像のフォルダには5.6GB分の写真が保存されていますが、その実体はSkyDriveに保存されているので、ローカルに保存されている容量は185MB分だけです。
写真を大量に眺めたいというとき、ローカルにファイルを置いておくとそのファイル数だけ容量がかさむことになります。SkyDriveはこれを解決するため、実ファイルの代わりにサムネイルを生成して先読みすることで、一覧表示させても次々と写真を見ていってもローカルと同じようにファイルが扱えるようにしています。
Windows 8.1では、従来のシステムだとローカルに置いておかなければならなかったファイルもSkyDriveに置くことで必要な容量を5%未満に削減。たとえば、複数端末で何年もSkyDriveを使ってきてファイルが100GB分ほどあるという人でも、それぞれのデバイスのローカルファイルは5GB以下になっているというわけです。
Windows 8.1での最大の変更点は「シームレスな接続体験」というところ。Windows 8ではスタートパネルのニュースや株価情報が随時更新されているように、インターネットへの常時接続状態が前提となっていますが、「オフラインで使いたい」というファイルを指定しておけば、オフライン時でも開いたり編集したりすることが可能。画面下のほうにある「Make offline」をタップすればOK。
どのファイルがオフライン利用可能になっているかというのは一目でわかるようになっています。
なお、わざわざ指定しなくても直近で開いたり編集したファイルはオフライン利用が可能。
ファイル編集中にネットから切断されてしまうとSkyDriveにファイル保存ができなくなります。こういった場合はファイルはいったんローカルに保存され、ネット接続が復活すると特に操作をしなくても自動的にSkyDriveに保存されるようになっています。
PCであればファイル保存先として、ローカルと同じようにSkyDriveを選ぶことが出来ます。
エクスプローラーを使ったファイル移動など、操作についてもローカルと同じ。ファイルのアップロード中にオフラインになった場合、次に接続したときにリジュームしてくれます。
ファイル検索をした場合でも……
このようにSkyDriveにあるファイルの結果がローカルと同じように表示されます。
普段から無線LANルータを持ち歩いて仕事をしているような人であれば常時接続状態なので気にせず使えそうですが、そうなると今度は転送量制限が気になってくるかも……。
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