フェイクサインで海に辿り着けないマリブのビーチを解放するアプリ「Our Malibu Beaches」
by Ibrahim Iujaz
「駐車禁止」や「個人の所有地」といった立て札や看板が立てられているせいで、ビーチになかなかたどり着けないのが米国カリフォルニア州マリブの海岸。そのようなサインはただフェイクなだけでなく裁判所で定められたルールに違反するものだということで、マリブのビーチを解放するため、ビーチへと続くパブリックな場所を表示してくれるアプリ「Our Malibu Beaches」が作られました。
Opening this Summer: The Malibu Beaches! by Escape Apps — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/escapeapps/opening-this-summer-the-malibu-beaches-0
マリブの問題やプロジェクトの説明は以下のムービーから見ることができます。
こちらがプロジェクトを行ったライター兼アーティストのJenny Priceさん。この数年間マリブビーチを解放するためのさまざまなプロジェクトを行ってきたそうです。
多くの人は知らないことですが、カリフォルニアには完全にプライベート用になっているビーチというものは存在しません。27マイル(約43km)に渡る海岸線上の個人で開発された20のビーチも例外ではなく、特定の誰かではなくあなたやあなたの友人や家族のためにあるのです。
日光浴して楽しんだり……
サーフィンを行うことが可能。
しかし、マリブでは実際にビーチで遊ぶのが困難。なぜかというと、フェイクの看板や標識があちこちにあり、ビーチに入れないようになっているためです。
例えば「駐車禁止」のこの標識。
道路に置いてある三角コーンは一見駐車禁止の印に見えますが、これも個人が勝手に置いているもの。
道の脇にどけます。
さらにビーチに続く小道の入り口には立て札が立ててあります
あたかも個人の持ち物のように書いてありますが、これも嘘。
マリブではこれまでもビーチへと続く階段や展望台を個人ではなくパブリックのものとするという判決を出し、ルールを「何度も何度も何度も何度も」定めているのですが、それでも標識などを使って小道を通れなくする人が多く、いまだにビーチにたどり着くのが困難なのです。
そこでPriceさんはパブリックビーチへのアクセスはどこから可能か?ということを示すアプリを作成するプロジェクトを立ち上げました。
多くの人にアプリを使ってもらうため、アプリは無料にする計画で、そのためにPriceさんはKickstarterで出資を募集しました。目標額3万ドル(約300万円)のところ、見事3万2160ドル(約314万円)を集めることに成功。
これが開発されたアプリOur Malibu Beaches。
アプリの画面はこんな感じになりました。
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