ハードウェア

ポケットに入り心拍数や血圧など7種のバイタルサインを計測可能なデバイス「Scanadu Scout」


目標額の8倍もの出資金を集めるほどに大きな注目を集める「Scanadu Scout」が現在クラウドファウンディングサービスであるIndiegogoにて出資を募っています。Scanadu Scoutはポケットに入るコンパクトサイズながら、心拍数や血圧など7つの数値を計測可能です。

Scanadu Scout, the first Medical Tricorder | Indiegogo
http://www.indiegogo.com/projects/scanadu-scout-the-first-medical-tricorder

Scanadu Scout - The first medical Tricorder - YouTube


Scanadu ScoutはスマートフォンとBluetoothを使うことで、あなたのポケットに入るサイズの簡易緊急救命室になれる医療デバイスを目指しています。


具体的にScanadu Scoutで行えることは、「心拍数」「皮膚温・深部体温」「血中酸素飽和度」「呼吸数」「血圧」「心電図」「情緒的ストレス」という7つの数値を計測すること。


使い方は簡単で約10秒間、額にくっつけておくだけ。そうすればスマートフォンの専用アプリに計測数値が表示されます。


計測結果はこんな感じで表示され、このScanadu Scout専用アプリはAndroidとiOSからリリースされる予定。


NASAの火星探査機ローバーであるキュリオシティに搭載されている火星サンプル分析装置(SAM)にも使われているMicrium社のリアルタイムOSを採用しているので安定性も確保。


Scanadu Scoutは電池持ちがよく、1日に数回の使用頻度ならば1週間はバッテリーの保つ設計。


プロトタイプは出来上がっていますが、まだアメリカの食品医薬品局(以下FDA)の承認をクリアしていないので、現在の段階では医療機器としては販売できません。


このFDAの承認審査を通過するためにも多くの使用データが必要であり、そのためにScanadu Scoutのプロトタイプを一足先に提供し、これを使ってもらうことでユーザーからのフィードバックを得て、FDAの承認審査を通過をクリアするためのデータを集めるようです。

現在のFDA承認をクリアしていない段階では、出資してScanadu Scoutを受け取る際に、製品と一緒にScanadu Scoutの有用性に関する研究に参加することが可能になるという主旨のインフォームド・コンセント用紙も送られてきます。さらに使用中に、公式臨床研究のプログラムに参加して欲しいという内容の通知が届いたり、研究によってはその研究ごとにインフォームド・コンセント用紙への署名を求められることもあります。


なお、今のScanadu Scoutは医療機器では無いので、医療的な要求をユーザーに求めてくることは無く、特定の疾患診断をすることは無いです。しかし、ユーザーの健康を害するようなこともありません。

10ドル(約989円)の出資でScanaduアプリの使用が可能になり、199ドル(約1万9700円)の出資をすればScanadu ScoutとScanaduアプリがゲットできます。


なお、締め切りは現地時間で6月21日の午後11時59分です。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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