Google Chromeはあなたの個人情報をマネタイズして儲けている!というMicrosoftのムービーが登場
Google Chromeが2013年3月に公開したプロモーション動画を元に、「Google Chromeはあなたのメールを読み、検索を監視し、個人情報をマネタイズして、あなたを商品にしている!」というパロディ・ムービーが作られました。ベートーベンの「運命」をBGMにしたこのムービーは、Microsoftが社内用に作成したものの、うっかり外部に流出してしまったようです。
Microsoft Internal Google Chrome Bouncing Ball Now Everywhere Parody - YouTube
Google Chromeを使うと……
いつでもどこでもあなたは追跡されます。
ジャジャジャジャーンと、ベートーベンの「運命」に合わせてラップトップ、スマートフォン、タブレットの上を跳ねていくボール。
あなたは広告のターゲットにされます。
個人情報を元にマネタイズも行われています。
例えあなたがベッドの上や病院、トイレにいても関係ありません。
見ているムービー、誰に電話をかけたか、メールの内容、検索したこと、何を購入し、友人は誰か、ということなど、あらゆる情報をGoogleは取得。
コロコロ……と男性の足元に転がったボール。
すると、男性のポケットからお金がどんどんボールに流れていきます。
逃げても逃げてもお金はどんどん流れていくのでした。
Chromeはあなたを商品に変えています。
Don't get Scroogled(Googleにだまされないで)
パロディの元になったGoogle ChromeのCMは以下のもの。
Chrome: Now Everywhere - YouTube
これは2012年11月からMicrosoftが行っているScroogledキャンペーンの一環で、社内用に作られたムービーが外部に流出してしまったとのこと。
「Googleがユーザーのメールを読んでいる」ということや、「Google Shopping検索で有償結果を優先して表示している」ということを告発するScroogledキャンペーンは以下のウェブサイトから見ることができます。
Don't get Scroogled!
http://www.scroogled.com/
Scroogledキャンペーンでは約11万5000人以上もの人がGoogleに対してGmailの中を調べるのを中止するよう要求する請願書に署名したとのこと。Microsoftの当初の目標は2万5000人だったので、予想以上の結果となりました。
Googleがユーザーの個人情報をすべて閲覧している、ということを訴えるムービーもあります。
Are you getting Scroogled, again? - YouTube
ある春の日、階段に座ってなごやかに会話する男女。
Googleを使ってアプリを購入した男性に「あなた、名前やメールアドレス、住所まで送ったんじゃないの?」と女性が問います。
そこに突然アプリを購入したことを知っている男性が登場。
「アプリを販売しているウェブサイトをタップするとこうなるの?」という男性の質問に女性が「いいえ。でもGoogleがアプリを販売しているウェブサイトはそうね」と答えます。
さらに見知らぬ人親しげに近寄ってきました。
「みんなあなたを知っているのよ」
「セレブリティのゴシップが好きなのよね?」と大量に見知らぬ人が押し寄せます。
「本当?」
そこを横切るストリートビューカー。
Microsoftのキャンペーンに対し、Google側は公式な言及をしていませんでしたが、GoogleのCEOラリー・ペイジ氏は5月15日から始まったGoogle I/O 2013の中で「あまり面白いとは思わない」とコメント。「確かに我々はMicrosoftのような人々と戦っています」と発言しており、両者の溝はすぐに消えてなくなるものではないようです。
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