無人機があなたを暗殺しに来てもすぐに察知して知らせてくれるデバイス「DroneShield」
ドローン(drone)と呼ばれることもある無人航空機・無人機はすでに実戦に投入されており、偵察だけでなくテロリストなどの暗殺にも使用され、警察も監視運用に使っているため逮捕者まで出ています。また、極端な話、カメラが搭載された市販のクアッドコプター的なものでもやろうと思えばかなり近いことをすることはできるようになっているのが現状です。
そこでMIT(マサチューセッツ工科大学)・UMD(メリーランド大学カレッジパーク校)卒の機械学習や信号処理のエンジニア有志が集まって考え出されたのが「DroneShield(ドローン・シールド)」、その名の通り、ドローンが接近してきたら知らせてくれるデバイスをできるだけ安価に開発しようというプロジェクトで、リモコンヘリやクアッドローターなども検知可能となっています。
DroneShield
http://droneshield.org/
DroneShield - YouTube
仕組みは非常に簡単で、マイクロフォンによって集音した後にCPUで解析、あらかじめ蓄積しておいたデータベースと照合して合致するかどうかを確認後、ドローンである場合にはメールなどで通知する、というもの。
データベースの中身はこんな感じ
ハードウェアとしては非常に小型で安価なRaspberry Piを使用し、マイクロフォン・電源(あるいはmicroUSB接続のバッテリーパック)を内蔵、さらに通知用メール送信のためにWi-Fiも搭載しており、データベースのダウンロードやアップロードのための記憶領域としてSDカードを使うことになっています。
このようにして置いておけば安心、というわけ。
すでにノートPCで動作可能なプロトタイプは完成
あとはRaspberry Piで動作するように移植すれば完成する状態まで来ています。
また、データベースもユーザーが独自に収集したものをアップロードして提供することも可能にする予定で、出資を以下のサイトで受付中です。
DroneShield | Indiegogo
http://www.indiegogo.com/projects/droneshield/
自分で組み立てれば完成するパーツの入手は59ドル(約5700円)、最初から組み立てられた完成品は69ドル(約6700円)となっており、締め切りは現地時間の6月15日(土)23時59分となっています。
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