低価格かつコンパクトで持ち運び可能な家庭用3Dスキャナ「The Photon」
3Dプリンタの登場とともに、立体物をデータ化する3Dスキャナも続々と出てきていますが、サイズが大きかったり、値段が高かったりと個人で購入して使用するには向いていないものが多いようです。新興企業の「Matterform」が3月27日に発表し、現在Indiegogoで出資である募集中3Dスキャナ「The Photon」は持ち運び可能な大きさで、低価格であり家庭でも気軽に使えるとのこと。スキャン台にデータ化させたいものを置いてボタンを押すだけという、かなり簡単な手順で立体物をスキャンすることができます。
Photon 3D Scanner | Indiegogo
http://www.indiegogo.com/projects/photon-3d-scanner
Matterform.net - HOME
http://www.matterform.net/index.php
商品の詳細は以下のムービーで説明されています。
Photon 3D Scanner - YouTube
開発者であり、Matterformの共同創設者のアダム・ブランジェス氏とドリュー・コックス氏。
The Photonはシンプルで折りたたみ可能なデザインになっていて、開けると立体物を乗せる台座とスキャンするレーザーがあるのみ。
折りたたむとかなりコンパクトになるので本棚などにもしまっておけます。
スキャンすることのできる立体物の大きさは最大で190mm×190mm×250mm。
操作方法はスキャンしたい立体物を台座に置いて、ボタンを押すだけです。
立体物をスキャンするレーザーはこちらより発射。
現在のPhotonの解像度では、約10cmの小立像を、0.5度ずつ回転しながら0.43mm間隔でスキャンし、精度誤差はプラス・マイナス0.2mmで、スキャン開始から終了まで平均で約3分かかります。
スキャンした立体物のデータはSTL、OBJ、PLYの形式で保存でき、実際にパソコンでデータを見てみるとこんな感じ。
449カナダドル(約4万3000円)の出資で、The Photon1台に充電ケーブル、USBケーブル、そしてソフトウェアが付いてきます。また日本に出荷する場合、船便で26カナダドル(約2500円)、国際宅配便だと57カナダドル(約5470円)が別途必要。出資締め切りは4月30日で、すでに目標額の8万1000ドル(約800万円)を上回る32万8000ドル(約3230万円)を集めています。
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