会話を妨害して理解不能にすることで静寂をもたらす「SpeechJammer」


図書館などの静かにするべき場所でおしゃべりをいていたり、自分の持ち時間をオーバーしているにも関わらずプレゼンし続けたりする人のおしゃべりを阻害して強制終了させることができるのが、発話阻害銃「SpeechJammer」です。

12. SpeechJammer - 栗原一貴: Kazutaka Kurihara's Website
https://sites.google.com/site/qurihara/home/speechjammer

退屈なスピーチをなど、一方的にしゃべり続ける人と一緒の時に「この口を縫い付けられればいいのに……」と思うこともしばしば。

By Hammonton Photography

そんな時に相手のおしゃべりを一方的に阻害することができるのが、この「SpeechJammer」です。


SpeechJammerをおしゃべりしている人に向けると、その人はそれ以上おしゃべりを続けられなくなってしまいます。


これはSpeechJammerがDAF(聴覚遅延フィードバック)を使用しているためです。人間は話をする時に単に発声を行うだけでなく、耳から聞こえた自分の声を脳で活用しているのですが、ここで耳から聞こえる自己の発声音を人工的に遅らせると、人はうまくしゃべることができなくなります。


SpeechJammerは以下のような仕組み。トリガスイッチを押すと指向性マイクが話者の音声を拾い、9.2~192ミリ秒の遅れを加えて指向性スピーカーから話者の声を流します。これによって相手のおしゃべりを阻害できるというわけです。


後ろはこんな感じ。ボリュームや遅延時間などを調整できるようになっています。


実際にSpeechJammerを使っている様子は以下から。

SpeechJammer (en) - YouTube


このように相手に向かってSpeechJammerを構えてトリガスイッチを押すと、相手のおしゃべりをジャマできます。


みんなで勉強している最中に電話でおしゃべりを始めた人がジャマだなと感じたら……


レーザーポインタの照準を相手にあわせて、SpeechJammerを発動。


すると相手はうまくしゃべることができなくなります。


会話を続けることが困難になり、電話を切らざるを得なくなるというわけです。


実際にDAFがどんな感じかは以下のソフトウェアで試してみることができます。

DAF(Delayed Auditory Feedback)を試してみよう: tadachi-net 出張所
http://tadachi.txt-nifty.com/blog/2012/03/dafdelayed-audi.html


サイトにアクセスしたら、画面上の「ここ」という部分をクリック。


Explzhなどの解凍ソフトを使ってZIPファイルを解凍し、「DAFもどき」フォルダを開きます。


「DAFもどき」のファイルをクリック。


するとソフトが起動します。使い方は「録音(マイク)および再生デバイスがきちんと設定されていることを確認する」、「ヘッドホンを装着する(音量設定注意)」、「『開始』ボタンを押して何か喋る」というもの。文章を朗読するといいかも、とのことです。


終了する時は停止ボタンを押します。


発話阻害銃の効果は個人差が大きく、発話阻害効果に慣れて話を続けられてしまうこともあるそうです。試しに、この「DAFもどき」ソフトを使ってみたところ、自分が何をしゃべっているかよくわからなくなり、かなり阻害されました。ちなみに、DAFは吃音症状のある人が使うと吃音を矯正することもできるそうです。

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