極厚のアルミ板でiPhoneを守る「1インチ装甲ケース」実物メッタ打ちレビュー
「iPhoneを落としてしまったら画面が割れた!」、「ぶつけてしまったら液晶にヒビが入った!」という事故は割とありがちです。そこで、耐衝撃用のアクセサリーやフィルムがたくさん発売されている訳ですが、「世界最重、最堅」をうたう「1インチ装甲ケース(税込5万2500円)」は携行性などは無視してとにかくどんなモノにぶつかっても、例えライフル銃で撃たれることがあっても「iPhone」を守る、という耐衝撃性能に特化した製品。今回は発売元のマルダイから実物を提供してもらうことができたので、徹底的に痛めつけてその防御力を確かめてみることにしました。
◆フォトレビュー
黒一色のパッケージ。
フタを開けると、ビニールにくるまれたケースが並んでいます。
装着手順はゴム製カバーをつける、フロントカバーにはめる、装甲プレートをネジ留めする、の3ステップ。
内容物はこんな感じ。ネジ留めを行なうための専用レンチが付属するので、別途工具などを用意する必要はありません。
重量は背面の装甲プレートだけで1908グラム。フロントカバーやネジを合わせると約2.1キロになり、並みのノートPCよりも重くなってしまいます。
装甲プレートを手に持つと、ズシリと重量を感じます。
厚さは1インチ(2.54センチ)で、メーカーによれば50口径(12.7ミリ)弾の直撃にも耐えられるそうです。
フロントカバーはアルミの削り出し。
このパーツだけで一般的なiPhoneケースをしのぐ厚さがあります。
緩衝材の役割を果たすゴム製のインナーケースはこんな感じ。
伸縮性のある素材なので、iPhoneを押し込むだけで装着可能。
以下のようになればOK。
これをさらに金属製のフロントカバーにハメ込みます。
かなり力を入れないといけませんが、ピッタリと装着できます。
後は背面の装甲プレートと合せて……。
ネジ留めをしていきます。
レンチでネジ4本を締めるだけなので、工作などが苦手な人でも問題なくできるレベルの作業。
取り付けが完了するとこんな感じ。
サイズは縦138×横81.8×厚さ39.6ミリです。
ディスプレイが見えないと全くiPhoneに見えません。
横からみるとこうなっています。
背面はこんな感じ。
Dock端子やスピーカーがある部分にはちゃんと穴があいています。
ケーブルも問題なく接続できます。
金属の塊です。
なんとなくビリヤード台っぽい見た目。
iPhone 4と厚さを比べると以下のようになります。
成人男性の手でなんとか握ることができるサイズ。
一応、横向きでの片手持ちも可能……。
ポケットに入れることもできます……。
サウンドオン・オフのスイッチや音量調節ボタンは完全にケースのくぼみの中に埋まっているので、長めの棒で突っついて操作するしかありません。
ホームボタンは一段くぼんだ先にありますが、問題なく押せます。
ヘッドフォンジャックも普通に使用可能。
カメラ部分はシリコン製とみられる半透明のパーツで覆われています。
ケースに入れた状態のiPhoneで撮影した写真は以下の通り。周囲が円形状に暗くなり、ピントも若干甘くなります。
◆耐衝撃テスト
まずは、金属製のハンマーで側面と前面のカバーをたたいてみます。
ハンマーで極厚アルミ板でできた「1インチ装甲ケース」をたたいてみた - YouTube
初回なので、おそるおそるたたいたこともあり、本体の動作に影響が出なかったのみならず表面には目立ったキズすらつきませんでした。
「こんなことではこのカバーの真価は問えない!」ということで、アスファルトの上に持ち出し、2人がかりで徹底的にたたいてみることにしました。
ハンマーを使って2人がかりで「1インチ装甲ケース」をたたいてみた - YouTube
何度か撮り直しをしたので、表面にはかなりのキズが付いていますが、端末の動作そのものには全く影響が出ていません。
最後に、なぜか編集部にあったバールのようなものを使ってバシンバシンとたたいてみることに。以下のムービーでは、数回の空振りをしていますが、コレは手加減をしたのではなくてバールの重さをコントロールしきれなかったためで、それほど全力でたたいているということです。
バールのようなもので「1インチ装甲ケース」をたたいてみた - YouTube
最終的に、カバーはキズだらけになり、一部が凹むほどメッタ打ちにしたのですが、中の端末は無事でした。
携行性や握りやすさなどは無視できるのでとにかく物理的な衝撃から「iPhone4 /4S」を守りたいという人におすすめのケースです。
なお、ディスプレイ部分は無防備なので、この部分に衝撃が加わると一瞬でアウト。「BUFF」などの衝撃吸収フィルムを貼り付けておくのがおすすめです。
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