スペースシャトルの打ち上げから補助ロケット着水まですべてを生音で聞くとこうなる
スペースシャトルの固体燃料補助ロケットに搭載されたカメラで、打ち上げの瞬間から上空での切り離しを経て着水までを見られるムービーです。音はすべて実際にカメラがとらえた音を使用し、差替などは行っていないそうです。
Riding the Booster with enhanced sound - YouTube
タイトルは「RIDING THE BOOSTER UP AND DOWN IN 400 SECOND」となっていますが、実際は500秒オーバーあります。
まずは打ち上げから
ロケットの噴射が始まり轟音が伝わってきます
そして浮上
打ち上げの白煙を後方に見ながら、どんどんとシャトルは上空へ。画面右上の数字はシャトルの速度で、飛行記録から割り出された近似値です。
時速700マイル(約1127km)の猛スピード
地球の形がぼんやりと見えるところまで来ると、速度は時速2000マイル(約3219km)にも達しています。しかし、周りに比べるものがないこともあって、速度はほとんど感じられません。
そして上空約45kmの成層圏に達すると……
補助ロケットは役目を終えて切り離されます
遠ざかっていく光はオービター(スペースシャトルの探査機部分)。これからまだ宇宙への旅を続けていきます。
こちらは別角度の映像
一緒に切り離されたもう1基のロケットの姿が見えています
さらに別角度から見ると……
ロケットを置いて遠ざかっていくオービターの姿が見られます
ロケットは成層圏からゆっくりと落下していきます。ゆっくりといってもその速度は時速2800マイル(約4500km)ほどもあります。
映像はしばらくほとんど音がなく、また、映像がぐるんぐるん回転するため酔いそうになります。
やがて、雲が見えてきました。
かなり高度が落ちてきているようです。
まだもう1基のロケットがそばを落下しています
かなり高度が落ち、速度も時速300マイル(約482km)ぐらいまで落ちてきて……
パラシュートが開きました
なにか激しくパーツが飛び散っています。これは、ロケットがそのまま着水すると激しい衝撃があるため、ノズルを先に投下したときのもの。
カメラが下向きのものにかわりました。切り離したノズル部分が先に着水しています。
そしてロケット本体が着水
このあと、補助ロケットは回収されて再利用されるというわけです。
ちなみに、この映像はスペースシャトルのミッションSTS-117とSTS-127のときのものを組み合わせて作られています。
STS-125のときのムービーは下記記事に掲載しています。こちらは生音ではなく、BGMやナレーションが加わっています。
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