電気自動車を充電可能なLED街路灯の一般販売がスタート
高性能なLED照明を搭載していて電気自動車への充電機能があり、周辺の監視カメラとしても使える多機能カメラを搭載、さらに機能拡張オプションによってどんどんカスタマイズしていけるという街路灯が量産化され、一般販売が開始となりました。
EV充電機能付LED街路灯 - テスラにもリーフにも対応 LED照明+EVツイン充電+多機能カメラ+蓄電池の未来型マシーン
http://www.ev-led.com/jp/index.html
これは松井電器産業とマジケ合資会社が製作したもの。モノ自体はちょっとオシャレな街路灯といった感じの外観です。
ムービーで見るとこんな感じ。
全体像 - Matsui Environmentally-friendly Eco Light; LED Light+EV Charger+Webcam - YouTube
本体には200Vの充電用コネクタが2つついていて、同時に2台の電気自動車とプラグインハイブリッドカーを充電することが可能。なお、まだ電気自動車用の充電コネクタは世界標準がなく、ケーブルがぶらんと垂れ下がっているものを公共空間に置くべきではないという思想から、コンセント型を採用。
リーフやプリウスPHVといった国産車のほか、上記写真や下のムービーのようにテスラ・ロードスターなどの輸入車にも充電可能。
充電中動作 - Charging Tesla Roadster; LED Light+EV Charger+Webcam - YouTube
充電中はこのようにぼやんと青く光ります。
充電完了でオレンジ色点滅に変わりました。
街路灯にこんなコネクタがついていたら誰かが勝手に充電してしまいそうですが、そこは課金式になっています。基本、1コイン投入で1時間充電となっており、使用可能コインは10円、50円、100円、500円。
防犯対策としてカメラもついています。精算箱の監視用途として使えるほか、かなり広範囲を撮影することが可能なので、周囲の防犯カメラとしても役立ちます。無線LAN対応なので、ブラウザ経由でのカメラ制御や映像確認ができ、動体センサーによってカメラに写った物体が動くごとに静止画を撮影してSDカードに保存するということもできます。
モノアイ(ライブカメラ) - LED Light+EV Charger+Webcam - YouTube
メインのLED照明は、日没・日の出検出によって自動点灯・消灯。光束は最大輝度で約3000ルーメン。
LED照明部 - Matsui Environmentally-friendly Eco Light; LED Light+EV Charger+Webcam - YouTube
人体感知センサーもあり、検出すると緩やかに輝度を最大化します。
LED照度変化 - Matsui Environmentally-friendly Eco Light; Charging Tesla Roadster - YouTube
停電しても大丈夫なように補助バッテリーを内蔵しており、無電源状態でも最大で100時間稼働します。
価格はオープン価格だとのこと。一般家庭で購入することはさすがになさそうですが、公共施設や企業の駐車場などにはやがてこういった街路灯が設置されることになるのかも。
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