同じ家に100年間住み続けている女性
イギリスの南海岸沿いにあるテラスハウスに住むViolet Strugnellさんは、なんと100年間同じ家に暮らし続けているそうです。
1911年にこの家が完成した直後、Strungnellさん一家がこの家を175ポンド(約2万1400円)で購入して移住。Violetさんは現在100歳なので、その生涯のほとんどをこの家で過ごしたということになります。
Violet Strugnell, 100, has lived in the same terraced house for a CENTURY | Mail Online
Strungnellさん一家は1911年から暮らしているということで、もちろん第2次世界大戦も経験。この家のあるあたり一帯はドイツによる爆撃の対象となったそうですが、一家は家の地下壕に避難するなどしてこれに耐え、幸いなことに家も焼けずに残りました。今でも家にはその当時の什器が残っているとのこと。
しかし、Violetさんの言葉は「私は、それほど長くここにいたというのが信じられません」というもの。「私はここにいるのが大好きで、例えものすごく長い間住み続けているのだとしても、他へ移るなんてことは考えたこともありません」
自らの家はとても素晴らしいもので、そして住み続けるのに最高の場所だと評したVioletさん。変わったことといえば、隣人が移り変わっていくことぐらいだそうです。そして今、彼女は残された日々をこの家で過ごしたいと願っています。
「私の両親も兄弟もずっと家に住んでいて、私はここに住むことが正しいと思っています。今ここを去るだなんて、とんでもない」とVioletさんは語ります、「私はここに、例えば戦争のこと、兄弟と庭で遊んだこと、たくさんの思い出があります。それらを忘れたくないのです。介護施設へ行く気はありません。私はここで暮らせてとても幸せだし、ここで暮らしていくことが好きなのです」
1927年、兄・Gordonさんとバイクに乗るVioletさん。VioletさんにはGordonさん、Hectorさん、Jackさんという3人の兄がいるそうです。
Violetさんは兄と同名のGordonさんと結婚していましたが、1990年代に夫が他界。Gordonさん・Violetさん夫妻に子どもはなく、家は数多くの甥や姪の子どもたちに受け継がれることになります。これについてVioletさんは「私は家が家族の中で受け継がれていくことを望んでいます」と語っています。
Violetさんの友人、Pearl Pritchardさんは「ずっと同じ家に住み続けているなんて、とても信じられないでしょう。彼女は驚くべき女性です。今も、彼女は家のことを非常に誇りに思っていて、いつもきれいにしているんですよ」とVioletさんのことを評しています。
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