「アイスクリーム食べた」が「セルフケアの大切さを実感しました」とインフルエンサーっぽい大げさな言い回しに変換される「LinkedIn Speak」が翻訳サービスのKagi Translateに登場

「Kagi Translate」は2024年に登場した無料の翻訳サービスで、DeepL翻訳やGoogle翻訳など既存の翻訳サービスを超える精度で翻訳できるとされています。Kagi Translateには言語の翻訳だけではなく「シェイクスピア風英語」「怒れる海賊」などさまざまなスタイルの英語に変換できる機能もありますが、新しくビジネス特化型SNSのLinkedInで使われるようなインフルエンサーっぽい大げさな言い回しに変換する「LinkedIn Speak」が登場しました。
Kagi Translate
https://translate.kagi.com/?from=en&to=LinkedIn+speak
LinkedIn Speakを使うには、まずKagi Translateにアクセス。

変換後の言語をプルダウンメニューから選択できます。言語一覧から「おもしろ言語(Fun languages)」を選択。

「LinkedIn Speak」をクリックしたら準備完了。

LinkedIn Speakを使用する場合、入力言語は何でもOKですが出力は英語となります。試しに「日本語を翻訳する」と入力してみたところ、「日本語→英語」の翻訳では以下の画像上のように「Translate Japanese」とシンプルに翻訳されました。しかし、画像下の「日本語→LinkedIn Speak」の場合は、「Leveraging cross-cultural communication to bridge the gap through Japanese translation.」と長い文章に変換されました。この英文をKagi Translateで翻訳してみたところ、「『異文化コミュニケーションをレバレッジして日本語翻訳で架け橋に』って言ってるけど、要は日本語に訳して伝言係やってるだけ」となりました。

このように、LinkedIn Speakはビジネス系インフルエンサーによくある大げさで偉そうな言い回しに聞こえるフレーズを出力します。ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、LinkedIn Speakを使ってさまざまな英文を翻訳した結果を報告し合う大喜利大会が開催されていました。
あるユーザーは、「LinkedInにありがちな大げさな言い方」というのがよく分かる例を報告しています。入力で「来週月曜日からGoogleで新しい仕事が始まります。契約社員としてトイレ掃除の仕事に就きます」という英文を記入してLinkedIn Speakに変換させたところ、出力では「来週月曜日からGoogleで新たな章をスタートできることを大変嬉しく思います!私は環境メンテナンス専門の請負業者としてチームに加わり、施設の衛生管理を最適化し、世界クラスのオンサイト体験を確保することに専念します。このような革新的なエコシステムに貢献できる機会をいただき、感謝しています!」と変換した上で、「#新たな始まり #Googleライフ #施設管理 #キャリアアップデート」というハッシュタグが付記されました。
あるユーザーが「アイスクリームを食べた」というだけの文章を入力してみたところ、「午後の時間をプレミアムなコールドチェーン乳製品で最適化することで、戦略的な自己エネルギー補給セッションを無事完了できたことをご報告できて大変嬉しく思います」という難解すぎる言い方に変わったほか、「アイスクリーム摂取の主な重要性」というポイントを箇条書きしてきたとのこと。実際にKagi Translateで同じフレーズを入力してみたところ、同じ内容の出力にはなりませんでしたが「この体験を通じて、セルフケアの大切さと、慌ただしい仕事の中で小さな成功を祝う時間をとることの重要性を改めて実感しました」とアイスクリームを食べただけの話がかなり大げさな表現になっていました。

また、別のユーザーはアメリカの歴史において最も有名な演説の1つとされるゲティスバーグ演説を入力しました。ゲティスバーグ演説は「Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continent, a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal.(87年前、我々の父祖たちは、自由の精神に育まれ、人はみな平等に創られているという信条に捧げられた新しい国家を、この大陸に誕生させた)」というフレーズから始まりますが、LinkedIn Speakだと「87 years ago, our founders launched a disruptive startup on this continent—a new nation built on the core values of liberty and the mission-driven proposition that "all men are created equal."(87年前、私たちの創設者たちはこの大陸で革新的なスタートアップを立ち上げました。それは、自由という中核的価値観と、すべての人間は平等に創造されているという使命に基づいた新しい国家でした。)」と変換されたほか、各文の末尾に絵文字がついたり「#Leadership #Vision #Legacy #GrowthMindset」とハッシュタグがついたりと、SNS特有の文章に変換されています。

そのほか、英語の有名なミームに「ネイビーシールズのコピペ」というものがあります。これは、掲示板で「おい、このクソガキ、俺について何て言ったんだ?俺は海軍特殊部隊を首席で卒業したんだぞ。ゲリラ戦の訓練も受けているし、全米軍で最高の狙撃手だ。かつて見たこともないような精密さで、お前を徹底的に抹殺してやる。よく覚えておけ」といったような内容をまくし立てるネタで、誤字が含まれるところまで合わせてミーム化しています。このネイビーシールズのコピペをLinkedIn Speakで変換したところ、けんか腰の口調や暴力的な表現が失われて「これまでのキャリアを通じて、常に大きな成果を上げてきたことを誇りに思います。具体的には、ネイビーシールズを首席で卒業したほか、300件以上の成功実績を伴う、極めて重要かつ機密性の高い作戦を数多く指揮してきました。私はプロジェクトに結果重視の激しい情熱を注ぎ込むことを誓います。今後の展開が楽しみです!」といったような内容に変わりました。
暴力的な表現や悪意のあるフレーズも、LinkedIn Speakを使うとマイルドになります。「I killed my dog and ate it.(犬を殺して食べた)」と入力したユーザーは、「個人的なリソース管理戦略における大きな転換点をお伝えできることを嬉しく思います。本日、長年連れ添ってきた犬との関係を解消し、それらの資産を自身の栄養管理システムに完全に統合するという、困難ではあるものの必要な決断を下しました。真の成長を遂げるためには、時には自分の居心地の良い場所を打破する必要があるのです」という内容に変換されたと報告しました。また、「I hope you die early(早く死んでほしい)」という暴言は、「Wishing you a swift transition to your next chapter.(次の章へすみやかに移れることをお祈りしています)」と変換されたそうです。
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in AI, ネットサービス, Posted by log1e_dh
You can read the machine translated English article LinkedIn Speak, which transforms 'I ate ….







