Appleの新サービス「iCloud」で一体何ができるようになるのか、ジョブズが完全解説


音楽・写真・アプリ・カレンダー・ドキュメントなどをネット上に保存し、ワイヤレスに全部のiOS 5搭載デバイス(iPhone/iPad/iPod touch)・PC・Macで同期できるようにして、いつでもどこでも好きなときに好きなものを見たり聴いたりできるのがAppleの新サービス「iCloud」です。

特に写真を共有する「Photo Stream」ジョブズもお気に入りとのことでかなり強力。

というわけで、具体的にどんなことができるのかという詳細は以下から。
Apple - Press Info - Apple Introduces iCloud

Apple - iCloud - The new way to store and access your content.


病気療養中のジョブズ自らプレゼンするのがこの「iCloud」


これまではデジカメ・ビデオ・音楽プレイヤーごとにそれぞれのデータは、ハブとなるパソコンで管理されていました。


つまりデジカメから写真を取り込み、ビデオカメラからムービーを取り込み、音楽プレイヤーにリッピングした音楽をコピーし……というような感じです。


しかし現在の世界においては、例えばiPhoneであれば写真も撮影でき、ムービー撮影も可能、音楽も聴けます。つまり、単一機能のデバイスをパソコンを中央のハブにして管理するというのでは面倒になってきました。


そこでこれまでパソコンをハブにしていた代わりに、クラウドを中央に据えようというのが「iCloud」です。


たとえばiPhoneで何かデータが更新されると、iCloudにデータは保存されます。


そして自分の持っている他のデバイスへ自動的にダウンロードされるわけです。


これはただの同期やDropboxのようなオンラインストレージとは根本的に違います。


iCloudはあなたの持っているコンテンツやデータを保存し、ワイヤレスで自動的に全デバイスにプッシュ配信します。この仕組みはアプリの中にあるため、全自動で行われます。


つまりあなたは何も特別な設定をする必要は無く、iCloudはあなたの気づいていない間に、いつの間にか動いているだけとなります。


古くからのユーザーであればこう考えるでしょう、「それはMobileMeとどう違うんだ?」と。


まずMobileMeで同期できたのはこの3つです。連絡先・カレンダー・メール。


iCloudの場合、連絡先はこのようにして保存されます。


まずiPhoneで連絡先を更新すると、iCloudにも自動的にアップロードされます。


そして自分の持っているほかのiOSデバイス、たとえばiPadやMacへiCloudから自動的にダウンロードされます


こんな感じ


カレンダーも同じで、新しく予定を追加すると、iCloudにもアップロードされます


そしてほかのデバイスにもiCloudからダウンロードされます


こんな感じ


さらにカレンダーの共有も可能です


たとえば学校の予定やサッカーの予定というカレンダーがあるとします


これをお父さんとお母さんの2人で共有します


お父さんがカレンダーの予定を更新すると、iCloudに保存されます


そしてお母さんのカレンダーもiCloud経由で更新されます


逆に、お母さんが新しく予定を追加すると、iCloudにアップロードされます


お父さんのカレンダーもiCloud経由で更新されます


このようにしてカレンダーデータはiCloud上に保存され、どれか1つのデバイスで更新すれば、その他すべてのデバイス上でも同じように更新されます。そしてカレンダーは共有することも可能、というわけです。


メールの場合は「@me.com」のアカウントが利用可能となり、新着メールが来ると全デバイスに配信されます。メールボックスの中身とフォルダは全デバイスで同じように同期され、もちろん利用する際にメール中に広告が挿入されたりすることはありません。


MobileMeは年額99ドルでしたが……


iCloudはこれらすべてが無料になります


このMobileMeと同じ3つのアプリに加え、さらに3つのアプリがiCloudでは追加されます。


まずはApp Store。購入したコンテンツでまだそのデバイス内にはダウンロードされていない場合、このようにしてクラウドボタンが表示されます。このボタンをタッチすればiCloudからダウンロードされて同期します。


つまりアプリを1つ購入すれば、全iOSデバイスで利用できる、というわけです。


iBooksも同じで、1冊購入すれば全iOSデバイスで読むことが可能です。


しかもこのようにしおりをはさんでおくと……


その「ここまで読んだ」という情報もiCloudに保存されます


そして全デバイスで同期されます


iOSの中にある全データや各種設定もバックアップされます


例えばiPhone 3GSからiPhone 4に乗り換えた場合も、iCloud経由で新しく買ったiPhone 4にパスワードから本体設定から今まで購入したアプリやコンテンツなど全部まとめて復元して同期できる、というわけです。万が一、iPhoneを水に落としてぶっ壊れても安心です。


このようにしてiCloud経由のバックアップは1日1回、ワイヤレスで行われ、購入した音楽・アプリ・電子書籍、自分で撮影した写真やムービー、デバイスの設定、各アプリ固有の設定も自動でバックアップされるというわけです。


さらにあと3つのアプリとiCloudは連動します


まずはドキュメント


例えばiPad上で新しいドキュメントを作成すると、自動的にiCloudにアップロードされます


こんな感じ


そして自分の持っている他のデバイスへiCloud経由で自動的にダウンロードされます


この機能は「Pages」「Numbers」「Keynote」で可能です


つまり、iOSのドキュメント保存スペースとしてiCloudは機能できるというわけです


各アプリはドキュメントをiCloudに保存でき、iCloudは保存したドキュメントを各デバイスへ自動的に配信します。ドキュメントは全デバイスから更新可能で、どのデバイスからでも更新できるというわけです。


そしてiCloud Storage APIというのが開発者向けに提供されます


これは各アプリで作成するファイルやドキュメント、キーバリューデータを保存する際に、iCloudが使えるというもので、全iOSデバイスに対応しており、iOSだけでなくMacやWindowsからも利用可能です!


次は「Photo Stream」、ジョブズはこれがお気に入りとのこと。


まずiPhoneで写真を撮影します


するとiCloudへ自動的にアップロードされて保存されます


同時にほかのデバイスにも保存されます


逆にMacで保存している写真もiCloudに保存されます


そしてほかのiOSデバイスへiCloudからダウンロードされるという仕組み


iPadの場合はこのようにして「Photo Stream」機能が入っており、使うのは簡単


iPhoneの「Photo Stream」はここ


Macの「Photo Stream」はここから


Windowsの「Photo Stream」は「ライブラリ」の中にある「ピクチャ」となります


Apple TVでも「Photo Stream」は利用できます


iOSデバイスでは直近1000枚、MacやWindowsでは無制限、iCloud上には直近30日間分が自動的に保存されるという仕組みです。


実際にどのように動くかというデモ。カーズの自動車フィギュアをiPhoneで撮影。


ぱしゃーり


iCloudによってiPadからも閲覧可能


同じくiCloudによってMacからも閲覧可能です


このように、撮影した写真やインポートした写真はiCloudへ自動的にアップロードされます。iCloudは保存した写真を全デバイスへワイヤレスで配信します。


iCloud上には30日間分が保存され、各デバイスは1000枚まで、MacとWindowsは全写真を保存する、というわけです。


さらにiTunesもクラウド化


購入したものはこのようなボタンから閲覧可能に


そしてクラウドボタンが搭載され、既に購入したコンテンツは後からどのデバイスからでもダウンロード可能になります


音楽については自動ダウンロードというのも可能で、楽曲を購入したら全デバイスで一斉に同じ楽曲を利用可能、という状態に保つこともできるわけです。いちいち同期する必要性がなく、クラウドボタンをクリックする必要性すらないわけです。


購入した楽曲はiCloudに保存され、全デバイスから同じように利用できるというわけです


実際にデモも行われました


こんな感じ


iTunes経由で購入した楽曲はすべてこの機能が利用可能で、音質は256kbpsのAAC形式、最大10デバイスまで同期可能です。


iCloudはあなたのコンテンツを保存し、ワイヤレスで全デバイスと同期させます。iCloud機能は各アプリに統合され、全自動で機能します。


使い方は簡単、Apple IDでサインインするだけ。


あとはオンにすれば完了、やることはこれだけ。あとは全部自動的に、勝手にiCloudがやってくれます。


メール・ドキュメント・バックアップに使える容量は5GBまで。


購入した楽曲・アプリ・電子書籍はどれだけあってもこの5GBには含まれないので、10GBだろうが64GBだろうが問題ありません。


同じく「Photo Stream」も何GBあろうが問題ありません。


このiCloudは開発者用のベータ版が本日から提供開始されます


iOS 4.3ベータ版も今日からリリースされます


なお、「iCloud」は今年の秋からスタート予定で、5GBを超える追加容量の価格などはその際に正式発表される、とのことです。

これで終わりかと思いきや、今回のワンモアシングが登場します。

・つづき
「iTunes Match」で何ができるのか、ジョブズがワンモアシングの中身を解説

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in モバイル,  ネットサービス, Posted by darkhorse