サイエンス

恋人とインターネット越しにキスできるデバイスが登場、遠距離恋愛の強い味方に


パソコンやモバイル機器の進化や光ファイバーなどの大容量回線の普及によって、遠く離れたところに住んでいる人々が音声通話だけでなく、高画質な動画を交えたリアルタイムのコミュニケーションなどを楽しめるようになっていますが、さらに踏み込んだ「インターネットを介して恋人とキスできるデバイス」が登場しました。

遠距離恋愛のカップルだけでなく、自由奔放なキスを楽しみたい人の「あなた、ネット越しアリな人?」というニーズに応えてくれそうなデバイスとなっています。

詳細は以下から。
CNN.co.jp:ネットで「キス」を伝達 電気通信大が新装置開発

DigInfo TV - 接吻に着目した触覚コミュニケーションデバイス

これらの記事によると、国立大学法人電気通信大学の梶本研究室の研究グループが、夫婦や恋人など親密な者同士を対象とした触覚コミュニケーションデバイスの開発に成功したそうです。

今回開発されたのは口腔の中でのコミュニケーション、いわゆる「接吻(キス)」をしたような感覚が得られることを目的としたデバイスで、片方のデバイスを咥えて舌で回転させると、もう片方のデバイスが同じように回転するというもの。


このデバイスはモーターの回転のみで実現したもので、回転の位置はPCを介して制御。回転角の情報を相互で通信しあうことによって同じ位置を保つ「バイラテラル制御」を採用しており、ネットワーク経由で情報をやりとりするシステムを組めば、簡単に遠隔地でもこのような動作を行うことができるとのこと。

また、キスの情報を記録しておいて再生し、1度のキスを繰り返し再現することもできるため、「人気タレントが複数のファンにキスを届ける」といった使い方などを研究チームは提案しています。

実際にデバイスを使っている様子のムービー。あまりロマンチックな光景ではありませんが、遠距離恋愛のカップルなどにとっては、ビデオチャットなどと組み合わせることで、よりリアルな感覚を相手と共有できることになりそうです。

YouTube - 接吻に着目した触覚コミュニケーションデバイス #DigInfo


相手の体温や舌の湿り気、鼻息や吐息、相手の匂い……というように、キスを再現するためには驚くほど多くのものが必要で、まだまだ完全にキスを再現するにはさまざまな要素が足りないとはいえ、離れたところにいる相手と感覚を共有できるというのは画期的な技術。今後のさらなるブラッシュアップに期待したいところです。

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in サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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