デザイン

スイス国鉄公式鉄道時計スクリーンセーバー「Swiss Railway Clock」、あの「Stop To Go」も再現


スイス国鉄(SBB CFF FFS)の3000カ所以上で採用されている鉄道時計は、1940年代にスイス国鉄のエンジニアでありデザイナーでもあったハンス・フィルフィカーによって作成され、鉄道のスムーズな運行だけでなくスイス自体のナショナルイメージにもなり得るものを求めた結果、数字をなくして白地に黒い針という遠くからでも視認性の高いデザインとなっており、赤い秒針は列車が正常に出発したことを駅員が連絡する手持ちの赤い信号旗を模しています。

そしてこのスイス国鉄公式鉄道時計から正式にライセンスを受けて同様のデザインとコンセプトを再現した腕時計などをリリースしたのが、よく知られている時計ブランド「MONDAINE(モンディーン)」というわけです。

スイス国鉄から正式にリリースされているWindows用のスイス国鉄公式鉄道時計スクリーンセーバーやMac OS X用のウィジェットなどのダウンロードは以下から。
SBB: Screensaver


全部で4種類あり、それぞれ以下のような感じです。

忠実にスイス国鉄公式鉄道時計の動きを再現し、デスクトップいっぱいのサイズまで大きくなるバージョン。


小さな時計がうろうろするバージョン。デスクトップの端にぶつかると跳ね返ります。


スイス国鉄の写真+文字、右下に鉄道時計付き。


スイス国鉄の写真のみで説明の文字はなし、右下に鉄道時計付き。


また、以下のページからMac OS X用のウィジェットがダウンロード可能です。

Date & Time - SwissRailwayClock


実際にスイス駅構内で使われている時計はこんな感じ。確かに数字がないことによって逆に遠くからの視認性が高くなっていることがわかります。通常の室内にある時計と違って駅の端からでもわかるようにするためのデザインです。

By thecolourblue

待ち合わせ場所にある高さ4メートルの時計はこんな感じで、「MONDAINE」のブランド名が入っています。

By nicolasnova

「MONDAINE」自身からはスクリーンセーバーではなくデスクトップで実行できる時計ソフトが以下のページに用意されています。

Downloads


このような感じになります。


ワールドウォッチもあり、これについてはFlashファイルも置いてあるので、Flashファイルをスクリーンセーバー化できるソフトと組み合わせればそれっぽいことが可能です。


なお、実際にスイス駅構内で使われているスイス国鉄公式鉄道時計は、スイス国鉄の説明によると秒針が12時のところで1.5秒止まってから分針がカチコンと動き出すという仕組みを採用しており、この動きは鉄道運行の時間厳守をシンボル化したもので、分針が少しずつずれて動いたりしないことによって、遠く離れた位置からでもはっきりと今が何時何分かがわかる、という仕組みになっています。

この特徴的な動きは「Stop To Go」と呼ばれており、以下のムービーで確認できます。

YouTube - SBB stop to go


「MONDAINE」はこの「Stop To Go」の仕組みを再現した腕時計を以前にリリースしており、この腕時計版は12時のところで2秒停止するようになっています。以下のムービーを見るとどのように動いているのかがよくわかります。

YouTube - Mondaine StopToGo


どちらも分針は60秒で1周するわけではないので秒針は不正確ですが、「今が何秒か」ではなく「今が何分か」ということがはっきりとわかる方がいい、という考えに基づいています。


ちなみにスイス国鉄の鉄道時計は時刻補正をGPSで行っており、自動で行われるサマータイムの修正はかなりすごい動きになっています。

YouTube - Mondaine GPS Clock falls back at end of Daylight Saving Time 11/7/2010

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in ソフトウェア,   動画,   デザイン, Posted by darkhorse

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