飼っている羊を鮮やかなオレンジ色に染めた農夫
イギリスの農夫が、彼が飼っているの羊の毛をオレンジ色に染めてしまったことが話題になっています。
目を引く鮮やかな色に羊を染めたのはファッションのためではなく、別の目的があってのことだそうです。
羊をオレンジに染めてしまった農夫の真意は以下から。That should stop the ram raiders: Farmer plagued by sheep thefts paints his flock orange | Mail Online
自身が所有している羊250頭を、遠くからでも非常に目を引く鮮やかなオレンジ色に染めたのは、イギリス・デヴォン州のダートムーアで農家を営むJohn Heardさん。
この奇抜な行いは別にHeardさんの趣味でやっているのではなく、最近農場の周りで暗躍している羊泥棒をけん制する効果を狙ったもの。オレンジ色の染料はもちろん羊には無害なものです。
数年前から羊の盗難に悩まされていて、何と通算200頭の羊を盗まれてしまったそうです。精肉用に売り払うと、1頭あたり140ポンド(約1万9000円)のもうけになるので、ざっと計算しただけでも400万円程度の損害を受けてしまっています。
この染料を使ったことで、羊が群れから離れていくとすぐに見て分かるため、泥棒たちがその仕事をやりにくくする効果があり、また仮に盗みに成功しても、売り払う際にその派手な見た目から足が着きやすくなります。
「息子のJamesが、羊をオレンジ色の染料で染めたらいいのではとアドバイスしてくれたんです。見た目は確かにちょっとおかしな感じがしますが、おかげで今年は1頭も羊を失わずに済みました」とHeardさんはその効果のほどを語ります。
「The National Farmer's Union」は、田舎での犯罪行為が増加していて、それが農家などの財政に大きな打撃を与えていると指摘しています。イギリス国内では羊の盗難だけでも昨年の5倍に増加しているとのことで、羊をオレンジ色に染める対抗策はかなり効果があったことが分かります。
盗まれた羊は認可されていない屠殺場で、十分な検査もされないまま精肉とされて出荷されてしまうので、盗難の防止には、市場に出回る肉の質も保つ目的もあります。
Heardさんのやり方をまねする農家が今後現れるかどうかはこの対抗策の効果が立証されてからになるかもしれませんが、草原を群れなして移動するオレンジ色の羊たちが、イギリス郊外の風景として定着する日も来るかもしれません。
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in 生き物, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Farmer who dyed sheep in bright orange….