本のタイトルまではっきりと、行ったつもりで歴史的な修道院図書館内部を探検できる40ギガピクセルのパノラマ写真
1143年に創立されたプラハの修道院Strahov Monasteryの図書館内部を全方向ぐるぐると360度自在に眺め回し、17世紀から15世紀にまでさかのぼる約4万2000冊の貴重な蔵書の背表紙のタイトルまではっきりと読むことができ、18世紀に建てられた荘厳な哲学図書館の内装を、随所に施された彫刻的装飾や天井の美麗なフレスコ画の細部にいたるまで、じっくりと見ることができる超高精細なパノラマ写真が公開されています。
図書館探検は以下から。World's Largest indoor Photo: Strahov Philosophical Library, Prague - 40 Gigapixel 360º Panorama
「Start Tour」ボタンをクリックすると、図書館内部を上下左右にぐるりと眺め回したりズームしたりしながら動画のように見どころを教えてくれるツアーが始まります。
「Show Details」をクリックすると1つ1つの見どころが紹介されます。
見たいものを選ぶと……
ターゲットの方角へ視線が移動し、その見たいものが図書館内部のどこにあるか教えてくれます。
ターゲットを見つけズームしたところ。
壮麗な天井のフレスコ画は1794年にウィーンの画家Franz Anton Maulbertschがたった1人の弟子とともに6カ月で描き上げたもの。
真下から見上げた全体図。
細部までズームしてはっきりと見ることができます。
「Intellectual Progress of Mankind(人類の知的進歩)」と題されたフレスコ画にはアダムとイヴ、カインとアベル、モーセやノアやソロモンなど聖書に登場するさまざまな人物が描かれているほか、教え子のアレクサンダー大王とともに描かれたアリストテレス、ソクラテスやデモクリトスなどギリシアの哲学者たち、アスクレーピオスやピタゴラスなど科学のパイオニアたちも描かれているそうです。見つけることができたでしょうか?
ほかにも気になるところにズームすれば、本の背表紙の文字まではっきりと読むことができます。
ガラス棚に入った本も。
入り口方面を見たところ。入り口はロープで封鎖されていて、普段観光客は図書館内部へ入ることはできないようです。
All Images by Jeffrey Martin, www.360cities.net
写真家のJeffrey Martin氏がGigaPanBotを使用し5日間にわたり撮影した2947枚の高解像度写真をつなぎあわせ、プリントすると長さ23mにもなるというパノラマは、画素数にして40ギガピクセル(28万×14万)で、これは現在のところ建築物内部を撮影した写真としては最大のものとのこと。
一般の人が普段入ることができない遺跡・史跡などの内部や、観光客が入ることができたとしても至近距離まで近づいて見ることは不可能な建築意匠の細部、高い位置にある壁画や彫刻、天井画などまで、この高解像度のパノラマ写真であれば見ることができます。今後、世界各地のさまざまな建築物内部が、これと同様、行った気分になって世界中どこからでも存分にじっくりと見ることができるような形で公開されたりしないものでしょうか。
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