試食

ミスタードーナツの新業態「蒸どーなつ 和っ花」の蒸しドーナツ全種類試食レビュー


ミスタードーナツの新業態として本日開店した「蒸どーなつ 和っ花」の全商品を、早速食べてみました。

日本人に好まれる食感が実現でき、果物や花びらなど食材の色の再現性が高いなどのアドバンテージから、蒸しドーナツという新しいジャンルにチャレンジしたということですが、60分待ちという長蛇の列を築いた和っ花の蒸しドーナツの実際の味はどんなものなのでしょうか。

というわけで、「和っ花」の蒸しドーナツ全種類試食レビューは以下から。蒸どーなつ 和っ花
http://www.mushi-wakka.jp/index.html

念のためドーナツを2個ずつ買ったら、とんでもない量になってしまいました。


これが「和っ花」のお持ち帰りできるメニュー全商品


和っ花のドーナツは生地の色で種類が分けられています。まずは「もえぎいろ」から。


「もえぎ・小豆(200円)」


抹茶生地に小豆を埋め込むという王道の組み合わせ。小豆があんの状態に近いくらい柔らかくなっており、控えめでつつましい甘さを出しています。王道なだけに小豆と抹茶の相性は最高で、小豆が抹茶の苦みを包んで香りを引き立たせ、抹茶の香りが小豆の甘さを引き立てるという相乗効果を発揮。生地はフカフカのスポンジケーキのような食感です。


「もえぎ・紅芋(220円)」


わずかに酸味を帯びた紅芋がドーナツ中央部に、表面には食感の良い栗が埋め込まれています。紅芋は「いも」というより「あん」のようなペーストの食感に近く、役割としても、ドーナツをまんじゅうに見立てて中に仕込まれたあんこのような感じ。後味に抹茶がすうっと香ります。やや味が濃く、紅芋の味は好みが分かれる感じ。


「もえぎ・黒豆(230円)」


生地表面に黒豆、生地と生地の間に小豆入り生クリームが入っています。生クリームはそれなりに甘く、全体的にふわっとしていて軽い食感。スポンジ風の生地の食感も相まって、まさしく抹茶ケーキそのもの。やはり黒豆自体は良い出来で、甘さは押さえられており、黒豆だけをつまんで食べると、きなこのような大豆そのものの香りを感じます。


次は「こはくいろ」


「こはく・林檎(200円)」


ゆずピールの練り込まれた生地が秀逸。しっとりとしていて適度な甘さがあり、後味にさわやかなゆずの香りが漂います。これは生地だけでも十分お菓子として楽しめる感じ。りんごはちゃんとシャキシャキとした食感が残っており、甘みがあって、味と食感の両面で効果的なアクセントになっています。今までにない感じのドーナツで、好印象。


「こはく・胡桃(200円)」


胡桃(くるみ)がけっこうぎっしりと詰まっており、胡桃の味が相当強く感じられます。生地自体に甘さがあるので、具が胡桃だけでも十分味わえる感じ。とはいえ、ほかのドーナツもレベルが高いので、胡桃が特に好きでなければ、これを選ぶ必然性は薄いかも知れません。


「こはく・黒豆(230円)」


白あんの層がかなり分厚く、ようかんのような感じ。あん自体の甘さはそこまで強くないため、見た目よりもあっさりとした印象を受けました。あんと黒豆はよく調和していて良い感じですが、黒豆自体がおいしいので、抹茶と比較すると黒豆が目立たないのは残念な気もします。黒豆が好きなら抹茶、しっとりとした生地やようかんが好きならこちらを選ぶところでしょうか。


続いて「うすべにいろ」


「うすべに・さくら白玉(220円)」


うすべにの生地がとても特徴的です。基本的な味は桜もちの風味ですが、胡桃が入っています。この胡桃が意外にもマッチしており、チープになりがちな桜もちの風味を上品に引き立ててくれます。そして白玉。もちもちとした白玉は、淡い甘みの桜もち風味とは相性がよい感じですが、ドーナツの生地との相性は微妙なところでしょうか。桜の花は酸味と香り、それに見た目で、文字通りドーナツ全体に花を添える感じ。


「うすべに・くろごま白玉(220円)」


うすべにの生地をしっかり味わうならこれがおすすめ。桜もちの風味はかなりしっかりとしているので、ごまや胡桃の強い香りにも負けず、きちんと自己主張してくれます。意外にも白玉そのものに甘みはついていません。


「うすべに・あずき白玉(220円)」


白玉、小豆、胡桃、うすべに生地を一気に味わうと、いろんな食感といろんな風味が押し寄せてきてとても不思議な感じに。小豆はかなりたっぷりと使われていますが、甘さは控えめで香りが非常にはっきりと出ていて好印象。この小豆と白玉だけ取り出して別々に食べたい気もしますが、せっかくこの蒸しドーナツを食べるなら、すべての要素を一度に口に入れてみるべきでしょう。


「あかねいろ」


「あかね・林檎(200円)」


あかねは苺味の生地。苺っぽい風味はするものの、苺そのものの味は強くない感じ。生地の間にはチーズペーストがはさまっており、意外にもはっきりとしたチーズの味で一瞬驚きました。チーズと生地、りんごの相性は良い感じで、りんごの淡い甘さがチーズの塩味で引き立ちます。


「あかね・苺(200円)」


苺味の生地の上に苺ジャムを乗せたドーナツ。ジャムは国産とちおとめを使用したもので、甘みも香りもかなり強く、苺の味がしっかりと出ています。苺ジャムの存在感が強いので、間の小豆入りホイップクリームは口当たりを柔らかくする役目に徹している感じ。クリームも小豆も甘さは強くありません。ミスタードーナツの雰囲気を受け継いだ蒸しドーナツという印象です。


「あかね・紅芋(200円)」


紅芋のペーストはやや甘酸っぱい感じ。ちょっととがった感じの紅芋の味が、クリームで柔らかくなって食べやすい印象に。苺の生地との相性は微妙なところかもしれませんが、ミスマッチというわけではなく、わりとバランスの取れた味わいになっています。


「きはだいろ」


「きはだ・黒胡麻ちーず(250円)」


きはだの生地はチーズケーキ風。間に挟まれたチーズペーストで強化されて、チーズの風味が強く感じられます。黒胡麻とチーズの相性も良く、甘さはかなり控えめで、チーズの風味の後にフワッと甘みが残ります。口当たりも軽く、食べやすいドーナツです。


「きはだ・栗チーズ」


店内限定メニューの「なごみ・栗ちーず」を蒸していない状態のもの。冷やした状態だと、わりと食感がしっかりとしており、印象が大分違っている感じ。栗もコリコリとしてしっかりアクセントになっています。しかし、蒸したもののふんわりとしたなんとも言えない食感が魅力的なので、これは蒸して食べたいところ。


最後はノエル風の「よろこびの樹」


「よろこびの樹・抹茶と柑橘」


オレンジは甘酸っぱく煮られているようで、さわやかな甘み。デコレーションによってかなり甘くなっており、一人で一本食べきるのはちょっと大変かも知れません。小さく切り分けて食べましょう。抹茶と白あんの相性は良く、柑橘系の香りも全体の中できっちり調和している感じ。

「よろこびの樹・苺と桜」


生地は苺風味で、中央に紅芋入りのあん。上部の白あんにはアーモンドと桜の花がトッピング。モカ風味のコーティングで、苦みを含んだ意外と大人な感じの味わいに仕上がっています。抹茶と柑橘よりも甘さは控えめですが、ほかの蒸しドーナツと比べるとやはり甘みが強い印象を受けました。

「よろこびの樹・黒豆と柚子」


柚子ピールを練り込んだスポンジ風の生地で、ほかのドーナツには無かったもの。クランベリーとオレンジがトッピングされていて、全体としてさわやかな酸味が中心となっています。黒豆は相変わらずおいしいのですが、ほかの要素の甘みが非常に強くなっているため、一緒に食べると埋もれてしまいます。

全種類を食べてみて思うのは、ミスタードーナツのドーナツとはかなり印象の違うものになっているということでした。和風のテイストが強く、ドーナツというより和菓子と考えたほうがイメージに近いかも知れません。注意点として、すべてのメニューを一人で食べているため、後半になるほど評価が辛くなってしまっている可能性があります。実際に購入する場合は、その点をご留意ください。

また、店内限定メニューのおいしさが飛び抜けているということも重要。「きはだ・栗チーズ」は蒸したものを食べてみると印象がまるで変わるかもしれないため、「和っ花」に訪問した際は、店内限定メニューを食べてみると、より楽しめるのではないでしょうか。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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