NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの「学割」サービスを比較してみた 2011年版
今年も春の入学シーズンに向けて携帯電話会社各社「応援学割」「ガンガン学割」「ホワイト学割with家族2011」というサービス名で、学生向けの「学割」サービスを提供することを発表していますが、各社のサービスを比較してみました。
なお、各社とも学生だけでなく家族に対する割引も実施しているため、家族に学生がいる場合の参考にもなります。
※2月9日にKDDIのキャンペーン改定を反映しました
詳細は以下から。
◆「応援学割(NTTドコモ)」
対象
学生(すでに加入済みでも可)および新規契約する学生の家族
割引内容
「タイプシンプル(バリュー)」と料金割引サービス「ファミ割MAX50」などを契約すると基本使用料から最大3年間(最大37ヶ月間)にわたって月額390円を割引。スマートフォンを利用する場合は「パケ・ホーダイ フラット」の上限額が525円割引され、月額4935円に。
実際の月額利用料金(基本的に最安プラン契約でパケット料金を上限まで利用した場合を想定)
・フィーチャーフォン:
「タイプシンプル バリュー(390円)」+「iモード(315円)」+「パケット料金(4410円)」=5115円
・スマートフォン:
「タイプシンプル バリュー(390円)」+「SPモード(315円)」+「パケ・ホーダイ フラット(4935円)」=5640円
より詳細な条件などは以下のリンクに掲載されています。
報道発表資料 : 学生のお客様とご家族を対象としたキャンペーン「応援学割」を実施 | お知らせ | NTTドコモ
◆「ガンガン学割(KDDI)」
対象
学生(すでに加入済みでも可)および新規契約する学生の家族
割引内容
「ガンガン学割」を申し込んだ翌月から最大3年間 (36ヶ月間)、基本使用料から月額390円を割り引き。スマートフォンを利用する場合は「ISフラット」の上限額が525円割引され、月額4935円に。
実際の月額利用料金(最安プラン契約でパケット料金を上限まで利用した場合)
・フィーチャーフォン
「プランEシンプル(390円)」+「EZ WINコース(315円)」+「パケット料金(4410円)」=5115円
・スマートフォン
「プランF (IS) シンプル(390円)」+「ISNET(315円)」+「ISフラット(4935円)」=5640円
より詳細な条件などは以下のリンクに掲載されています。
au携帯電話をお得にご利用いただけるキャンペーン「ガンガン学割」および「auひかり de ケータイ割引」の実施について〈別紙〉 | 2011年 | KDDI株式会社
◆「ホワイト学割with家族2011(ソフトバンクモバイル)」
対象
学生および学生の家族、いずれも新規契約のみ
割引内容
学生は「ホワイトプラン」月額基本使用料(980円)が3年間無料、家族は他社からMNPを利用して乗り換えた場合に「ホワイトプラン」が2年間無料、MNPを利用しない場合は1年間のみ無料。スマートフォンユーザーには「パケットし放題MAX for スマートフォン」の上限額が5985円から4935円に割引(1月31日に5460円から4935円に改定)。
実際の月額利用料金(最安プラン契約でパケット料金を上限まで利用した場合)
・フィーチャーフォン
「ホワイトプラン(0円)」+「S!ベーシックパック(315円)」+「パケットし放題(4410円)」=4725円
・スマートフォン
「ホワイトプラン(0円)」+「S!ベーシックパック(315円)」+「パケットし放題MAX for スマートフォン(4935円)」=5250円
・iPhone
「ホワイトプラン(0円)」+「S!ベーシックパック(315円)」+「パケットし放題フラット(4410円)」=4725円
より詳細な条件などは以下のリンクに掲載されています。
学生・お子さまの基本使用料が3年間無料!「ホワイト学割with家族2011」実施 | ソフトバンクモバイル株式会社
◆割引総額でトップなのはソフトバンクモバイル
一般的な携帯電話の利用サイクルである24ヶ月利用を前提に考えた場合、家族(両親、学生1人)でガク割サービスに加入したと仮定すると、各社の割引総額は以下となります。
・NTTドコモ
月額割引額390円×24ヶ月×3人(両親、学生1人)=2万8080円
(スマートフォン利用時)月額割引額(390円+525円)×24ヶ月×3人(両親、学生1人)=6万5880円
・KDDI
月額割引額390円×24ヶ月×3人(両親、学生1人)=2万8080円
(スマートフォン利用時)月額割引額(390円+525円)×24ヶ月×3人(両親、学生1人)=6万5880円
・ソフトバンクモバイル
両親がMNPを利用した場合:
月額割引額980円×24ヶ月×3人(両親、学生1人)=7万560円
(スマートフォン利用時)月額割引額(980円+1050円)×24ヶ月×3人(両親、学生1人)=14万6160円
両親がMNPを利用しなかった場合
月額割引額980円×24ヶ月×1人(学生1人)+980×12ヶ月×2人(両親)=4万7040円
(スマートフォン利用時)月額割引額(980円+1050円)×24ヶ月×1人+(980円+1050円)×12ヶ月×2人(両親)=9万7440円
◆積極的にパケットを利用する学生層の取り込みは必須
割引額で考えた場合、他社から顧客を引き抜く「MNP」を積極的に活用していることも相まって、ソフトバンクモバイルが学生の獲得に最も力を入れているという結果となりました。今や学生にとって携帯電話は無くてはならない存在となっており、「着うた」などのコンテンツダウンロードにとどまらず、「モバゲータウン」などのゲームサイトや動画サイト、SNSなどのウェブサービスを積極的に利用するため、パケット通信サービスを定額の上限まで使い切るケースが大半であると思われます。
つまり割引額を多くしてもデータ通信料収入である程度カバーできる上に、さらに「学生のうちに契約させておくことで、卒業して社会人になっても長期間使い続けてくれる」といった未来への投資的な側面も期待できるというわけですが、ソフトバンクモバイルが学生獲得に最も力を入れている現状に対して、NTTドコモやKDDIももう少し積極的になる必要がありそうです。
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