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3G利用時は従量課金?ソフトバンクの「ULTRA SPEED」について気になるところを聞いてみた


昨年11月4日に第3世代携帯電話の通信規格「W-CDMA方式」を拡張した「DC-HSDPA方式」を採用した下り最大42Mbpsの高速通信サービス「ULTRA SPEED」を開始することをソフトバンクモバイルが発表しました。

現在ソフトバンクモバイルが提供しているパソコン向けデータ通信サービスは「イー・モバイルのネットワークを利用した場合は定額で、ソフトバンクモバイルの回線を利用すると従量課金」という、しっかり理解して使わないととんでもないことになる料金プランを採用していますが、「ULTRA SPEED」導入後でも「ULTRA SPEED」対応エリア以外では従量課金になるのかといったことなど、気になることを聞いてみました。

詳細は以下から。
ソフトバンクモバイル広報部に問い合わせた内容と回答は以下となっています。

GIGAZINE:
従来はデータ通信サービスをソフトバンクモバイルだけでなく、イー・モバイルのネットワークを利用して提供されていたと思われますが、新たに提供する「ULTRA SPEED」については自前で整備したネットワークのみでの提供となるのでしょうか。

ソフトバンクモバイル:
指摘の通り、自前の設備のみで提供いたします。

GIGAZINE:
「ULTRA SPEED」提供エリア外では既存のソフトバンク3Gエリアで利用できるのか、また、3Gエリアで利用した場合の利用料金はどうなるのかについてもお聞かせ下さい。

ソフトバンクモバイル:
「ULTRA SPEED」以外のエリアにおいてもサービスを利用いただけますし、定額の対象となります。

GIGAZINE:
従来のデータ通信サービスのように、「ULTRA SPEED」についても同じDC-HSDPA方式を採用している「EMOBILE G4」とのローミングサービスを提供する予定はあるのでしょうか。

ソフトバンクモバイル:
イー・モバイル様とのローミングについて、現在、決まったことはございません。

つまり「ULTRA SPEED」はソフトバンクモバイルが完全に自前でエリアの整備を行い、さらに3Gエリアでデータ通信を利用する場合も、今までと違って従量課金になる心配は無い…ということになりますが、気になるのは「ULTRA SPEED」のエリア展開速度。

今後のエリア展開予定図。昨年3月の2Gサービス停波後に再度獲得した1.5GHz帯の電波を用いるため展開速度は早く、昨年12月に次世代通信規格「LTE」を用いた国内初の高速通信サービスとなるNTTドコモの「Xi(クロッシィ)」を大きく上回る速度で展開する予定です。


通信速度比較でも下り37.5Mbpsの「Xi」を上回り、42Mbpsの「DC-HSDPA」が業界最速とされています。ちなみにこのグラフでは華麗にスルーされている、KDDIの子会社「UQコミュニケーションズ」が展開する下り最大40Mbpsの「UQ WiMAX」ですが、エラー補正を考慮すると実効速度は「DC-HSDPA」をさらに上回るとのこと。


ちなみにソフトバンクモバイルは法人向けに「ULTRA SPEED」を2月下旬以降から提供開始することや、サービス開始から2012年6月30日(土)までのキャンペーン期間中に2年契約すると月額1000円~4935円で利用できる「ULTRA SPEED 法人スタートキャンペーン」を実施することを先日告知しています。

法人データ通信プラン(ULTRA SPEED)/法人データ通信プランフラット(ULTRA SPEED) | ソフトバンクモバイル 法人のお客さま向けサイト

「ULTRA SPEED」の利用料金イメージ。キャンペーン非適用で2年契約の場合、利用料金は月額最大5980円となり、2年契約無しの場合は月額最大7770円になります。


また、より多くのユーザーにより良いネットワーク品質を提供するため、国内・海外での利用を問わず「夜間帯などトラフィックの多い時間帯に利用したモバイルデータ通信」に対して、通信帯域の制御が行われるほか、一定時間以上継続して電気通信設備を占有する利用についても、事前に通知することなく切断または制御を行うとされているため、注意が必要です。

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in 取材,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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