いよいよ本当に「涼宮ハルヒの驚愕」発売へ、前後編構成で2011年5月25日世界同時発売
2006年と2009年にアニメが放送された谷川流のライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」の最新巻「涼宮ハルヒの驚愕」が2011年5月25日に世界同時発売となります。
この前巻にあたる「涼宮ハルヒの分裂」は2007年1月に刊行されており、「驚愕」も2007年中には刊行されると見られていましたが、いろいろな事情によって発売が延期されていました。
公式サイトには「Q.本当に発売されるのですか? A.2011年5月25日に全国一斉発売します。」と、また発売が延びるのではないかと感じるファンの心理を読んだかのようなQ&Aも掲載されており、今度こそは本当に出ると信じても大丈夫そうな雰囲気になっています。
これまでの経緯なども含め、詳細は以下から。
涼宮ハルヒ!ライトノベルの先頭で暴走中!!/著:谷川流 イラスト:いとうのいぢ
「涼宮ハルヒの憂鬱」は谷川流によるライトノベルで、第6回スニーカー大賞を受賞した作品です。2003年6月に1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」が刊行されたのち、年2~3冊ペースで続刊が刊行され、2006年4月からはテレビアニメ(石原立也監督、京都アニメーション制作)も放送されました。
このアニメ(第1期)の放送終了からそれほど間のない2006年7月に新聞広告で第2期製作決定の告知が行われました。2007年4月に第9巻「涼宮ハルヒの分裂」が刊行され、これに続く「涼宮ハルヒの驚愕」は7月ごろに刊行予定だったので、2007年7月に「驚愕」の刊行とともにアニメ第2期も放送開始かと思われましたが、肩透かしを食らうような形で小説刊行もアニメ放送もなく、それどころかこの後、どちらも確定情報が一切出てこない時期が1年続くことになります。
2009年になって、ようやくアニメの放送が行われることが明らかになりましたが、「「改めて」放送開始」と表記されたことから、第2期なのか再放送なのかはわからないままで、DVD収録順へ並べ替えての再放送(第1期のテレビ放送時は作中の時系列と放送順が一致しないシャッフル方式で、DVD収録時に時系列収録になった)かとも思えるようなスタートを切りました。
アニメは2009年5月に第1期放送時には存在しなかった「笹の葉ラプソディ」が放送されたことから新作エピソードを挟み込んでの放送であると判明し、ファンを喜ばせましたが、その一方で同一エピソードを演出や見せ方を変えて8回放送した「エンドレスエイト」のようなある種の事件もありました。
一方の原作小説「驚愕」はアニメよりも情報が少なく、新作エピソード放送中にも動きが一切なく、2010年2月になってようやく4月30日発売のザ・スニーカー6月号に一部が先行掲載されることが判明、ザ・スニーカーに70枚分が掲載されました。
このとき2010年内発売予定との文言がありましたが、2010年内の発売情報に「驚愕」が出てくることはなく、いよいよ年を越してしまうという直前になって、今回の「2011年5月25日世界同時発売」が明らかになった……というわけです。
さすがに、もともと2007年7月発売予定だったものが延期して延期してここまで来ただけあって角川書店には問い合わせが数多く寄せられたのか、「Q.本当に発売されるのですか? A.2011年5月25日に全国一斉発売します。」というQ&Aが公式サイトに掲載されています。このQ&Aによると、2010年内に発売できなかったのは編集制作作業の状況によるものだったそうです。また、世界同時発売というのがどの国を指すのかについては確定次第の案内となるようで、商品詳細については2011年1月29日に公開されるとのこと。
2003年に初めて情報が出た実写版「エヴァンゲリオン」がお蔵入りにはならずまだ制作中だったりするように、周りから見るともうダメになったかと思われたものでも、実はじわじわと状況が進んでいることもあるのかもしれません。
・関連記事
「ハルヒ☆隊長☆専用機 全領域汎用人型決戦外骨格(仮)」にバニー姿で乗り込む涼宮ハルヒ - GIGAZINE
無断立ち入りは犯罪行為、「涼宮ハルヒの憂鬱」の舞台となった高校が警告文を掲載 - GIGAZINE
同人ゲーム「涼宮ハルヒの激闘」、角川書店からの連絡を受けて配布停止に - GIGAZINE
「涼宮ハルヒの憂鬱」などで有名ないとうのいぢ、深夜の大阪・日本橋でんでんタウンに見参 - GIGAZINE
ついに「涼宮ハルヒの憂鬱」第2期放送開始、「笹の葉ラプソディ」スタート - GIGAZINE
・関連コンテンツ