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都の条例改正について改めて角川書店などコミック10社会が抗議の意を表明


角川書店、集英社、講談社など出版社10社で作られているコミック10社会は12月10日に東京国際アニメフェアへの参加を断固拒否することを発表していますが、条例改正案が可決されたことを受けて、改めて抗議の意を表明しました。

新たに出された抗議声明では、アニメフェアへの参加拒否表明は条例改正に反対する立場として何らかの意思表示をする必要があったためだと漫画・アニメファンの理解を求めています。その上で、出版界が努力をしているにも関わらず不明瞭な改正案を出してきたことに対して「全く理解に苦しむところ」であり、「改定条例の慎重な運用を行っていくことを強く求める」としています。

詳細は以下から。
抗議声明の全文は以下のようになっています。

 我々は12月10日付で、「東京国際アニメフェア2011」への協力・参加を拒否する緊急声明を発表しました。まず、これに関して、アニメファンをはじめ同アニメフェアを心待ちにしていた皆様方に対し、心よりお詫びを申し上げます。しかしながら、我々がこのような行動を取らざるを得なかったのは、何としても、「東京都青少年の健全な育成に関する条例改定案」の可決に反対するため、何らかの意思表示をすることが、結局は全国の漫画・アニメファンのためでもあると思ってのことでした。この点について、漫画・アニメファンの皆様方のご理解を賜りたいと思います。
 ところが、上記改定案は多くの問題点を指摘されながらも、結局、12月15日に都議会で可決されました。漫画家やアニメ制作者からは、改定案が抽象的で曖昧な要件によって創作活動を萎縮させる恐れがあるなどとして、容認できないとの声が次々に上がっています。我々としても、このような改定案が可決されたことに対し、強く抗議の意を表明するものです。
 我々はもとより、青少年の健全な育成が達成されることを強く願っております。そのために、出版界は長年にわたり自主規制として、成年向け雑誌マークを表紙に表示したり、青少年が立ち読みできないよう2ヶ所小口シール止めをし、書店・コンビニでの区分陳列販売の徹底に努めてきました。その結果、もはや石原慎太郎都知事が言うような「有害図書がはんらんしている」という状況ではありません。現行の条例の下でもこのような成果が上がっているのに、なぜ不明瞭な改定案を必要とするのか、全く理解に苦しむところです。もちろん、我々は今後とも自主規制の徹底に、一層の努力をしていく所存です。
 都議会は、改定案を可決するに際し、条例の文言が不明確であると指摘されていた、自主規制や不健全図書指定に関する条項の適用については「作品を創作した者が当該作品に表現した芸術性、社会性、学術性、諧謔的批判性等の趣旨を酌み取り、慎重に運用すること」、図書の審査等を行う東京都青少年健全育成審議会の諮問のあり方については「新たな基準を追加した改正条例の趣旨に鑑み、検討時間の確保など適正な運用に努めること」という付帯決議を可決しました。我々は、東京都が今後、上記付帯決議の精神に則って、作家の表現の自由や出版界の自主的な努力を尊重しつつ、改定条例の慎重な運用を行っていくことを強く求めるものです。我々はこの改定条例に反対の立場であることには変わりはありません。今後も、改定条例の在り方・運用について監視の手を緩めることなく、常に先頭に立って問題提起をしていく決意です。

     以上
 コミック10社会
 秋田書店 角川書店 講談社 集英社 小学館
 少年画報社 新潮社 白泉社 双葉社 リイド社


コミック10社会「抗議声明」(秋田書店)

《「東京国際アニメフェア2011」への協力・参加を拒否する緊急声明につきまして》(角川書店)

抗議声明 : 講談社「おもしろくて、ためになる」出版を

抗議声明(集英社)

出版倫理協議会、およびコミック10社会が、東京都青少年健全育成条例改正の動きに抗議する声明を発表 | お知らせ | 小学館

少年画報社 / コミック10社会(少年画報社加盟)からの声明

抗議声明(白泉社)

株式会社双葉社 | コミック10社会「東京都青少年健全育成条例改定に対する抗議声明」

東京都青少年健全育成条例改正案に対するコミック10社会の抗議声明を掲載しました|株式会社リイド社

角川書店社長のアニメフェア出展取りやめ発言から広がった動きは、12月10日にコミック10社会(秋田書店、角川書店、講談社、集英社、小学館、少年画報社、新潮社、白泉社、双葉社、リイド社)が東京国際アニメフェアへの参加・協力は断固拒否すると意思表示したことで、角川書店単独の動きではなく、マンガ雑誌出版社10社がともに東京都の条例に反対しているのだということを広く知らしめました。

東京国際アニメフェアの実行委員に名を連ねている角川書店らの参加拒否により、石原東京都知事の出方が注目されましたが、都知事は「好きにすればいい」と一蹴。条例改正案は12月15日に可決され、都知事はさらに「来年吠えづらかいて来る」などと発言。他方、アニメフェアの事務局を務める日本動画協会(AJA)は、コミック10社会の参加拒否声明を支持した上で、このままでは東京国際アニメフェアは実質的には実行不能であるとの見解を示しています。

出版社側としては「青少年の健全な育成」を阻害しているわけではなく、自主規制として雑誌の表紙に成年向けマークを表示したり、立ち読みできないようにシール止めしたり、区分陳列を徹底するなどしており、今回の改定案を必要とする状態ではないと主張し、この改定案が出てきたことが「全く理解に苦しむところ」としています。今後は、改定条例に対する反対の立場は崩さないものの、自主規制の徹底に努力していくほか、「改定条例の在り方・運用について監視の手を緩めることなく、常に先頭に立って問題提起をしていく決意です」と括っています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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